Street Dance
ブルキナの若者たちのダンスシーン

2013.6.1 / BurkinaFaso(Ouagadougou) 本日 自転車6km走行 : Total 45111km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→オムレツサンド 昼飯→リグラ 夕飯→カツサンドみたいなの / 宿→Lauriers(Mission Catholique)(シングル4000CFA)

(English)
 I stayed in Ouagadougou.



 もう6月に入ってしまった・・・さて、6月1日には、ここワガドゥグでマラソン大会なるものが開かれると、本間さんから聞いていたので、今日はそのマラソン大会を観戦して楽しもうと思っていたのだが・・・

 朝7時半に起きて、「そういえば、マラソンは何時からなんだろう?」と、教会前の木に貼り付けてあったポスターで確認したところ・・・なんと<朝6時>と書かれているじゃないですか。

 え?もう終わっているじゃん・・・

 う~む、よくよく考えたら、そりゃそうか、と。涼しくなってきたとはいえ、晴れれば朝8時で、すでに灼熱の時間に突入してしまう、ワガドゥグ。晴天の今日はもう、すでに暑い。マラソンなんて出来る状況じゃないのだ。なので、明るくなってすぐの6時に開始して、暑くなる前に終わるというのは、賢明な大会運営と言えるでしょう。

 そうそう、以前、ブエノスで知り合ったサッカー大好きユウキくんが、オイラが東アフリカを走っていた時に、「ヨシさん、今、東アフリカですか?今度南スーダンで独立記念一周年のマラソン大会があるんですよ。それに参加しようと思ってます。ヨシさんもどうですか?」なんて連絡をくれて。その開催時期がちょうど一年前の今頃の灼熱の時期だったんで、「この時期にマラソン?オイラは無理。干上がって死なないように~」と返信しておいたんです。灼熱の時期のアフリカでマラソンなんて、自殺行為以外何者でもないだろう、なんて思い込んじゃってて。が、そんな時期のアフリカでも、朝早くの開催であれば、なんとかできるもんみたいですわ、マラソン。

 って、結局オイラは寝てて見れなかったんだけど。

 しょうがないので、宿の部屋に戻ろうとしたところ、毎度のように、教会から音楽が聴こえてきた。今日も朝から、ノリノリの賛美歌合唱。いいっすねぇ・・・キリスト教徒になろうとは思わないけれども、こんな<天使にラブソングを>的な音楽が溢れる教会なら、毎日通うのも悪くない。

 さてさて、マラソン大会は見逃しちゃったオイラですが、実は、木に貼ってあった案内ポスターで、もうひとつ<ストリートダンス大会>なるものが、本日開催される、というのを見つけていたんですよ。これは、午後16時からってことで、ちゃんと時間を確認しておいたので・・・16時に町外れにある会場に、チャリでひとっ走り。

 思っていたより立派なステージが設置された室内型の半円コロシアム形式の建物では、すでに、ガンガンにクラブミュージックが流れていた。中へ入るのは無料。しかも、入り口ではコップ半分に注がれたギネスの黒ビールを手渡してくれるという素敵なサービスつき。ギネスがスポンサーらしいのだが・・・ふとっぱらですな、ギネスさん。

 会場内は、すでに地元の人たちで埋め尽くされていた。モダンなイベントなんで・・・観客は若い子たちばかり。始まる前から、若者パワーなのか、妙な熱気で包まれて包まれていたこの空間。ハイテンションな司会者が登場するやいなや、大盛り上がり大会へ。

 5~6人一チームのダンスチームたちが、10分ほどの持ち時間内で、それぞれ独自のスタイルのダンスパフォーマンスを展開していく。

 オイラ、打ち込み系のクラブミュージックやダンスミュージックは、実はあまり得意ではなく(もともと、クラブミュージックって、アフリカのミニマル音楽が元になっているんですけど)、ただ聴いているだけっていうのなら、耐えられなくなって、そそくさと退散してしまう人なんですが・・・今日は、ダンスチームの人たちの繰り広げるダンスパフォーマンスが、素晴らしすぎて、ずっと、ステージに釘付け状態。

 いやぁ、マイケルジャクソンも顔負けのブレイクダンスやら、流行のヒップホップ的なダンスやら、こんな動きみたことないよ、という変態ダンスまで、多彩で、見ていて全然飽きない。

 ただ・・・世界的にブームにはなっている(?)ストリートダンスだけあって、変態ダンス以外は、メディアを介してよく目にしているものだったりしたので、新鮮味はそんなにはななかったんです。それなのに、オイラの目を釘付けにしてしまうのは・・・そう、彼らの躍る姿の美しさだった。

 西アフリカの黒人が踊る姿って、躍動感があって、美しいよなぁ・・・

 ホント、そう思う。

 西アフリカで、絶対見ておかなければならないものは、この<本気で踊る黒人>の姿だと、強く言いたい。この荒々しいながらも美しいという絶妙なバランスは、他では見られない。東アフリカでも見られない。西アフリカに来てようやく見れるものなのだ(オイラが西アフリカにどっぷりハマッているのは、このせい)。ちなみに、西アフリカのダンスに魅せられて、ここで修行している欧米人が踊っている姿をたまに見ることがあるが・・・やはり、ネイティブの西アフリカの黒人の姿には到底及ばない。なんていうか・・・体の動かし方が根本的に違う感じがする。

 西アフリカに来て、アンテナさえ広げれば、ちょっと探して、容易に彼らが踊っている姿に遭遇することができる。彼らは、音楽が鳴っているところがあれば、すぐに踊りだすからね。ただ・・・街角やバーでなんとなく踊っている姿を見かけた程度で留まることなく、こういうダンスイベントでもいいし、村の祭りでもいい、<本気で踊る場>で踊っている西アフリカの人の姿を、ぜひぜひ見てもらいたい。

 本気で踊る彼らの姿は、<人間の美しさ>を存分に見せ付けてくれる。これは、そんじょそこいらの観光ポイントなんか比べ物にならないくらい、深く心に迫ってくる。

   













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