Nostalgia?
アフリカへのシンパシー≒ノスタルジー?

2013.6.28 / Ghana→Togo(Ho~Kpalime) 本日 自転車41km走行 : Total 45257km走行
天気:曇 ネット:1
朝飯→豆飯 昼飯→トウ 夕飯→リグラオムレツ / 宿→Hotel Bafana Bafana(シングル5000セーファ)

(English)
 I entered to Togo.



 朝、いつものように目覚め、出発準備。そして、ホーの町を走り始めたら、すぐにガーナとトーゴとの国境に到着した。まずはガーナ側のイミグレで出国手続き。スタンプをただ押すだけだからすぐ終わるだろうと思いきや、質問攻撃がはじまった。どうやら単にオイラのチャリでの旅ってことに興味を持っちゃったらしい。いつも聞かれて答えに困る「なんで自転車で旅をしているのか?」って質問をされ、いつものように、答えに悩む。

 「Good Luck! Good Journey!」

 といって、見送ってくれたガーナイミグレ職員の人たち。ガーナはブルキナでの大使館職員のお兄さんに、ちとむかついたけど、入国しちゃったら、ホントいい人たちばかりだったなぁ。ま、大使館も、そもそもは、その国の在住者(ブルキナの在住者)にしかビザを出さないところを、無理やり旅行者であるオイラに発行してもらったワケだからな。ま、ちょっとくらいの意地悪は大目に見ることにしておこう。

 さて、ガーナ出国手続きを終えた後、すぐにトーゴ入国手続きを・・・と思ったのだが、トーゴのイミグレが見つからない。イミグレを見つけられないまま、しばらく走っていると次の村が出現してきちゃって。あれっ?ひょっとしてイミグレを見落として来ちゃったのかな?と村を歩いているお兄さんに、イミグレの場所を聞こうとして「Where is Togo's immigration?」と尋ねたら・・・キョトンとされた。

 ああ、そうか、ここはもう、英語圏じゃないんだ。そう、トーゴは再びフランス語圏。またもやフランス語圏へ戻ってきたんだ、ということで、「Où est-ce que immigration? 」と言い直して再質問。すると、「もうちょっと行ったところにあるよ」と教えてくれた。そして、その後、そのお兄さんと雑談が始まったのだが・・・ちょっとは話せるようになっていたはずのフランス語がまったく頭に浮かばないようになっている自分に愕然。ガーナ滞在中は、英語脳になっていたので、まったくフランス語を使わなかったのだが・・・三週間離れるだけで、こんなにもすっかり忘れてしまうものなのか・・・以前よく使っていた「ファティゲ?」という単語ですら、聞かれて、あれ?なんだっけと思っちゃったくらい。(ちなみにファティゲとは疲れたという意味)。

 そんな感じで、お兄さんとの雑談は不燃焼に終え、トーゴのイミグレへ。パスポートを提出してスタンプを押してもらうのを待っている間に、別の係官が、オイラのチャリの荷物検査を始めた。まぁ、怪しいものは何も持っていないですから、ということで、素直に指示に従い、バッグを開けて中のものを取り出す。特に問題なく、荷物検査終了。そして、パスポートも何事もなく、入国スタンプが押されて手元に。

 スムーズに入国手続きが終わり、トーゴも平穏に走れそうだと走り始めたら・・・後ろの方からなにやら騒がしい声が。振り返ってみると、大勢の子供たちが追いかけてきているではないですか。まぁ、それなら、アフリカのどの国でもあったことなので、今更驚くことではないのですが・・・追ってくる子供が鉈とか振り回しながらやってくるのにちょっとビビッタ。たぶん、仕事途中に、オイラを見つけてそのまま追いかけてきちゃったんだろうけど・・・しかも、その鉈で、オイラの荷物をツンツンとかしてくるし。おいおい、バックに穴が開いたらどうすんだ、こら。

 いやぁ、でも、アフリカで、元気な子供たちに追いかけられるのは嫌いじゃない。彼らはホント無邪気に好奇心むき出して追いかけてくるのですよ。追いかけてもしょうがないのに、それでも、すっごく楽しそうに追いかけてくるその姿が、なんかとてもほほえましくて。

 そんな子供たちを振り切り、しばらく走って、パリメの町に到着。町からちょっと離れた場所に、最安の宿があったのだが、ここ、パリメには二泊くらいして町散策をしたいなと思っていたので、町中でなるべく安い宿を探し、そこにチェックイン。

 荷物を置いて、バケツシャワーを浴びた後、飯食いがてらに、パリメの町を歩いてみた。国が変わり、英語圏からフランス語圏になったといっても、町の雰囲気はそんなに変わるものではない。パリメもアフリカによくある田舎町って感じの、のどかでいい町のようだ。

 トーゴにもコシュカシュがあるのを発見して、テンションあがっちゃったりしながら、町散策を楽しんでいたところ、この町ならではの特徴を発見。何かというと・・・めっちゃ音楽が鳴り響いてまして。CDやDVDを扱っている店があちこちにあり、そこから大音響で音楽が流されているんですよ。アフリカの町では、CD屋が大音量で音楽を垂れ流しているなんてのは、よくあることなんだけど、そんな店が、ここまでたくさんある町は珍しい。そして、そんなCD屋の店内では、流れている音楽のミュージックビデオの映像がテレビに映されているので、店の入り口には、必ず数人が集まって店内を覗いているという風景が町のあちこちで垣間見れた。日本にも昔あったという街頭テレビってのは、こんな感じだったのかなぁ、なんて思いながら、この光景を眺める。

 アフリカって、だいぶカタチが違うのかもしれないケド、昔の日本なのかもしれない。オイラがアフリカに強烈に感じるシンパシーの正体は、日本が失ってしまったモノへのノスタルジーなのかもしれない、なんて思ってみたオイラであった。






























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