Bus warp
まだまだ走りたかったケド・・・時間の都合でバスワープ

2013.9.15 / Norway(Kabelvag~Alta) 本日 自転車8km走行 : Total 48215km走行
天気:曇ところにより雨 自転車折りたたみ:1
朝飯→ご飯 昼飯→パン 夕飯→パン / 宿→野宿

(English)
 I ride on bus.



 雨は朝まで降り続けていたのだが、オイラがテントをたたんで出発しようとしたら・・・急に雨が止み、青空が覗き始めた。う~ん、この天気だったら、走れるケド・・・とは思ったのだが、気分的には、もうバスワープで、っていう状況になっていたので、スヴォルバーまで走り戻った後、そのままバスターミナルへ。

 バスターミナルで待っていた時、タクシーの運転手さんが話しかけて来てくれた「どこへ行くんだい?」と。で、「自転車でノールカップを目指しているんですが、時間の関係でバスに乗ることにして、まずは、ナルヴィクへ向かいます」と答えたところ、「ナルヴィクでは用事はあるのかい?もし、ないのであれば、ナルヴィクまで行かずに、手前でバスを乗り換えて、そのまま北に行けちゃうよ」と、いい情報を教えていただきまして。

 なるほど・・・そうそう、ノルウェーのバスって、一つのバスで長距離走りきるってことはないんですよ。一つのバスは、ある区間を往復しているだけ。なので、長距離移動しようとしたら、複数のバスを乗り継いでいくことになる。

 で、北部ノルウェーはバスの本数は少ないんですが、この乗り継ぎは見事に連携がとれていまして。あるバス区間から次のバス区間へ移る際、乗り継ぎターミナルってのが必ずあって、そこで、ほぼ必ず、次のバスが待っていたり、次のバスが到着するのを待ったりする。つまり、一旦バスを捕まえることができたら、その後は、非常にスムーズに移動できちゃうってワケ。ちなみに、この乗り継ぎターミナルってやつは、大きな街ではないことが多い。今回の乗り継ぎも、大きな町であるナルヴィクではなく、ナルヴィクの手前の小さな町とのこと。どうやら、町の規模ではなく、そこが道の分基点かどうかってことで、乗り継ぎ場所は決まるみたい。

 さらに、タクシーの運転手さんから、二回乗り換えれば、今日のうちに、アルタという街まで辿り着くことができる、という有益な情報をゲット。

 ちょうどアルタまでバスで行こうと考えていたところだったんですよ。一応アルタまでは二日くらい見込んでいたのだが・・・二日かかるかも、と思っていた道のりを一日で行けちゃうのか・・・うむむ、それは好都合。

 ということで、本日一気にアルタまでの大移動。バス運賃は、一台目と二台目が同じバス会社なので、共通チケットが買えて455Nok。三台目は別のバス会社だからということで、別払いで500Nok。合計すると日本円にして16,000円くらいしてしまうのだが・・・ここは、もう、急ぐためにしょうがない。お金で時間を買うと割り切って、お支払い。

 ちなみに、ノルウェーバスは、チャリを載せるのは比較的楽。オイラの場合、折りたたんで入れさせてもらっているからなのかもしれないが、自転車だからということで、嫌な顔をされることは一度もない。

 さて、走り始めたバス。窓から見えるロフォーテンの風景が・・・天気が回復し始めてて、昨日よりも全然素敵に見えた。やっぱり、この風景は自転車で走りながら見たかったなぁ、と、若干、いや、かなり後悔。

 そんなモヤモヤ想いのオイラを乗せたバスは、20kmほど走った後、トンネルくぐって、ロフォーテンを脱出。で、ロフォーテンを抜けたら、風景は、比較的穏やかなものになった。ココからは、まぁ、バスからの眺めでも納得。

 うむむ、ロフォーテン最後の20kmも絶景ゾーンだったか・・・やっぱり、がんばって走っておけばよかったなぁ・・・20kmなんて大したことなかったじゃん。20km走った後、そこからも、バスに乗ろうと思えば乗れたんだから、そこから乗ればよかったんじゃん、と、想ったりもしたのだが・・・それは、バスに乗っちゃったから思えることであって・・・今朝の時点でこの判断はできなかった。ああ、後の祭り。アフターフェスティバル。

 さてさて、バスを二度乗り換え、700kmの大移動。自転車だったら1週間以上かかったであろう距離なのに、バスだと一日で着いちゃうというこの事実。楽ができたという想いと同時に、発生するもったいなかったという想い。この相容れない二つの矛盾する想いが、オイラの心をなんだかムズムズさせる。

 まぁ、バスでもまる一日乗るくらいの時間はかかっちゃいまして。アルタに到着したのは、もう真っ暗になってからだった。アルタはそれなりの大きな街。どうせ、屋根のある宿は高いところばっかりだろうし、ということで、街中ではあったものの、ターミナルの裏手が、光のあたらないブッシュゾーンになっていたので、ここにテントを張って寝ることに。

 さぁて、ノールカップはもう目の前。ここからは、チャリで走ってノールカップ目指すぞっと。明日からは、またガッツリ走ります、ハイ。






























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