Enter to Ghana by bus
ガーナ・タマレへの気分的に長かったバス旅

2013.6.6 / BurkinaFaso→Ghana(Ouagadougou~Tamale) 本日 自転車7km走行 : Total 45118km走行
天気:晴時々曇 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン 昼飯→クッキー 夕飯→オムレツサンド / 宿→Picorna Hotel(シングル45セディ)

(English)
 I left from Ouagadougou. I enter to Ghana by bus. I arrived at Tamale at night.



 長く滞在しちゃった、ワガドゥグのカテドラルの宿からいよいよ出発。ガーナビザや5カ国ビザのためにもうちょっとワガドゥグに滞在するコウさんとお別れ。ただ、コウさん、これから、オイラが行く西アフリカルートとは逆ルートで周るらしいので、ひょっとしたら、またどこかで会えるかも。

 そして、いつも朝飯を食べに行っていた、教会近くのカフェのおじさんに別れを言って去る。そうそう、シスターやフランス人のオバ様方には昨日のうちにお別れを言っておいた。いやぁ、長居しちゃうと、いつのまにか、顔見知りが増えて・・・この人たちとの別れが辛い。旅行者同士なら、また世界のどこかで会えるって可能性があるんだけど、地元の人たちには、戻ってこない限り会える可能性がほぼないですからね。

 さてさて、バス停までは、フル装備のファニーバニーで走り、バス停で、車内搭載用に荷物をまとめる。NTIのバス、結構大きくて外見は立派っぽかったので、こりゃ、快適なバス旅ができるな、と期待したのだが・・・それは、ただの気のせいだった。

 バスの中へ入ると、席はボロボロ。もちろん、冷房なんてない。一応窓は開くようなので、風通しはなんとかなりそうだが・・・

 さらに、8時半出発と聞いていたのに、8時半になっても、まったく出発する気配がない。荷物すら、まだ中に入れてくれていない。おお?どうなってんの?と思いながら待ち続け・・・結局荷物を入れ始めたのは10時過ぎ。そして、10時半過ぎにようやく、バスにエンジンがかかった。

 まぁ、アフリカでは待つことでイライラしていては、過ごせません。2時間くらいの遅延は「まぁ、思ったより早かったな」くらいの気持ちになれるようにならないと。

 ちなみに、横に並んでたバスもガーナ行きだったんですが、こちらのバスは外見も中身も立派なバスでした。出発も30分遅れの9時には出発していたし・・・ええ、バス選びを間違えました。隣のバスは、<Imperial Express>ってやつです。ワガドゥグからガーナにバスで向かう方、たぶん、そっちのバスの方がいいですよ、ワガドゥグからガーナに旅する予定の皆さん。

 で、ようやく走り始めたと思ったら・・・10kmくらい走ったところで、道端で停車してしまった。昼飯にしては早すぎるし、トイレ休憩にしても早すぎる。なんだかよく分からない状態で30分くらい待たされる。走っている間は、窓から風が入ってくるので、まぁ、それなりに涼しくていいんですが・・・停まると、風がなくなるので、一気に車内が蒸し風呂状態になる。ジッとしているだけで、腕から玉のような汗が零れ落ちる・・・

 その後も、走り始めたと思ったら、しばらくしてまた停車ってのの繰り返しが続いた。どうやら、検問がいくつもひかれているらしい。ただ、他のバスは素通りしていたりするのに、なぜかこのバスだけが、毎回の検問で停まっているのだ。うむむ、バスの運転手が真面目なのか、それとも、このバスが怪しい雰囲気をかもし出していて、毎回チェックされているのか・・・

 さて、そんなこんなで、ようやく14時頃国境に到着。まず、ブルキナのイミグレで出国手続き。バスを降りたら、まず、両替商のおじさんに絡まれた。そう、ガーナは、これまで使っていたセーファフランではなく、ガーナセディというお金になるので、両替が必要なんですよ。昨日ネットで調べたレートより、若干悪かったのだが、まぁ、とりあえず、当初必要になりそうな分だけ、両替しておくことに。

 と、オイラが両替している間に、皆さんはイミグレに移動しちゃったし、バスも走り去ってしまった。バスは、たぶん、イミグレの先のところで待ってくれていると思うんだけど・・・このまま取り残されてしまうんではないか、と、不安になるのは、バス旅に慣れていないからなんでしょうか?

