Je pars pour Dakar
住めば都だったよ、ジガンショール

2013.3.7 / Senegal(Zigunchor~) 本日 自転車0km走行 : Total 43484km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→アカラ 昼飯→クレベル 夕飯→ビスケット / 宿→船中泊

(English)
 I left from Zigunchor.



 フランス語レッスンを終えたので、ジガンショールを出発することに。実はですね、前回の訪問の時から、ジガンショールの町は、ちょっと苦手だったんですよ。しかし、今回長居したら・・・すっかりお気に入りの町になっちゃいまして。

 今や、ちょっと去りがたい。

 自分にとっていい町だったかどうかってのは、滞在日数に比例するような気がする。いい町だから滞在が長くなるっていうのもあるけれども、長居しているうちに、いい町であることに気付いたってことある。オイラにとってのセネガルは、後者の要素が強いかも。太鼓修行をしなくちゃいけないから、その場に長居することになり・・・過ごしていたら、セネガルのいい面がいろいろ見えてきたっていうパターン。

 そう、セネガルは、観光すべき特別な場所ってそんなにないから、音楽などの特別な目的を持っていない旅人は皆、隣国のビザを取って、さっさと出てしまうことが多い。ダカールの日本大使館に行った時も大使館の職員の人に、「セネガル、何もないですよ。なんで来たんですか?」なんて言われたし。

 う~ん、セネガルの素晴らしさに気付いちゃったオイラとしては、「なにもないから」ってセネガルをスルーするのはもったいないって思うようになったんですよねぇ。セネガルには、滞在することで見えてくる、日本にはない<ある幸せのカタチ>があるのです。この<ある幸せのカタチ>を見ないで旅を終えるのは、ホント、もったいない。セネガルでは、ぜひ、強制的に、一つの町に長居してほしい。そうすれば、この<ある幸せのカタチ>が見えてきて、そして、セネガルがきっと大好きになるに違いない。う~ん、ただ、滞在するにも、なにかすることがなきゃ、なかなか・・・ねぇ・・・太鼓修行という目的がある人ならば、長居は容易なんだけど・・・あ、そうでない人は、フランス語でも習ってみてください。

 ジガンショール、オススメです。

 さて、朝、いつもお世話になっていたアカラ売りのおばちゃんにお別れの挨拶して、ダカール行きのフェリー乗り場へと向かう。このフェリーに乗るのも、3回目だ。いやぁ、このフェリーがなかったら、こんな気軽な感じで、ダカールとカザマンスを行ったり来たりなんて出来ないよ。うん、カザマンスを故郷とするオイラとしては、このフェリーの運行はめっちゃありがたい。

 そんなフェリー、ジガンショール側の乗り場は、前回と同様、乗り込むまでの流れは非常にスムーズだった。まず、自転車預け手続きが、あっという間に完了。ただ、今回は、自転車に装着している荷物が多すぎるってことで、通常の自転車預け料金3000CFA以外に、1000CFA追加で取られちゃったんだけど。一応、ちゃんと4000CFAってことで領収書を切ってくれたから、対応したお兄ちゃんのポケットマネーってワケではなさそうだったんで、まぁ、ここは戦うことなく、素直に支払うオイラ。

 さて、乗り込んだ船内では、出発するまでまだ1時間ほど時間がある。甲板に出ても、動きのない風景はちょっと退屈・・・ということで、フランス語例文を取り出し、暗記作業に没頭するオイラ。こういうのは、学習意欲が燃えているうちにやっておくに限る。ちなみに、左前に座っていたフランス人のお兄ちゃんは、アマゾンのキンドルで電子書籍を読んでいた。欧米人パッカー、以前は分厚いペーパーバックを持っている人が多かったんだけど、今や、こういうスタイルの人を多く見かけるようになってきた。デジタルガジェットが入り込んで、旅のスタイルはどんどん変わっていく。

 で、出航予定時間通りにフェリーが動き出したので、気分転換がてら、甲板へ出てみることに。しばらくは、マングローブが茂る入り江をクネクネと進んでいくフェリー。甲板からの眺めは最高に素敵なのですよ。河イルカが併走してきて、ジャンプしてその姿を見せてくれたりするし。

 と、落ち着いて、周囲の風景を見ていられるのは、水面が穏やかな入り江を走っている時だけだった。外海に出た途端、船の揺れが激しくなり・・・酔いやすいオイラは、揺れる状態の船では、外になんて居られない。船内に入って、椅子に座って、少しでも揺れを感じない体制になり、早くも眠りモード。そして、そんな状態なのに、相変わらず、電子書籍を読んでいる斜め前のフランス人のお兄ちゃんの姿が見えた。ああ、こういう状況でも、平気で本を読んでいられる人がうらやましい・・・


































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