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ようやくゲット、ナイジェリアビザ。そして次に挑むガーナビザは・・・またも難関か!?

2013.5.31 / BurkinaFaso(Ouagadougou) 本日 自転車10km走行 : Total 45105km走行
天気:曇時々晴 ネット:1
朝飯→オムレツサンド 昼飯→リグラ 夕飯→カツサンドみたいなの / 宿→Lauriers(Mission Catholique)(シングル4000CFA)

(English)
 I stayed in Ouagadougou.



 昼の13時にナイジェリア大使館へ。20分ほど待たされたが、無事ナイジェリアビザゲット。ふ~、長かったよぉ・・・と思ったのだが、実は、最初にナイジェリア大使館にビザ発行をお願いしに来たのは、先週の木曜日。よくよく考えたら一週間と1日しか経っていない。なのに、なんだか、一ヶ月近く待たされたような気がするのは、なんでなんでしょう・・・ビザ取りは、精神的に疲れるよ、ふ~。

 さて、ナイジェリア大使館でビザが貼られたパスポートを受け取った後、すぐに向かったのは・・・ガーナ大使館。

 当初、ワガドゥグでは、トーゴ、ベナンに行くための5カ国ビザと、ナイジェリアビザをゲットしたら、発つつもりだったんです。が、ナイジェリアビザを待っている間に、本間さんや、クリスナさんから、「ガーナはいいよ」なんて言われまして。で、気になったんで、ガーナを調べてみたら、ガーナって実は音楽大国じゃないですか。多様な伝統音楽はあるし、HighlifeやHiplifeといったモダンミュージックも生み出したりしている。

 西アフリカ音楽が好きだと明言して、西アフリカを旅しているオイラが、ガーナをスルーしちゃうのは無しでしょ、と思い始めてしまいまして。

 でも、まぁ、これ以上ワガドゥグで待つのも、なんだな、とガーナビザ申請は悩んだんですけど・・・本間さんに「でも、待っても3日でしょ。5年の旅から考えたら微々たるもんじゃないですか」と言われ、それもそうだと思ったオイラは、ガーナビザを申請することにしたんです。

 で、前にガーナ大使館を訪れた時に、一応申請書と、必要書類が書かれた紙はもらっていたので、申請書に必要事項を記入し、必要書類であるという、<ガーナでの滞在予定の宿の予約書>と<自己推薦書>と<黄熱病注射のコピー>を揃えて、ガーナ大使館へ向かう。

 ガーナに入りたい理由を書け、と指示された自己推薦書は、先週のうちに適当に書いといたやつがあったんですけど、ザックのインビテーションレターを読んだ後で、もう一度読み直したら、あまりにもいい加減に書きすぎていると反省し、ちゃんと真摯な態度の文章になるように書き直しをしたりして。

 で、14時に閉まるというガーナ大使館に閉まる直前に到着。なんとか中へ入れてもらって、申請窓口へ。書類はちゃんと揃えたのだから、提出するだけで終わり、かと思いきや・・・

 「キミの職業はエンジニアって書いてあるけど、なんでガーナ音楽を知りたいの?この間言ってたけど、ミュージシャンやディレクターってワケじゃないんでしょ?」

 と、書類をジックリ読まれての圧迫質問攻撃が始まった。

 ふおお、担当官の前に、窓口のおじさんが面接してくるのかいな。しかも、圧迫面接・・・

 むむ・・・しまった。職業欄にやっぱりミュージシャンって書いておけばよかったか・・・とも思ったのだが、後の祭り。「いや、エンジニアっていっても、テレフォンエンジニアでして。そうそう、電話屋なんです、わたくし。で、伝統音楽っていうのは、もともと、遠隔地とのコミュニケーションから始まったものなので、電話のルーツということで、アフリカの伝統音楽をリサーチしているんですよ」なんていう、苦しい言い訳。まぁ、これは、なんとか納得してもらえたようだったのだが・・・

 「旅は5年目のようだけど・・・お金はどうしているの?」

 と資金面を突っ込んできた。これは、日本で10年働いて貯めたお金で旅しているんですと、正直に答えたのだが・・・「いや、5年もなにもしないで旅をするなんて無理だ。例えば、ベッカムでも、引退した後、何もしないで5年もブラブラしていられないだろう」と。そりゃ、ベッカムは、セレブで、お金を使うから無理かもしれないけど、貧乏旅行に徹すれば、なんとかなるんですよ、と反論するも、

 「本気で言っているのかい?オレは信じられない。スポンサーがいるんだろ。そのスポンサーを明かさないのなら、ビザはだせないよ」

 と言って来た。いや、スポンサーなんていないし。そして、実際出来ているわけだし・・・と思うも、ここは、真実で反論してもしょうがないのかもしれない。5年も稼ぎがなく、旅だけ続けているってのは、真実ではあるんだけど、それは確かに、普通の人からすれば、「それは不可能だろう」と思われても仕方のないことかもしんない。だって、普通の人はそんなことやらないし、そんなことが出来るなんて、思ったこともないのだから。ましてや、アフリカ人でそんなことをやっている人なんて皆無だろう。信じろっていう方が無茶なのだ。

 「ウソをついてはいけないが、本当のことも言わない」

 マーケッター時代に上司から教わった、世の中のうまい渡り方の極意を思い出し、基本テント泊して食事は200CFA(40円)のぶっかけ飯を食べ、移動は自転車なんで、とにかくお金は使わないんです、と、ウソはついていないが、本当のこととは若干ズラした話を展開して、なんとか説得。

 受付のおじさんは、完全に納得したって顔はしていなかったのだが、「まぁ、とりあえず、書類は受け取っておくよ」と受領だけはしてくれた。

 とりあえず・・・か・・・

 う~ん、なんか嫌な流れだ。これは、受け取るだけ受け取って、ビザ発給予定日に行ったら、「やっぱりビザは出せない」と断られるパターンってことが大いにありうる。そういう事例が多いってのが、ガーナビザ取得を試みた旅人達の体験談噂話をよく耳にしていたからな・・・実際、マリのバマコで、ユウコさんが、ガーナビザを申請したところ、書類は一旦受け取ってもらえたのに「やっぱり居住者じゃないとダメ」と言われて、結局ビザが取れなかったっていう話を直接聞いたりもしているし。

 まぁ、とにかく、待つしかない。ビザ発給は来週の水曜日になるとのこと。ごねてもうちょっと早くしてもらおうかと、一瞬思ったのだが、ここで、無理強いをすると、せっかく受け取ってもらった書類を突き返されるかも、なんて考え、ここは素直に、水曜日まで待つことに。

 さて、宿に戻って、水曜日まで何をしてようと、思っていたら、隣の教会の方からなにやら、いつもと違う音楽が聴こえてきた。行ってみたら、ミサとも違う、なにやら、キリスト関係のイベントが開催されてまして。素敵な音楽と、牧師さんのお話が終わった後、皆さん、手元に炎を灯したろうそくを持ち、聖なる行進が始まった。

 うむうむ、この宿に居たら、興味深い音楽イベントと隣り合わせ。まぁ、次の水曜日なんて、あっという間に来ちゃうはずさ。

 













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