(English)
We were going to Bamako, Mali by bus.
|
|
一晩中走り続けたバス。外が明るくなってきた頃、ようやく停まった。どうやら、セネガルとマリとの国境に到着したようだ。身動きできないまま座り続け、すっかり固まってしまった体をほぐそうと、バスを降りたら、バスのドアのところで、パスポートを回収。どうやら、まとめて手続きをしてくれるらしい。手続きの間、ただ待っているだけのオイラたちは、その間に、トイレや朝食をすませる。
ちなみに、バマコまで乗るバス、二列二列なんですけど・・・あ、隣のおばちゃんがでかくて窮屈なのは昨日の日記に書いたとおりなんですけど・・・席だけではなく、バスの中も非常に移動しづらい状況になっているのですよ。というのも、預け荷物だけではおさまらない荷物を、座席に持ち込んだ人たちの物が、通路にあふれてまして。荷物が障害物になっている通路を歩いていかなきゃいけない。いやぁ、アフリカ人、どんだけ荷物を持ってんだって話ですよ。まぁ、アフリカの人たちにとって＜移動＞って、旅ではないですから。＜移動すること＞＝＜商売や買い付け＞。ということで、どこかへ行くのならめっちゃ大量のモノを持っていくし、どこかから帰るのならめっちゃ大量のモノを持ち帰ることになる。待ち時間中に話しかけてくれた一人のアフリカ人は、トーゴの人で、ダカールへ買い付けに行ってたとのこと。で、このバスでバマコへ行った後、そのままバスを乗り換え、トーゴまで帰るらしい。う～ん、バマコまでの距離でも気が遠くなりそうな移動なのに、さらに、そのまま、トーゴまでって・・・
さて、セネガル側の出国手続きが終わり、一人一人、名前が呼ばれて、パスポートを手渡しで返してくれた。
バスの中が窮屈なのはしょうがないとして、移動や手続きはスムーズで順調な感じだったので、過酷と聞いていたダカール－マリ間のバス移動、これはバマコまでも楽々行けるんじゃね、と思ったのだが・・・いや、ここからが大変を実感することになったまず、マリに入ってすぐにあった、関税チェック所みたいなのところからメンドウさが始まったのだ。
関税チェック所前で、バスが止められ、建物の中から出てきた係官が、バスの荷物をチェックしはじめた。この荷物チェック、手荷物だけでなく、預け荷物も、という念の入ったチェックでして。いくつかの預け荷物は、開けて、中に入っているものを一つ一つチェックさせられるものもありまして。とにかく、時間がかかった。で、チェックが終わって、バスに乗り込んで、ちょっと先にあった、入国管理所へ。この入国手続きは、比較的スムーズに終わったのだが・・・
全員の入国手続きが終わり、皆が乗り込んだバスがちょっと進んだところに建物があり、、なぜか、ここでもまた荷物チェックが始まるという。さっき、荷物チェックしたばかりなんですけど・・・とにかく有無をいわさない高圧的な感じで、また預け荷物までもチェック。先ほどと同じようなチェック方法で、とにかく時間ばかりがかかる。ひたすら待たされ、ようやく終わったチェックの後、バスへと乗り込む待ちつかれたオイラたち。
まぁ、厳戒態勢のマリですから。これくらい厳重にチェックするのは当然なんでしょう。この時期に旅に来たんだからしょうがない、これは、文句をいうことではない、と思ったのですが・・・
ちょっと走ったら、また検問が・・・
いやいや、いくらなんでも、チェックしすぎでしょ。
そして、その後も、頻繁に検問が行われ、なかなか前へ進まない。
う～む、これが厳戒態勢の状況の国を訪れるってことなのねん・・・
さて、途中、荷物検査だけでなく、パスポートも、再び集められ、パスポートチェックまでする場所もあったりして。「2000CFA払え」なんて要求もしてくる。うむむ、これが、悪名高い、西アフリカポリスの賄賂要求ってやつなのか・・・ビザをちゃんと取得してあるオイラは、こういうワケのわからない要求に応じる必要はないので、「ビザがあるだろ？マリビザを取得するのにいくら払ったと思っているんだ。2000CFAなんてなぜ払う必要があるんだ？ポクワ？」と、つっぱねて賄賂拒否。しかし、この意味不明なお金要求、アフリカ人は結構払っちゃっているんですよね。トーゴ人のお兄ちゃんが「お金払った？」と聞いてきたので、「いや、当然払わなかったヨ」って答えたら、「そうか、キミはビザをちゃんと取っているだろうからな」と言ってきた。え？あなたたちが、ノービザなのは、取らなくていいからじゃなくて、単に取らずに移動しているってことなんですか？
え～、こんな感じでバスは一向に前に進まなかったので、夜の20時には、バマコに到着するよ、と言われていたのだが・・・夜20時を過ぎても、バマコになんか到着しやしない。結局、今日中に到着できず。今日は一日、バスの中。
|
|
|
