Magerøya
最北の島マーゲロイ島へ

2013.9.17 / Norway(OlderFjord~Honningsvag) 本日 自転車106km走行 : Total 48432km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→焼きジャケ 昼飯→パン 夕飯→ラーメン / 宿→キャンプ場で野宿

(English)
 I run on Norway road.



 昨日はすっかり遅い時間まで語り合っちゃったので、ちと朝寝坊。そして、眠い目をこすりこすり、朝飯準備。刺身にして食べた生サーモンは、昨日のうちに二人して平らげちゃったんだけど、冷凍サーモンが残っていたので、これを焼いて、ご飯を炊いて、焼きジャケ定食。う~ん、ここノルウェーでこんなにも<和>な食事を堪能できるとは、なんたる幸せ。カズくん、ありがと~。

 朝飯を食べ終え、オイラもカズくんも、出発準備。ホントはねぇ、まだまだ語りたいことが山のようにあったんで、もう一泊くらい延泊したいところだったのだが・・・北欧では気軽に延泊ってのが、なかなかしづらい。ま、募る話は、次回また再会したところで、ってことで。うん、カズくんとは、またどこかで会えるはず。

 宿を出発して、昨日待ち合わせしていたガソリンスタンドまで併走した後、いよいよお別れ。オイラは、カズくんが走ってきたノールカップへ続く道へ、カズくんは、オイラが走ってきたアルタへ続く道へ。

 「じゃ、また、地球のどこかで」

 パタゴニア、サハラ砂漠、北極圏、と極地でばかり出会っているカズくんとの、極地再会シリーズ。次の再会極地は一体どこになるのだろうか?

 さて、カズくんと別れて走り始めたノールカップへの道。看板によると、あと129km。今日中に到着するのはちと難しいかな。朝寝坊しちゃったし、しゃべりながらの出発準備は結構時間をとっちゃって、出発がだいぶ遅れちゃったからな。

 まぁ、いいさ、今日はノンビリと。

 とにかく、天気がよくて心地いい。

 いやぁ、終わりよければ全てよしって言うけれど、ホント、このまま気持ちいい天気で、ノールカップに辿り着けたら、ノルウェー旅は完璧に素敵な思い出に収まる気がする。

 ・・・いやぁ・・・しかし、明日に期待しちゃいけないのがノルウェー天気だからなぁ・・・明日は一転、大雨・・・なんてことも、ありえないワケじゃない。っていうか、経験上、天気だった次の日は、ひどい天気になることが多い。

 うむむ、だったら、やっぱり、天気のいい今日のうちに、無理してノールカップまで辿り着いておくか?

 なんて、ことを考えつつ、ちょっとスピードを上げて走ったものの、ノールカップのある最北の島、マーゲロイ島に続く7km弱の海底トンネルをくぐりぬけた時には、もうすっかり夕日がさす時間となっていた。ノールカップまではまだ45km、やっぱり、今日はもう、辿り着けないか。

 ちなみに、マーゲロイ島に続く7km弱の海底トンネル、これが結構な難所だった。路肩がほぼないトンネルを7kmもチャリで走らなければならないプレッシャーってやつは、多分、実際に走ったことがある人にしかわからない。閉ざされたトンネル空間っていうのは、音が反響するため、普段の感覚とまるっきり変わってくる。音だけでは、車が前から来ているのか後ろから来ているのか、何台来ているのかとかが、まったく分からない。しかも、海底トンネルだけあって、道がくの字になっていて・・・最初の半分は下り坂、そして、後半は上り坂っていう構造なのだ。この、後半の上り坂が、キツかった。自転車に乗っていた方が、まだ怖くはないので、がんばって上り坂をこいで登ろうとしたのだが・・・結構勾配がキビシイ坂なため、途中でダウン。結局最後の2kmくらいは、延々手押し。真っ暗中、車におびえながら、重いチャリを押し、歩くスピードでしか進めないもどかしさ。

 前方にトンネル出口である明るい光が見えた時、どんだけホッとしたことか。

 まぁ、一応最北の地ということで、そんなに交通量が多くないから、まだ助かった。この暗くて長いトンネルで、車がガンガン通られていたら、途中で泣いていたかもしれないよ。

 とにかく、最北の島に上陸。いい雰囲気だ。辺境の地らしいモノサビシサが、存分に漂っている。

 これまでのノルウェーで見てきたダイナミックさは、イマイチ足りないけれども、ここはここで、大好きなノルウェーの風景。

 それにしても、島に入った後、目に見える動くものは・・・トナカイくらい。

 マーゲロイ島に居るのは、トナカイだけなのかいな?

 なんて思いながら走っていたら、目の舞に、家々が連なる町が見えてきた。マーゲロイ島で一番大きな町ホニングスヴォーグだ。結構デカイ。そろそろ寝る場所を探さねばならない時間なのだが・・・カズくんから、この先にキャンプ場があることを聞いていたので、町でやったのは、スーパーでの食材の買出しだけ。買い物後、暗くなりつつある道をライトで照らしながら、もうちょっと道を進む。そして、キャンプ場に到着。

 早速チェックインしようと、受付らしき建物に行ったところ・・・ドアはあかなかった。そして、入り口に書いてあったのは、

 「See you next season」

 の文字。

 なんてこった。北の果ての地は、もう早くもオフシーズン。キャンプ場は閉鎖かい・・・

 しかしですね。キャンプ場ってやつは、閉鎖されていたとしても、キャンプ場自体はそこにあるわけでして。オーナーさんが居ないとか、キッチン設備が使えないとか、トイレシャワーの建物があいてないといった状況ではあるのですが、テントを張るグランドは、ある。

 もう暗くなっちゃって、これ以上移動できないんで・・・

 という自分勝手な理由ではあるのですが、閉鎖キャンプ場で、テントを張らせてもらうことに。立つ鳥あとを濁さずってことで、後始末はちゃんとしますので、一晩だけ閉鎖されたキャンプ場でのテント泊、お許しください。

 と、誰も居ないキャンプ場で、ブツブツ言いながら、テント張り。

 そして、テントを張り終わり、空を見上げたら、夜空には今日もまたオーロラが。う~ん、オーロラって、もっとめったに見れないものだと思っていたのに・・・見れるところに来たら、これでもかっていうくらい見れちゃうもんなんすなぁ。












































































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