Fantastic Trollstigen & Trollveggen
この氷河によってえぐれたダイナミクスこそが、ノルウェーネイチャーで一番の見所

2013.8.10 / Norway(Valldal~Andalsnes) 本日 自転車76km走行 : Total 47118km走行
天気:晴のち曇 自転車折りたたみ:1
朝飯→自炊ご飯 昼飯→自炊弁当 夕飯→パン / 宿→野宿

(English)
 I run on Norway road.



 さて、天気予報どおり、朝から青空の本日、待った甲斐がありました。ということで、青空の下、テンション高く、名所トロールスティーゲンへと向かうことに。

 と、最初天気がよかったに・・・時間がたつと、だんだん雲がはってきて・・・トロールスティーゲンに到着する頃には、空一面に雲が・・・うむむ、せっかく待ったのに・・・一番見たいところで晴れて欲しかったのに・・・

 何度も言うようですが、ホント、ノルウェーでは天気に期待しちゃいけませんな。天気予報とかみて、逆計算しようとしても無駄です。淡々と進むに限ります。晴れたらラッキーくらいな感じで望まないと。

 で、到着したトロールスティーゲン、ここはどういったところかといいますと・・・まぁ、道自体はノルウェーでよくある九十九折の坂道なんですわ。で、この坂道が、なかなか素晴らしい景観のところに作られているってことで、名所になっているワケでして。

 南から北上していくと、緩やかな上り坂を上っていって、トロールスティーゲンの頂上に到着することになる。有名なクネクネの九十九折の箇所は、下るカタチになる。

 ということで、まずは、トロールスティーゲンの頂上手前の険しい山の風景から堪能。ここが、これまた、荒涼とした素敵な大地でして。ホント、晴れたままでいてくれたら、これまでのノルウェー道で一番素晴らしい、と絶賛したであろうくらい迫力がある土地だった。

 自転車を停め、この大地をちょっとだけ歩く。この周辺はトレッキングルートがいくつも張られているらしく、ルートを示す立て看板が立っているし、実際にバックパックを背負って歩いているグループの人たちも見かけた。いやぁ、確かに、ここは、荘厳な山々が軒を連ねて聳え立っているし、歩き甲斐がある場所だろうな。ノルウェー、時間的余裕があったら、トレッキングとかやってもっともっと満喫できるだろうに。う~ん、シェンゲン協定の縛りがホント残念だ。ノルウェーだけ、シェンゲンから外れてくれないかしら。

 で、再び自転車にまたがり、ちょっと走る。と、荒涼とした大地ゾーンから、ちょっと降りたところに、九十九折坂が上から一望できるという展望台がありまして。またも、自転車を停め、その展望台へ。ここからの眺めが・・・これまた圧巻だった。

 ここは、ホント凄かった。何が凄いって・・・九十九折坂道が有名なのですが、オイラ的ポイントはそこではなく、この坂道に続く道を覆うように聳え立つ岩山に、めっちゃ感激。大昔には氷河があり、その氷河が大地を削ったと思われる、すさまじいえぐられかたをしているこの岩山。ここのえぐられかたは、これまで見てきたフィヨルド岩山の中でナンバーワンの迫力を持っていた。そして、この岩山の迫力は、実は、上から見るより、下から仰ぎ見た方が何倍にもなって感じることができる。

 九十九折の道を少しずつ降りながら、この大迫力の岩山が一番迫力を持って写真に納まるポイントを探していったのだが・・・やはり、真下から見上げる構図が一番だった。どれだけのパワーをもってしたら、山がこんなすり鉢状に削られてしまうのか・・・氷河のパワーのすさまじさを実感。これは、ホント、大自然が作り上げた芸術ですよ。コレコレ、これこそ、ノルウェーフィヨルドで見ておくべき景色だと思います。

 さて、この素敵なえぐられ大地を走りぬけたところで、道は<E136号線>に合流。ここを左に曲がれば、次なる目的地Andalsnesに辿り着くのだが・・・周りを見渡したところ、右手側がどうしても気になった。右手側の道は、オイラ好みの岩山が奥の方まで続いていたのだ。

 右手側の道を通っても、回り道にはなるのだが、北上はできる。オイラの勘は、右に進めと言っている。ただ、左側も気になるところがあるのだ。Budというところから、Averoyaというところまで続く海岸道が、国定景勝道路になっており、そこを走ってみたいという気持ちもうずく。

 これは、困った。どっち側も行ってみたい。

 情報を仕入れれば仕入れるほど、こういう迷いって生じちゃうんですよねぇ。知らなければ、その時の気分で道を決めるから、この場面であれば、即決で右手に進むことでしょう。が、左手側にも、面白そうな場所があるっていうことを知ってしまったために、左手方向に進むことも諦められない。

 ただ、ここは、勘レーダーにそむくわけにはいかない。こういう時に反応する勘レーダーは、ほぼ間違いなく正しいのだ。だって、目の前に見えているものに反応しているのだから。

 ということで、とりあえず、右側に行ってみることに。行ってみてやっぱり違ったと思えば、その時に引き返せばいいのだ。

 で、行ってみたところ・・・先ほどのトロールスティーゲンの下に聳え立っていたえぐられ岩山以上の大迫力の岩山が聳え立っていた。こいつが、オイラの勘レーダーをしきりに刺激していたんだったんだ。

 ここは、Trollveggenという名のついた場所だった。いやぁ、ここは、岩山好きであれば、トロールスティーゲンよりも興奮できるよ。しかし、ノルウェーの見所地を探していても、全然事前にヒットしなかったところなんですけど・・・なんで、こんなに素晴らしい場所が、マイナースポットになっちゃっているんでしょ?

 やっぱり勘レーダーに従って正解だった。これを逃していたら、奇岩マニアとしては大失態となるところだったよ。ここはオイラが訪れた奇岩スポットの中でも、かなり上位ランクの場所だ。

 さて、Trollveggenの下で、しばらくたたずんでいたら、日が暮れてきた。とりあえず、寝るところを探さなきゃということで、動くことに。で、この先を右に行くか、左に行くかなんですが・・・オイラの勘レーダーに反応していたのが、このTrollveggenだったようで、ここを見たら、勘レーダーは静かになった。ということで、当初の予定通り、Andalsnesに向かうことにして、元来た道に戻ることに。

 で、Andalsnesの町自体には、興味があるわけでもなかったので、この町のスーパーで、今日明日分の食材を買った後、町を抜け、しばらく走ったところで、野宿キャンプ。テントをはったのは、道からちょっと離れただけのところであり、道路からは丸見えの場所なのだが・・・この道路がサイドロードなので、あまり交通量がないし、ま、治安のいいノルウェーでは、見つかったところで、特に襲われたりすることもない、ということで、今日も野宿ながらも、ノンビリ気楽にテント泊。








































































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