(English)
I stayed in Bobo Dioulasso.
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長かったバラフォンレッスンがようやく終わったので、さぁ、早速旅再開、と言いたいところなのですが、本日には出発できない理由がありまして。それは・・・バラフォンバックが出来上がるのを待たねばならないってことなんですよ。
この先、バラフォンをチャリに搭載して旅を続けるにあたって、さすがに、バラフォンをむき出しで運ぶのはしのびない。ということで、師匠の知り合いのテーラーさんに、バラフォンバックを作ってもらうようお願いすることにしまして。
で、バックを作るのには、バラフォン実物が必要とのこと。月曜日出発予定だったので、日曜日の夜には仕上げてもらうために、土曜日のレッスンが終わってからオイラのマイバラフォンはテーラーさんに預けていたんですよ。日曜日の最終レッスンの写真に写っているバラフォンが、師匠のバラフォンだったのはそのため。
が・・・昨日の夜、師匠が宿にやってきて「ミスターヨシ、残念なお知らせがある。今日は日曜日だから市場が閉まっていて、バックを作るための布を買えなかったというのだ。明日、大急ぎで作ってもらうから、それでもOKか?」と言うじゃないですか。
OKか?と言われても、OKとしか言いようがない・・・テーラーさんはなんで土曜日に布を買っておかなかったんですか?と師匠に言ってもしょうがない。
ということで、本日、待ちの一日になりまして。
せっかくの時間だからバラフォンの復習練習をしたいとおもっても、肝心のバラフォンはテーラーさんのところにある。
じゃぁ、WEBの更新作業でもしようと思ったのだが、日記書きは昨日の晩の作業で、リアル旅に追いついてしまっていた。
この宿では、ネットもつながらないし・・・
ふむむ、久々に、<特にやることはない>時間ができてしまったよ。
自由な旅をしていると、時間はふんだんにあるでしょう、と思われることと思いますが・・・ええ、時間はふんだんにあるんです。が、そんな時間も、常に、<なにかやる時間>に費やされているもんなんですよ。
チャリ走りをしている時は、一日中走っているし(その後は疲れ果ててすぐ寝るし)、沈没中も、日記書きやら、ビデオ編集やら、音楽修行やら、観光やら、飯つくりやら、この先のルート情報調べやら、と、常になにかをやっている。
旅人って暇人のようなイメージがあるかもしれないですけど、オイラの場合、特に何もやることはない時間ってのは、実は、ほとんど<ない>。
今日も、WEBの日記以外の項目を更新したり、アサラトとか他の楽器を練習したりと、正確に言えば、やることがないわけではない。
まぁ、でも、せっかくだから、普段やってないことをやるか、と、洗濯をすることに。いや・・・たっぷり汗をかくので、服の洗濯は毎日やっているんですけど、そうじゃなくて、テントとか寝袋とか、グレゴリーのバックとか・・・結構使っている割には、洗いもせずにいるものをこの際、一気に洗濯してしまおうと。
ということで、宿のおばちゃんが、洗い物をしている横で、蚊帳テントを洗っていたら・・・おばちゃんが「そんなやり方じゃ、ぜんぜんキレイになりはしないわよ。ちょっとかしてみなさい」と、オイラの代わりに、テントをゴシゴシと洗ってくれるまして。
どうせ、また使って汚れるのだから、それなりにしておけばいいか、程度に思っていたのだが、洗い終わったテントは、まるで、クロさんからもらったばかりの頃のように、白く輝いていた。おばちゃん、ありがと~。
さてさて、そんな感じで、午前中があっという間に終わってしまい、飯を食べたあと、ひさびさに、耳垢とりとか爪切りとかをやっていたのだが、それも終わってしまい、いよいよ本当に、何もすることがない時間となってしまった。
何もすることなくボーっとしていると、いろんなことが頭に浮かんでくる。そして、いつしか、思考は、「なんでこの旅をやっているんだろう?」という哲学的な問題に発展。うむむ、オイラが今もって旅をひたすら楽しみながら前進しているのは、たぶん、こういう、疑問を抱くような思考をする時間ってものを持ってこなかったからかもしれない。常に何かをやっていると、<今やるべきこと>で手一杯になり、<将来に対する不安>とか<日本への郷愁>とか<なんで旅をしているんだろうという疑問>とか、そういったものを考えることがなかったのだ。
常に何かをやっている。
これが、旅に不安や疑問を感じず、今の旅状態を精一杯楽しむ方法の一つなのかもしれない。ただ・・・旅を単に楽しむのならこれでいいのだが・・・オイラの長旅も、折り返し地点を過ぎたことだし、そろそろ、こういったことを考え出してもいい頃なのかもしれない、なんて思ったりもする。
ふむ、この先は、意図的に<何もすることがない時間>ってものを作ってみるかな。
といっても、この先も修行項目目白押しだし、撮ったビデオ素材はたまるいっぽうだし、いや、実際、なかなか<何もしない時間>を作るってのは難しいものなんだけども。
なんてことをグルグル考えていたら、師匠が、バックをかかえてやってきた。
「ミスターヨシ。できあがったよ」
お~、ありがとうございます!かなりしっかりしたバックを作ってくれまして。しかも、なにげに防水加工らしい。雨の中走っていても、バラフォンはちゃんと守られるってことじゃないですか。
バックをあけ、バックに入れたままバラフォンを叩こうとしたんですが・・・うむむ?一昨日と昨日習ったフレーズが叩けない・・・一昨日と昨日は、バラフォンが手元になかったから、復習をしなかったんですよ。やっぱり、ちゃんと復習をしないと、せっかく習ったものも、身につかないってことですわ・・・
師匠に、再度お手本プレイをしてもらって、ようやく思い出すオイラ。
う~ん、これは、旅を再開する前に、習ったバラフォンフレーズを復習したほうがいいな・・・いや、しないといけないな。すぐに、出発するのはやめて、あと二、三日、宿に篭って復習練習をしてから、出発することにするか。
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