Je veux apprendre le sabar
戻ってきたダカールで・・・早速太鼓師匠を発見

2013.3.8 / Senegal(~Dakar) 本日 自転車14km走行 : Total 43498km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→マフェ 夕飯→サンドイッチ / 宿→ViaVia(部屋泊 11200CFA)

(English)
 I stayed in YOFF, Dakar.



 乗っていたフェリーは、朝6時過ぎにダカールの港に到着。フェリーから降りて、チャリを受け取る。その時に、オイラのファニーバニー以外に、旅仕様の自転車が3台ありまして・・・その自転車の持ち主は、3人組の欧米人のおじちゃんおばちゃんたち。ダカールから、カザマンスまでチャリで走って、フェリーにチャリを乗せてダカールに戻る、という前回のオイラのセネガルチャリ旅とほぼ同じルートで旅してきたとのこと。

 さて、しばしお話した後、ダカール市内に泊まるという三人組のおじちゃんおばちゃんたちと別れ、オイラは、いつものYOFFの宿ViaViaへ。が、今回のダカール滞在は、太鼓修行を考えているので、ちょっと長引きそうなので、ViaViaに泊まろうかどうしようか、ちと悩んでいたんですよ。宿代が高いダカールでは、長期滞在するのなら、アパートを借りちゃった方が安上がり。

 しかし、ま、カザマンスに行く前、ViaViaには寄ったにも関わらず、結局一泊もしなかったんで、挨拶くらいはしとかなきゃって思って、と一応ViaViaに行ってみたところ・・・行っちゃうと、泊まっちゃうんですよね。高いのは分かっているんだけど・・・この居心地いい空間の魅力には抗えない。

 さて、ここViaViaには、以前泊まった日本人が置いていったと思われる、フランス語会話の本が置いてありまして。一年前訪れた時から置いてあったこの本、前回、フランス語を勉強しようと、この本を開いてはみたのですが、書かれている内容に、さっぱりついていけなかったんですよ。そんな本を今回も、広げてみたところ・・・なんと、すらすら読めるじゃないですか。初級会話のこの本に書かれていることなら、全て理解できるくらいの実力になっている。ふおお、フランス語を習った成果が見れて、めっちゃ嬉しい。

 ・・・が、その日の夜聞いたPodcastの<Chocola>で、講師のボブさんが「市販のフランス語教本をいくらやっても、フランス人が喋る会話に全然ついていけないんですけど」というリスナーの悩みに、「フランス語教材とかで扱われている例文のようには、実際のフランス人は話さないですから。教材は分かるのに、実際の会話はさっぱり分からないっていうのは当然の悩みなんですよ。だから、ショコラでは、生の会話を扱っているんです」と応えていた。ええ、その通り。実際の会話では戸惑うことばかりだし、フランス語映画も、まだまだ全然楽しめない。本の内容は分かるようになったからといって、満足してちゃいけない。

 さてさて、戻ってきたダカールでは、今回、<サバール>という太鼓を習うつもりのオイラ。早速、先生を探さなきゃ、ということで、シャワーを浴びて、すぐ外へ。

 セネガルではいろんな人たちに太鼓を教えてもらっているオイラ、もう、先生の探し方はだいぶ分かってきまして。今回は、勝手知ったるYOFFだし。とりあえず、行けば誰か太鼓を叩いている人たちがいるカルチャーセンターへ行ってみることに。

 で、行ってみたカルチャーセンターでは、ちょうど一つのグループの練習が終わったところだったようで、いつもなら部屋にしまいこまれている練習場に太鼓がそのまま置かれてた。そして、その太鼓で遊ぶ二人の子供たち・・・この子供達が叩いていたのが、<サバール>。

 サバールは、セネガル発祥の打楽器で、ダカールを中心に北部セネガルで叩かれている。見た目的にはジャンベと同じような構造なのだが、ジャンベよりも胴まわりが小さい。どちらかというと、カザマンスの祭りで使われていた、ソルバに近い。ジャンベとは違って、片方の手に木の枝を持ち、叩くこの打楽器、<片方だけ>スティックを使って叩くというスタイルが、非常に珍しく、面白い。

