Ride on bus to Bobo...
暑さと未舗装道と逆風と緩やかなアップダウンに・・・最後の最後で敗北

2013.4.17 / BurkinaFaso(Dedougou手前~Bobo-Dioulasso) 本日 自転車32km走行 : Total 44755km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→ぶっかけ飯 昼飯→炭火焼肉 夕飯→ステーキ / 宿→Campement la Pacha(テント泊2000CFA)

(English)
 I arrived at Bobo Dioulasso.



 朝、日の出とともに、野宿ポイントから走り始めたのだが・・・今日も激しい逆風が吹いてくる。しかも熱風で。そして、道は相変わらずの未舗装道。で、この未舗装道、昨日から緩やかなアップダウンが加わって、さらに厳しさが増していまして。

 アップダウン?上りもあるけど楽な下りもあるんでしょ?とお思いの方が多いとおもいますが・・・いやぁ、走りにくい未舗装道でのアップダウンは、下りがまったく楽ではないんですよ。緩やかな下り程度の坂だと、こがないと前に進まないんですよ。逆風だし。ということで、延々と上り坂を上っているような走りが続くわけでして・・・

 30kmほど走って、Dedougouの町に到着する頃には、すっかり心が折れてしまっていた。もう、この町から先は走る気力は、まったくなくなっていたオイラ。バスに乗るつもりで、バスターミナルを探していたところ・・・一人の西洋人のお兄さんが声をかけてきた。

 「ヘイ、マルコポーロ。どこへ行くんだ?」

 「ボボです」

 「自転車で走って?」

 「いや、もう疲れたので、バスに乗って行こうかなと」

 この男の人、フランス人で名はベンジャミン。さらに、いろいろ聞いて来たのだが、ベンジャミンは、フランス語でしか話せない。まだまだ未熟なオイラのフランス語学力では、ネイティブのフランス人のフランス語は、これ以上はお手上げだった。そんな困ったコミュニケーション状態を打破すべく登場したのが、ベンジャミンの友人という、ナイジェリア人のザック。英語が話せるザックが通訳になって、ベンジャミンとの会話がなんとか成立。

 ベンジャミンは、ここ、ブルキナファソで、有機農法のファームを立ち上げているらしい。趣味ではなく、ちゃんとビジネスとして立ち上げるつもりで、やっているとのこと。ただ、やっぱりアフリカではいろいろ大変なので、以前ナイジェリア旅をした時にお世話になったザックにお願いして手伝ってもらっているらしい。

 このザックがかなりいいヤツで。気遣いもできるし・・・なるほど、ベンジャミンがわざわざナイジェリアから呼び寄せるだけのことはある。

 ところで、その有機農法のファームってやつは、なかなか興味深いですな・・・それは、ぜひともファームを見せてもらいたい、なんて思い始め、ベンジャミンに言おうとした矢先に・・・

 「キミは、バスでボボに行くんだろ?ボボ行きのバスが、ちょうど今出るよ」

 とベンジャミン。で、そのまま、バスターミナルへ連れて行ってくれ、出発しようとするバスをひき止め、オイラが乗れるように交渉までしてくれまして。

 「フランスのリヨンに来ることがあったら、連絡してな」と、ベンジャミン。

 「ナイジェリアに来ることがあったら、連絡してな」と、ザック。

 ファームを見せてもらいたいと切り出す間もないくらいの、バタバタのお別れになっちゃったけど、とても、素敵な二人と知り合えた。この旅でフランスにもう一度行くかどうかはビミョウだけど(あ~、でもリヨンって食い倒れの町じゃん!)・・・ナイジェリアに知り合いが出来たのは、今後のルートを考える上で、大きな要素となってくる。

 というのも、ナイジェリアは、キューバ音楽のルーツであるヨルバ族がいるところ。音楽的に興味はあったのだが・・・ビザがとりづらいって聞くし、あんまりいい評判を聞かないんで、ちょっとビビってしまい、行きたいっていう気持ちが沸いてこなかったんですよ。が、知り合いに会いに行くというと、ビザがおりやすくなるだろうし・・・なにより、ナイジェリア人のザックがいいヤツだったんで。こりゃ、やっぱりイメージだけで判断して、行かないってのはよくないな、と思い始めまして。

 今回の西アフリカ旅は、ブルキナで終了し、ブルキナから再びヨーロッパへと戻るつもりだったのだが・・・ナイジェリアまで行っちゃうか・・・

 ま、このバスで向かっている<ボボ・デュラッソ>という町で、木琴打楽器であるバラフォンを習うため、しばらく滞在するつもりなんで、ナイジェリアまで行くか行かないかは、その滞在期間に、いろいろと考えてみることにしよう。

 そんなことを考えながら、バスの車窓から外を見ていたら、Dedougouから先の道は舗装道路になっていた。なんだよぉ、舗装道路だったら、もうちょっとがんばれたじゃんよぉ・・・と思うのは、今、バスに乗っちゃっているから。もうちょっとがんばって走ったとしても、強烈な逆風に心がバキバキに折られたに違いない。

 さて、バスに乗ってしまったらあっという間に到着してしまったボボ・デュラッソの町。ブルキナファソには、この町を目当てにやってきたんです。なぜかというと・・・ボボは、音楽の町と聞いていたんですよ。たしかに、町のあちこちに、コンサート情報の張り紙が張ってあったりする。うむむ、これは、噂どおり、楽しそうな町じゃないか。

 とりあえず、宿は、テント泊で一泊2000CFA(400円)という格安物件を見つけ、そこにチェックイン。この値段なら、安心して長居できます、ハイ。






















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