 さて、ブルキナのイミグレでは簡単に出国スタンプをポン。で、再びバスに乗り込み、ガーナのイミグレへ。ガーナのイミグレでは、入国カードにもろもろを記入し、パスポートと一緒に提出。特に質問などはなく、入国スタンプをポン。で、イミグレを出た後、「イエローカードは?」と係員に聞かれた。ガーナはどうやらイエローカードの提示が必要らしい。うむむ、さすがは、野口英世先生が黄熱病の研究に生涯をささげた国だ。

 その後、税関チェック。売り物になりそうなモノが詰まっている袋は片っ端からチェックされていた。オイラの荷物は、自転車と私物ですってことで、ノーチェック。

 そんなこんなで、ようやくガーナに入ったのだが・・・入国したガーナは、バスから見える風景としては、ブルキナとそんなに変わらなかった。若干家の感じが変わったかなってのと、大地に多少の起伏が出てきたかなってことくらい。

 ちなみに、ガーナは英語圏。久々に、英語がそれなりに通じる国に入ることになったのだが・・・なんかガーナ人が話す英語は聞き取りづらい。うむむ?これは、オイラの英語力が落ちたからなのか?うん、きっとフランス語を詰め込んだおかげで、英語脳がおかしなことになっちゃったんだろう。

 そうそう、本来マルチリンガル脳の人って言語をちゃんと分けて覚えているから、多言語をマスターしても、それぞれの言葉を混同するようなことはないらしい。が、オイラは、そんな優れた脳をもっていないので、おそらく、脳の中の同じ言語部分に、習得した全ての言葉が書き込まれているに違いない。だから、新しい言語を習得すると、前に習得した言語に上書きされて、前に習得した言語がうまく出てこなくなってしまうのだ。

 これ、音楽習得時も、脳内では同じことが起こっているみたい。前の日記で、ムビラとバラフォンは似ているって書いたじゃないですか。で、確かに、バラフォンを習う前までは、ちゃんと弾けていたムビラのフレーズが、バラフォンを習った後、弾けなくなっちゃっていたんです。これって、たぶん脳の同じ部分に演奏技能が書きこまれちゃっているためだと思うんですよ。ムビラの演奏技術の上に、バラフォンの演奏技術が上書きされちゃった感じ。

 言語にしろ、音楽にしろ・・・新しいことを習うたびに古いやつを忘れていくって、そりゃないよ。ああ、マルチリンガル脳ってやつに切り替えたい。どうやったら切り替わるのかいな?

 そんなことを考えながら、バスに揺られ続けるオイラ。ガーナに入っても検問は相変わらずあった。その都度とまって、なかなか進まないバス。こりゃ、タマレに到着するのは、太陽が沈むギリギリかなぁ、なんて思っていたところ・・・

 走っている最中にいきなり「パンッ」というものすごい破裂音が聞こえた。

 そのあとシュルシュルシュル・・・という音・・・

 ・・・ああ、パンクだ。

 バスのパンク音を聞くのなんて初めてだったんだけど、まぁ、チャリのパンクを大きくしたようなもんだ。パンク慣れしているオイラには、何が起こったのかすぐに分かった。

 バスはすぐに道端に停まり、タイヤ交換作業が始まった。ああ、これ、マリをチャリで走っていた時に、よく横目で見てた光景だ。今は、その当事者になるとはねぇ・・・

 まぁ、こんなことはよくあることらしく、手馴れた手つきでタイヤ交換作業は進む。とはいえ、それなりに手間取り、出発するころには、すっかり日が暮れてしまっていた。

 うむむ、タマレには、今日中に着けばいいとするか・・・

 結局タマレには21時頃到着。一応、町外れにミッション系の安いゲストハウスがあると聞いていたのだが、町中を外れると、街頭が少なくなり、暗くなってしまう。しょうがないので、明るい町中で宿を探すことに。

 西アフリカ、治安はいいんですよ。市民レベルの安全心象とすれば、日本よりいいんじゃないかな。強盗とかひったくりとか聞いたことないし(ナイジェリアのラゴスは危ないって話を聞きますが)。ということで、夜でも、安心して彷徨えるんですけど・・・

 まぁ、なんかバス移動で疲れちゃって、あんまりちゃんと探す気がなかったんで、近くにあった宿にチェックインすることに。値段が一泊45セディ(2500円)と高めだったのだが、とりあえず今日だけってのと、部屋にエアコンが付いているってんで、もう、ここに休むことに。

 インターネットは一応Wifiが飛んでいるのだが、なぜか外とはつながらず。まぁ、ネットは適当につながるくらいがちょうどいいんです。ワガドゥグで、コウさんとネットの良し悪しについて話したんですが・・・ネットは、依存性があり、自制がきかなくなるのが怖いってのが、共通した意見。まぁ、そんなこと、誰でも感じていることでしょうが・・・旅に出ると、特に、このネットの依存性とリアル旅との共存のバランスをとらなきゃいけなくなるので、より意識的になるんですよ。

 あ~、とにかく、冷房が効くってことだけで、十分。最強に冷やして、寝袋に包まって寝よう。う~ん、これぞ、贅沢。久々にぐっしょりした寝汗の心地悪さや喉の渇きで起こされことなく、グッスリ眠れそうだ。

 































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