(English)
I run on Norway road.
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ポツポツ・・・朝、雨音で目が覚めた。やっぱり雨だ。幸い、シャワー雨程度のようなので、急いでテントをたたんで、出発準備。まだ薄暗い中、シトシトと降る雨に悪態をつきながら走り始める。
実は、今日は雨に起こされなくても、薄暗いうちに出発するつもりだったんですよ。というのも、今日もフェリーに乗らないといけないんですが、そのフェリーが8時半頃出発し、その次の便は、14時半までないって、フェリーの時刻表に書かれていたんで。ということで、8時半のフェリーに乗るべく、フェリー乗り場までの20kmほどある道を急ぐオイラ。
なんとか、8時ちょい過ぎにはフェリー乗り場に到着。今日は順調にフェリーに乗って前に進めるぜぇ、と思ったのですが・・・こういう乗り場では、大抵、フェリー目当ての車が何台か並んでいるものなのですが、今日のフェリー乗り場は、オイラ一人。車どころか、他に人なんていやしない。で、8時半になっても、フェリーは来ず。おかしいな、と思って、フェリー時刻表を見直してみたところ・・・なんと、ここのフェリー乗り場、月火木と水金でタイムスケジュールが違っていた。オイラが見ていたのは、月火木のスケジュール。水曜日の本日の一便は朝6時半だったのだ。そして、二便は14時半・・・
なんてこった・・・
ただ今8時半なので、次の便が来るまで6時間待ち。
フェリーのタイミング。これが17号を走るときの一番の問題となる。タイミングを読み間違えると、今回のオイラのような目に遭っちゃうことになるのだ。
6時間あったら70kmくらいは進めるのに・・・
フェリーに乗らず、道を走っていくという手もないことはない。が、回り道となって50kmくらい余分に走らなければならなくなる。50km余計に走るのなら、まぁ、6時間待っちゃったほうがいいか、と諦め、結局、待つことに。
一応、ココには、待ち人用に、小屋みたいなのがあって、雨風はしのげるようになっている。それに、小屋の脇には、椅子やテーブルも設置されているので、くつろぐことはできる。ま、待つと決めたからには、ノンビリしましょ、と、ゆっくり朝飯支度。いつもの倍くらい時間をかけ、まったりと朝食をとったのに、時計を見てみたら、まだ1時間半しか経っていない。
う~ん、あと4時間半もあるのかぁ・・・
こういう時には、コシュカシュ。Mo i Ranaで停滞している最中も、暇な時にふっていたコシュカシュは、絶好の暇つぶしツール。と、調子に乗って、やっていたら、変な音とともに、いつもと違う感触が手に伝わってきた。よくよく見てみると、コシュカシュが割れちゃっているじゃないですか。あああ、なんてこった、いくつか買い込んできたコシュカシュの中で、一番手にシックリきていたお気に入りコシュカシュなのに・・・しょうがないので、ガムテープで割れたところを補修。とりあえずの応急手当なのだが・・・まぁ、なんとかなった。
さて、残り後1時間ってところで、ようやく、一台の車がやってきた。車から降りてきたおじさんが、オイラを見て「フェリー待ちかい?あと、1時間は来ないぞ」と声をかけてきた。ええ、知ってます。1時間くらいなんてことはないです。なんたって、オイラはもう5時間もココで待っているんですから。
そんなおじさんが、手持ちの魔法瓶を差し出し、「コーヒー飲むか?」と誘ってくれたので、ええ、ぜひ、とオルトリーブのバックからマグカップを取り出すオイラ。コポコポとマグカップ一杯にコーヒーを入れてもらいまして。ズズズ・・・う~ん、温まりますわ。ありがとうございます、おじさん。ノルウェーの人は接してみると、ホント気さくで親切な人たちばかり。
そんなおじさんは、この辺で羊を飼って酪農を営んでいるファーマーだった。「10月中頃には山の方で雪が降り始めるからな。これからノールカップ?急いだ方がいいぞ」とありがたいアドバイス。
ノルウェーサーモンと日本の関係について、ノルウェーの電力事情などなど、おじさんと雑談をしていたら1時間があっという間に過ぎ、ようやくフェリーがやってきた。おじさんに別れを告げ、フェリーに乗り込む。今日は、天気がイマイチなので、フェリーから見える景色もイマイチなのが残念。
さて、フェリーから降りて走り始めたのだが、今日もまた3km強のトンネルくぐりが待っていた。あ~、ホント、ノルウェーはトンネルばかりだ。トンネル嫌いなのに・・・
さて、今日はフェリー待ちで6時間も費やしちゃったにも関わらず、後半結構がんばって走ったおかげで、90km近く走ることができた。う~ん、フェリー待ちがなかったら、150kmくらい走れてたってことか・・・そしたら、次の大きな町Bodoまで行けたかもしんなかったのに・・・
フェリー待ちのせいで、Bodoに辿り着けなかったので、今日も野宿。ブッシュを奥まで進むのがメンドクサイので、道から見えちゃうところにテントを設置。ノルウェーでは、適当な道脇でも、誰も襲ってきたりしない・・・と思うのは過信でしょうか?ノルウェーでは、警戒心が緩みっぱなし。
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