 昨年、セネガルを訪れた時、初めてこの楽器を知って。で、最初見た時は、「基本的にはジャンベと同じなんでしょ」なんて思っていたのですが・・・知ってみると、ジャンベとは似て非なる打楽器だということが分かりまして。まぁ、前回は、ジャンベで手一杯だったので、サバールが気になっていたものの、本格的にやってみることなく、セネガルを出ちゃいまして。あの時は、それでいいやって思っていたんですが・・・ヨーロッパに入っても聞き続けていた、セネガルのポピュラーミュージックであるンバラ。このンバラのメイン打楽器が、サバールなんですよ。なので、ンバラを聞くたびに、サバールがやってみたい、という想いが強くなってきてしまったオイラ・・・

 ということで、今回セネガルに戻ってきたのは、<サバール>を習うため、だったのです、実は。

 で、目の前には、サバールを叩いている子供達がいて・・・ちょうどいい、この子達に教えてもらおうと一瞬思ったのですが、よくよく彼らのプレイを聴いてみると、ポーズはそれっぽいのだが、奏でるリズムは適当。ただ、大人の真似をして遊んでいるだけだった。まぁ、セネガルの子供達は、こうやって、格好から入って次第に、叩けるようになっていくんでしょうな。

 と、そこへ、カルチャーセンターの主、アブライさんが登場。「サバールを習いたいと思っているんですよ」と相談してみたら、「ちょうどいい、この後、オレのグループが練習するから見ていきな。サバールを叩けるヤツを紹介するよ」と言ってくれまして。

 ということで、暗くなってから始まったアブライさんのグループの練習を見学。・・・って、サバールを叩いている人は、一人もいないんですけど。「サバールを叩けるやつを紹介するよ」って言うから、てっきりサバールグループの練習かと思っていたのに、本日は、ジャンベグループの練習だった。なんだよ、アブライさん、これじゃ、誰に習ったらいいかわかんないじゃん、と思ったのだが・・・このグループに何人かいるジャンベ叩きの中で、一人だけ、飛びぬけていい音を鳴らしている人がいまして。その人のジャンベプレイを聴いていたら、とりあえず、サバールは置いておいて、またジャンベが習いたくなってしまったオイラ。

 練習が終わってから、アブライさんを連れてその人のもとへ行き「この人に習いたいんですけど」とお願いすることに。で、よくよく聞いてみると、このジャーさん、サバールも叩けるとのこと。うむむ、これは一石二鳥。ジャンベを習いながらサバールを習うことができるじゃないですか。

 ということで、明日からレッスンを開始することをお願いしまして。最初はレッスン代1時間10,000CFAとか言われちゃったんだけど、なんとか5,000CFAまで落とすことに成功。ええ、今回は習ったばかりのフランス語を駆使して、かなりスムーズに交渉完了。

 ふふふ、もう、いい師匠を見つけることに関しては、プロ級になってきたよ。オイラ自身がジャンベ奏者として大成できるかどうかはともかく、プロモーターとしては、セネガルでやっていけるかもしれないな、オイラ。

 ちなみに、今回、このアブライさんのグループ練習は、オイラの他に、日本人旅行者3人が見に来ていたんですよ。演奏練習中にちょっとお話したところ、一人の女の子は、ここで2週間くらいダンスとジャンベを習っていたとのこと。他のお二人も、西アフリカの音楽を追いかけて旅をしているようで。明日、ギニアに行っちゃうという3人とは、もっといろいろお話したかったんですが・・・練習終了後、オイラは、レッスン交渉でバタバタしちゃっていたので、3人とゆっくりお話する時間がとれず・・・ああ、せっかく会えた、共通趣味の旅人・・・お名前も聞かなかったのが、ちょっと心残りだ。




















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