(English)
I stayed in YOFF, Dakar.
|
|
本日も、海岸にて、ジャンベレッスン。ジャー師匠は、そろそろダンサのリズムレッスンは終え、次のリズムを教えたいようなのだが、まだまだダンサのソロフレーズで知りたいことが残っているオイラは、今日も、ソロフレーズを教えてもらえるようお願い。
「ヨシ、ソロというのは、リズムに乗って、自然と出てくるものなのだ。教わったものを叩くのではなく、インスピレーション、コミュニケーションなんだよ」
とジャー師匠は言う。あ~、ジプソンも同じコトを言っていた。でも、そう言えるのは、フレーズの基本ボキャブラリーを体の中に叩き込んでいるセネガル人だからなんですよ。フランス語のボキャブラリーがない人に、「フランス語でフリートークしてごらん。硬く考えることはない。思ったことを言えばいいんだ」と言っても、喋れないでしょ。喋ったとしても、通じないトークになるでしょ。今のオイラは、それと同じ状態なんです。自由に叩いていいと言われて、叩いても、ボキャブラリーがないから、オイラが伝えたい気持ちを乗せたフレーズにならないんですよ。
あ、いや、正確に言えば、今のオイラは、一応、基本ボキャブラリーに当たるフレーズはすでに身につけているんです。ただ、覚えたボキャブラリーをつなげる方法を知らない。フランス語で言えば、単語を発することで、意思を伝えることはできるけど、文章になっていないから、「話せるね」とは思われない段階。
ジャンベフレーズで文章を作るとは・・・フレーズをつなぐ時に、拍をスリップさせて本来は表で打っていたフレーズを裏打ちにするテクニックとか、つなぐ時に前のフレーズのケツと次のフレーズの頭をシンコペーションでつなげちゃうとか。あと、接続詞的なフレーズってのがあって、これを入れることで、フレーズを起伏をつけてつなげることができるようになる。これらが出来るようになって、ようやく、単体フレーズを単体フレーズとして感じさせないよう組み合わせ、複雑な文章のようなフレーズを奏でられるようになるのだ。
今日、ようやく、そのコツを掴みました。あ~、やっと、とりあえず目標にしていた高みに登れた。もちろん、ジャンベ道はまだまだ先が長いんだけど・・・昨年、ジャンベを習い始める時に「ジャンベはここまで叩けるようになりたい」と夢想していたレベルに、ようやく辿り着けたって感じ。長かったよ~、というか、ある程度のレベルに自分を高めたいと思ったら、これくらいの時間と努力が必要だってことなんですよ。
器用貧乏なオイラは、やりたいと思っていたことも、やってみたら、意外とできちゃうもんだから、何に対しても、ずっと<それなりに>で満足してきたんですよ。勉強するにしろ、なにかをするにしろ、<他人>にどう受け取ってもらうかという基準で考えていたから、<他人>がそれなりに評価してくれるようになったから、もう<出来る>ってことにしよう、と考え、それ以上の<努力>はやってこなかった。でも、旅に出て、<自分が目指す高み>に向かって励む時間が持てるようになってきて、ようやく、<追求する>ということがどういうことなのか分かってきた気がする。自分のアイデンティティの拠り所となるような深い追求をするってことが、きっと、学ぶってことなのだ。40代になって、ようやく<学ぶ>とはどういうことなのか、ということが分かってきた・・・って、孔子は、「15にして学に志し、30にして立ち、40にして惑わず」って言っているのになぁ。
|
|

|