Japan Overseas Cooperation Volunteers
青年海外協力隊って?

2013.5.18 / BurkinaFaso(Hounde~Ouagadougou) 本日 自転車14km走行 : Total 45067km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→リグラ 昼飯→パン 夕飯→ピザなど / 宿→Lauriers(Mission Catholique)(シングル6000CFA)

(English)
 I stayed in Ouagadougou.



 一晩お世話になったヨウさん宅、昨晩はいろんな話を聞かせてもらえて、刺激されたオイラ。っていうか、こういう生き方もあるのねん、と気付かされたっていうか。

 青年海外協力隊って、名前は聞いたことがあっても、実態として、どんなことをやっているかって実は、あまり知らなかったんですよ。いや、ウガ中さんやトモコさんや、安保さんといった、JICAもしくは協力隊もしくは協力隊経験者の人たちから話は断片的に聞いていたので、なんとなくイメージはしていたんだけど、そのイメージは、結構モヤッとしたものだった。

 それが、実際に小さな村に赴任してきて住み始めたヨウさんに、まさにその生活の場で話を聞くことができて、モヤッとしていたイメージが結構クッキリとしたものになってきた。

 こういうのは、現場に行かないと、実感としてイメージしにくいもの(というオイラも、今回実際にヨウさんの仕事場にお邪魔まではしていないので、仕事の様子までイメージできたワケではないのだが)。

 協力隊とはどんなものなのか・・・ODAの一環として、外務省管轄のJICAが実施している海外ボランティア派遣制度でして・・・って、仕組みとか理念は、オイラが説明するより、グーグル先生に聞いたほうが分かりやすいので、割愛。興味を持った人は、調べてみてくだせい。

 ちなみに、ボランティアと書いてあるが、協力隊は、実際には給料も出るとのこと。

 さて、せっかく素敵なヨウさんと知り合えて、名残惜しい気がするのですが、今日はもう、ウンデを出発して、次へと向かうことにしたオイラ。ちょうど、近くの村にこれまた協力隊として赴任している村川さんという人が、今日、首都ワガドゥグへバスで向かうというので、それはちょうどいいと、ご一緒させてもらうことに。ええ、チャリは、ウンデまでってことで。この先はやっぱりバスワープっす、ハイ。

 バスターミナルまでヨウさんに送ってもらい、そこで村川さんと合流。バスはもう来ていて、今にも発車しそうな状況。チャリも乗せて、というオイラに、「いや、積むのに時間がかかるから、次のバスに乗ってくれ」と一度は乗車拒否にあったのだが、そこは、サクッと、荷物を取り外し、積み込みやすいようにコンパクトにまとめたら「ま、これなら、いいか。OK、すぐ乗れ」という話になりまして。バタバタしながら、大急ぎでバスに乗り込む、オイラと村川さん。いやぁ、バタバタなお別れになっちゃいましたが、ヨウさん、ホントお世話になりました~、いい出会いでしたよ~、二年間、いろいろ大変でしょうが、とにかくがんばってくださいね~と、心の中で叫びながら、バスの中から、ヨウさんにお別れ。

 さて、バスは乗ってしまえば、まぁ快適。隣のおじさんが巨漢で席を1.3人分占めていたのが、ちと大変だったけど、それ以外は、順調。あっというまに、ワガドゥグに到着。いやぁ、西アフリカ、バス旅だと大変だろうって思っていたんだけど、意外と、バス旅も、楽じゃね?なんて思い始めてきました、ハイ。

 で、到着したワガドゥグでは、村川さんと一緒に、協力隊の方々のドミハウスに遊びにいかせてもらうことに。バスターミナルからはちと離れているというので、タクシーで向かうことになったのですが、このタクシー料金、一人300CFA。安い。しかも、荷物は基本的にタダで載せてくれるものらしい。さすが、生活者である村川さんと一緒だと、心強い。オイラ一人だったら、絶対ぼったくられていたな。っていうか、そもそもタクシーには乗らないか。

