Office Abuja
オフィス・アブジャ

2013.7.10 / Nigeria(Abuja) 本日 自転車0km走行 : Total 45802km走行
天気:曇時々晴 ネット:1
朝飯→ケーキ&コーラ 昼飯→スパゲティ 夕飯→魚&ライス / 宿→ザック宅

(English)
 I stayed in Abuja.



 さて、アブジャに来たものの、実は特にアブジャでやりたいことがあるワケではない。ナイジェリアでやりたいと思っていたことは、ヨルバ族のカルチャーをこの目で見ることであって、その目的は、ラゴスで果たしてしまっていたので。うん、アブジャには、ただ、ザックに会うために来たようなものなのだ。

 ということで、日中、どこかへ観光ってモードにはならず。ザックの仕事場へ押しかけ、パソコンを並べて、作業をさせてもらうことに。それにしても、ナイジェリアはどこへ行っても、電気の供給が貧弱。一応、電力会社から電気が来ることにはなっているようなのだが、すぐに停電をしてしまう。そして、停電をしたら、ジェネレーターを動かし自家発電。一般家庭なら、そのまま電気のない生活へと突入するようなのだが、ここ、一応仕事場ですから。旅行代理店をやっているザックの仕事場では、ネットが通じないと仕事にならないってのもあって、停電の度に、ジェネレーターが発動する。

 ちなみに、ザック、今は旅行代理店に勤めているのだが、本当はオーガニック農家をやりたいらしい。そういえば、ザックと出会ったのも、ブルキナでザックがフランス人のベンジャミンがやっているオーガニックファームを手伝っている時だったもんな。石油が取れるナイジェリアでは農業はないがしろにされていて、オーガニックファームはやりづらいらしい。なので、周辺国へ行って、オーガニックファームをやりたいのだが、周辺国だと収入が少なく行き詰ってしまうらしい。なので、今は、収入がそれなりにもらえるナイジェリアでがっつり働いて、貯めたお金で、他の国でオーガニックファームを作るのが夢なんだ、と熱く語ってくれた。

 そうそう、ナイジェリアは石油産出国。石油第一の国なんですよ。で、ナイジェリアビザが旅行者にもおりづらいのは、この石油のせいなんだ、っていう話を引き続き、ザックがしてくれた。なんでも、以前は旅行者ビザで、ナイジェリアに入り、石油ビジネスに食い込んで、利益をむさぼろうとする輩が多かったらしい。そこで、旅行者ビザが厳しくなったとか。インビテーションレターを要求されるのも、石油に群がる輩じゃありませんってことを証明しなきゃいけないから。逆に言うと、そういうのがちゃんとあると、ウェルカムに迎えてくれるのがナイジェリア。オイラの場合、ザックがちゃんとしたインビテーションレターを作ってくれたから、大使館での面接は非常に和やかなムードで終えることができたんだろう。そして、ナイジェリア入国後も、ザックがいちいち細かく連絡をとってくれるのは・・・親切心ってのがもちろん大きいんだろうケド、どうやら、インビテーションレターを発行した者として、政府に対して責任をもつことになるかららしい。

 それぞれの国にはそれぞれの事情がある。それが、国の違いを作っていく。

 ところで、ジェネレーターって使ったことあります?これ、結構動作音がうるさいんですよ。しかも、その騒音は心をイライラさせる音でして。机を借りて作業をさせてもらっていても、このジェネレーター音のせいで、ぜんぜん作業がはかどらない。う~ん、やっぱりナイジェリアが国として発展するには、ちゃんと電力を供給するところからはじめたほうがいいと思いましたわ。ジェネレーター生活では、作業効率が悪すぎる。

 さて、全然作業が進まないままお昼の時間になった。作業は進まずとも、お腹は減る。「ヨシ、腹減っただろ」というザックに、近くにあるレストランに連れて行ってもらい、オイラはスパゲティをオーダー。が、連れてきてくれたザックはなにも頼もうとしない。

 「何?食べないの?体の具合でも悪いのザック?」

 と聞いたら

 「今日からラマダンなんだ」

 と。おおっと、ザックもムスリムだったんすか。そして、ラマダンが今日から始まったとは・・・なんとも、バツが悪い。ラマダン断食中の人を目の前にして、オイラだけむしゃむしゃ食べるのは、とモジモジしていたら「気にしないで食べて。慣れているからさ」とザック。

 いやぁ、それならそうと、言ってくれたら、一人で食べにきたのに。

 そして、夕刻、日が暮れたところで、仕事場に、大きな鍋をもったおじさんがやってきた。どうやら、この会社のみなさん、ザックの同僚のトゥルーさん以外は皆さんムスリムらしい。そんな社員の皆さんのために、ラマダン明けの食事を、社長が用意してくれているようなのだ。

 配給された食事を持って、オイラが作業する机にやってきたザック。「ヨシも一緒に食べよう」と。いや、この飯は、今日一日断食をしたザックのためのものであって、昼飯を食べちゃったオイラがいただく権利なんてないよ、と言ったら「まだたくさんあるからさ。こういうのは皆で食べた方がいいんだよ」なんて言ってくれて。

 いや・・・ホント、申し訳ないと思いながら、いただくオイラ。う~ん、昨年のモロッコでのラマダン時は、チャリ走りをしていたから、水も飯も取らないわけにはいかなかったんだけど・・・今回、アブジャでは特にカラダを動かさないし・・・今日みたいに気を使いながら過ごすくらいなら、ザックに合わせて、プチラマダン体験してみることにしようかな・・・














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