(English)
I stayed in YOFF, Dakar.
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昨日のレッスンで、ようやく、ジャンベに満足がいったので・・・ようやく、本題のサバールレッスンに本日から突入することに。
ようやく・・・ええ、ようやくなんですよ。実は、今回ダカールに戻ってきたのは、この<サバール>を習うためだったんです。カザマンスにも<ソルバ>っていう似た打楽器はあるんですけど、やっぱりサバールを習いたくて。
さて、サバールとは、一見ジャンベに似た<深胴上面皮張り>の太鼓。違うのはジャンベよりも小径なことくらい。しかし、これ、ジャンベとは、奏でる音も、奏法も全然異なる、似て非なるもの。
ジャンベが両手とも素手で叩くのに対して、サバールは、片方の手でスティックとなる木の枝を握り、これで、皮面を打つんです。こうすることで、手で叩くよりも、切れのいい高音が得られる。ジャンベよりもシャープなリズムを奏でることができるようになるんですよ。で、残りの手は素手のままで、打面を叩く。素手で叩く方で、中音(パファ)、低音(バズ)を奏でる。中音はパファと言って、ジャンベのトノと名前が違うのは、叩き方も音も違うから。サバールの中音の叩き方は、キューバで習ったトゥンバドーラのミュートクラック音であるトラバホに近い。
と、ジャー師匠からまず叩き方から習う。なんたって、サバールを本格的に叩くのは初めて。
木の枝を握る右手も、ドラムのマッチドグリップに似ているがちょっと違っていた。マッチドグリップは親指と人差し指でスティックを固定させるのだが、ジャー師匠は、親指と中指で枝を固定させている。そして、木の枝を皮に当てる時には、枝と打面が水平になるようにして打つべし、と。角度をつけて打つ奏法もあるようのだが、これはアクセント音を出すための特殊奏法。通常は常に、枝と打面は平行に。そして、手の振り方だが、これにもルールがある。基本的に腕は動かさずに、手首の回転で枝を動かし、打面を打つのだ。もちろん、ノッてきて、強打をするため、腕を振り上げて叩くってのもアリだが、その時も、手首の回転は忘れずに。基本は、手首の回転で打ち付けるものなので。
ふむふむ、やっぱり、ちゃんと習って正解だったよ。演奏は何度も見ているから、なんとなく叩き方はこんな感じかな、と想像していたんだけど、いろいろと、想像していたのと違っていた。
さて、叩き方を一通り習った後、実際のリズムを打つ練習へ。
まず習ったリズムは、<グンベ>という3拍のリズムだった。そうそう、アフリカのリズムって結構ハチロク(6/8拍子)が多いんですよ。なんでなんでしょうね。日常生活を3拍で捉える場面が多いのかなぁ・・・ちなみに、<グンベ>は魚漁の時に奏でられるリズムとのこと。このリズムに乗せて、地引網を引っ張るらしい。
左右同じ音を奏でるため、交互打ちが基本のジャンベとは異なり、音が違うから、片方の手での二度打ち、三度打ちが多発する、サバールのリズム。さらに、フラムによるアクセント音をよく入れるのも、サバールならではの特徴。こうしたサバールならではの奏法に、最初はちょっと戸惑ったのだが、すぐに慣れた。そして、独特のリズムの作り方が、非常に興味深い。それにしても、この右手と左手が、それぞれ違う役割をして、作られるリズムの作り方・・・同じく右手と左手で役割を変えているドラムセットに応用しやすいかも、なんて考えてみる。
いやぁ、サバール、分かってしまえば、ジャンベよりもやりやすい。ジャンベは習っていると、苦悩の渦に巻き込まれることが多いのだが・・・サバールは、なんか楽しみながらやっていけそうだぞ。
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