 タクシーの中から見るワガドゥグの町が・・・めっちゃ都会だった。ボボがブルキナの第二の町だって聞いていたから、ワガドゥグはボボよりもうちょっと栄えたくらいの町なのかなぁと思っていたら、ボボより、相当大きな町だった。うむむ、ここでもイメージを覆えられてしまった・・・そうそう、なんか、ブルキナファソってもっと田舎な国かと勝手にイメージしていたんですけど、来てみたら、意外と、発展していてイメージが覆りっぱなしの国。

 さてさて、タクシーで到着した、協力隊のドミハウス。ここは、ブルキナに赴任した協力隊の方々が、ワガドゥグでの仮住まいとして利用する建物。で、この建物が・・・かなり立派なものでした。中はキレイに掃除が行き届いていて、クーラーが効いていて・・・アフリカとして考えれば、天国のような空間だった。そうそう、オイラが協力隊のイメージとして抱いていたのは、こういうところで生活しながら、働く人々だったんですよねぇ。一応、こういう空間はあるにはあるんすね。ワガドゥグのような町で働く場合には、こういうところで、生活しながら働くことができる(実際には、ワガドゥグ隊員は、ドミハウスではなく、個々に家を借りて生活できるらしい)ってことか。ただ、実際に小さな村に赴任して働く場合には、ヨウさんところのようなザッツ・アフリカな家で生活をしなくちゃいけないっていう面があるってことのようです。

 さて、できれば、そんな天国のような空間ドミハウスに泊めさせていただきたかったのだが、規則として、ドミハウスに旅人は泊めてはいけないことになっているらしくて。そんな場所に、無理に泊めてもらうわけにもいかず、しばし、クーラーゾーンで体を涼めさせていただいた後、宿探しのために、ドミハウスを後にして、ワガドゥグの街へ。

 ワガドゥグの街を彷徨った結果、カテドラルという教会の脇にあった、ミッション系の施設が経営する宿がそれなりに安かったので、ここにチェックイン。う~ん、一ヶ月ぶりの、ベッドのある部屋泊で、ちょっとテンションがあがるオイラ。

 さて、夜、村川さんが、せっかくなので、夕食ご一緒しましょうと、誘い出してくれまして。お忙しい中集まってくれた、村川さん、ミホさん、マキさん、ヒジリさん、杉山さんと一緒にイタリア飯でディナー。いやぁ、昨日に引き続き、アフリカ話で盛り上がりまして。

 ということで、今日もまた、青年海外協力隊の一面を垣間見ることができ、だんだん、協力隊なるものが、見えてきた。皆さん、ブルキナが好き。口では、「ブルキナは好きじゃない」なんて言っている人もいるけど、話を聞いていたら、言葉の端はしから、ブルキナに対する愛情が垣間見える。やっぱり、仕事として定着して、現地の人と接していたら、ここに愛着ってものが生まれてくるもんなんですな。そして、この愛着ってやつは、旅人が抱く愛着とはまた別物なんだと思う。

 嫌になったら旅たてばいいというスタンスの旅人と、嫌になってもそこにいなければならないスタンスの協力隊の人たち。旅人は、いい面しか見ずにいられるが、協力隊の人たちは、悪い面も含めて愛憎入り乱れてそこの人たちと格闘していかなきゃならない・・・・抱く愛着の違いは、このスタンスの違いから生まれてくるものなんだろう。

 これまでは、旅人として、世界を知ることを楽しんで、世界とのつながりを伝えてきたオイラだが・・・そうではない世界の知り方、つながり方というものも、もちろんあるのだ。世の中はもっともっといろんなレベル、レイヤーで、人と人がつながっている。オイラが知らないカタチで、日本人が他の外国の人たちとつながっている。

 オイラは、まだまだ世界のつながりの一部しか、体感していない。














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