This is African beat
アフリカ的ノリの秘密を実感して…レッスン終了:セネガル打楽器修行Ⅴ9日目

2013.3.17 / Senegal(Dakar) 本日 自転車0km走行 : Total 43498km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→フランスパン 昼飯→ブラへ 夕飯→チェブジェン / 宿→ViaVia(部屋泊 11200CFA)

(English)
 I stayed in YOFF, Dakar.



 本日、ジャー師匠のレッスンの最終日。ホントはまだまだ教えてもらいたかったのだが、そろそろいいかげん、セネガルを出発しないと・・・このままセネガルで満足しちゃって、今回の西アフリカ旅も、またセネガルだけで終わっちゃいかねない。

 さて、今日のレッスンは昨日習った<スヌ>をちょっと復習して、新しいリズムを教えてもらおうと思っていたのだが・・・あることが理解できずに、結局、最後はこの<スヌ>で手一杯となってしまった。

 あることとは・・・この<スヌ>のリズムパの一つに「タツタタトト」というパターンがあるのですよ。<スヌ>がハチロクのリズムパターンなので、3連パターンと捉えれば、このリズムはそんなに難しくはない。が、ジャー師匠が叩くこのリズムをオイラは「タツツタタツトト」という8分のパターンでとらえちゃったんですよ。え?「タツタタトト」と「タツツタタツトト」じゃ、全然リズムが違うでしょ、とお思いでしょうが・・・セネガル人(ジャー師匠)がこのリズムを叩くと、この二つ、同じなんです。聞き方によって、「タツタタトト」とも「タツツタタツトト」とも聞こえちゃうんです。

 これ、なにげに、オイラの中では大発見でして。

 というのも、以前から、訛ったアフリカのリズムノリってのが、気にはなっていたものの、理解し得なかったんです。妙にためている場合もあったし、妙に突っ込んでいる場合もあったし。このノリはどうやってるんだろうって思っていたんですが・・・今日のこの「タツツタタツトト」と「タツタタトト」によって、ついに、このノリの秘密をオイラなりに理解することができたんです。

 彼ら(アフリカ人)は、フレーズを3連でとか8分でとかで捉えてなかったんですよ。両方とも「右右左右左」で打つ、一つのパターンだったんです。これを僕ら(西洋人や日本人)が考える<3連>として当てはめるとちょっと突っ込んで聞こえ、<八分>として当てはめるとちょっとためて聞こえるということだったんです。

 ふおお、なるほど、これがアフリカノリの秘密だったのか・・・

 新しいフレーズを教わるよりも、大事なことを最後の最後に教わった・・・いや、ジャー師匠は、教えてくれたのではなく、ただ、「ヨシ、メロディーが違う」と、ノリの違うオイラに、ひたすらダメ出しをしていただけだったんですけどね。オイラ自身は「何が違うねん、それが分からないねん、何が違うか教えてくれよ」と悩み続けた1時間だったわけでして・・・

 ジャー師匠は、ナチュラルに叩いているだけで、ビートを分解して叩いてなんかないだろうから、「何が違うんすか?」と聞いたところで、言葉でなんか語ってくれない。ただ、ひたすら、叩くことで伝えてくれるだけ。

 そんなジャー師匠がひたすら叩くパターンを聞いて、レッスン終了間際に、「タツタタトト」とも「タツツタタツトト」とも聞こえることを発見して、「ああ、そういうことか」と、オイラは、勝手に腑に落ちたのですよ。

 ああ、最後に、ひたすら悩むレッスンになっちゃって、モヤモヤを抱えたままセネガルレッスンを終わらせなきゃならんのかぁ、なんて思ちゃったりしたんですが・・・最後の最後に、腑に落ちることが出来てよかった。というか、一番大事なことがつかめたんで、大満足でセネガルレッスンを終えることができた。ふ~、ジャー師匠のレッスンは、最後の最後まで、実に実りあるレッスンだった。もちろん、これは、これまでの師匠に習ってきた積み重ねがあってのことなんだけど。

 とにかく、ジャー師匠、そして、セネガルでオイラにジャンベを教えてくれた師匠達に、ホント感謝感謝!!!




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