We met in the bus
いつもと違った旅の出会い

2013.9.26 / Estonia→Latvia(Tallinn~Riga) 本日 自転車6km走行 : Total 48555km走行
天気:晴時々曇 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→ラトビア風餃子 夕飯→パスタ / 宿→Central Hostel(ドミ5.5ラッツ)

(English)
 I went to Latvia by bus.



 朝、バスターミナルへ。ちょっと早めにターミナルに到着して、チャリから荷物を外し、チャリを折りたたんで袋詰め。輪行モードになって、スタンバイ完了。予定時刻どおりにやってきたバスに乗り込む。

 乗り込んだバスは、一応座席指定されていたので、指定座席に座った。と、隣の席にやってきたのは、日本人の女の子だった。これは偶然?いや、たぶん、バス会社の受付のオネエサンが気を使ってこういう座席にしてくれたのかも。

 で、隣の席に座ったのは、アキコちゃんという世界一周旅中の女の子。そんなアキコちゃんと、長いバス旅道中、ずっとしゃべりっぱなしとなった。旅人同士ってやつは、<旅話>という強力な共有コンテンツを持ってますから。初対面であっても、歳が離れていても、話題にはことかかないものなのですよ。

 弾丸旅モードになって、主要街を点移動することにしたら、こんな素敵な出会いが待っているなんてね。

 ・・・そうか、バックパッカーの人たちって、こうやって旅人同士が出会ったりもするんですな。チャリ旅だと、自転車走り途中に、日本人パッカーと出会うことなんて皆無。しかも、チャリダーが寄る町って、パッカーの人たちが行かないようなところも多いから、宿で会うようなこともなかなかない。

 さてさて、バス車中では・・・ウズベキスタン好きなアキコちゃんから、ウズベキスタン話を聞いて、これから行く中央アジアの旅がちょっと楽しみになってきたりして。中央アジアってオイラにとってはまだまだ謎の地域。ビザがメンドクサイとか、紛争があるとか、変な情報しか入ってきてなかったんで、あまりいい印象を持っていなかったんだけど・・・、アキコちゃんが目をキラキラさせながら話すウズベキスタンは、なんだかとっても、魅力的な国に思えてきた。

 そして、話は変わり、「そういえば、エストニア、ラトビア、リトアニアって、なんで一まとめにしてバルト3国っていうんだろう?」ってな話になりまして。独立を求めているため特定の地域名で呼ばれる場所(スペインのカタルーニャとか、モルドバのトランスニストリア(沿ドニエストル地域)とか)はあったとしても、それぞれが独立国でありながら、ひとまとめにして呼ばれる場所って珍しい(いや、そういえば、ベネルクス三国とかもあるか・・・)。

 と、二人とも、はて?となったところで、助けになるのが、グーグル先生。え?バスの中でインターネット?ええ、ヨーロッパでは、バス内でフリーWifiが使えるサービスを展開しているバスが多いんですよ。このバスもそう。バス内でWifiを掴まえることができ、普通にインターネット接続ができる。

 で、アキコちゃんがグーグル先生に聞いてくれた結果・・・旧ソ連やドイツといった大国に挟まれ、常にそれらの大国の意向に命運を左右され続けてきたこの3国。歴史的経緯、民族、言語、宗教などが異なっていたにも関わらず、単に近くにある同じ規模の国だからということで、大国から一まとめにして扱われてきた経緯から、こう呼ばれるようになったみたい。つまり、バルト3国というまとめた呼び方は、大国側の論理によって付けられた呼び名。だとすると、ひょっとして、エストニア、ラトビア、リトアニアの人たちにとっては、あまりいい意味ではないのかな?と思ってみたりする。

 実際、エストニア、ラトビア、リトアニアってそれぞれ全然違う文化の国のようだ。

 特にエストニアは、言葉が大きく違うみたい。そうそう、この後ポーランドでお世話になることになるロベルトから聞いた話なのだが、大昔、アジアから来た民族が、フィンランド、エストニア、ハンガリーに散らばって住み着いた経緯があったという。なので、北東欧の中でも、この、フィンランド、エストニア、ハンガリーの三国は、文化的にも言語的にも他の北東欧諸国とは違ったものになっているらしい。

 そういえば、フィンランドでお世話になったカレさんも、フィンランド語は、ノルウェー語、スウェーデン語と全然違うから、隣の国なんだけど、ちゃんと勉強しないとコミュニケーションできない、って言っていた。

 ふむふむ、体験したこと、聞いたこと、調べたことが、知識として一つにつながるこの瞬間。旅に出てよかった、と思う瞬間の一つだ。

 さてさて、車内ではそんな話をしていたら、あっという間に、ラトビアの首都リガに到着。アキコちゃんはすでに宿を予約しているとのこと。まだ宿を決めていなかったオイラは、とりあえず、アキコちゃんの予定している宿に一緒に行ってみることに。

 で、ちょうどベッドに空きがあったので、そこにチェックイン。すみませんね、アキコちゃん、ずうずうしくもついてきちゃって。迷惑なら迷惑って言ってくださいね。

 が、優しいアキコちゃんは、その後も、オイラにつきあってくれ、一緒にリガの町を散策することに。ヨーロッパの町並は飽きた飽きたと、言い続けているオイラですが、やっぱり女の子と一緒に町歩きをすると、飽きないっていうか、めっちゃ楽しい。うむむ、町歩きは飽きたんじゃなくて、単にみんながワイワイしている中を一人で彷徨うのが寂しかっただけなのかもな。

 さて、ラトビアにも、サンクトペテルブルグで食べた餃子のようなもの<ピエロギ>が売ってまして。ふむむ、この餃子なるものってのは、この辺一帯で食べられているものなのか・・・この食文化は、旧ソ連の影響なんでしょうか?

 で、そうそう、食べ物といえば・・・リガの町では、寿司がいろんなところで売られていた。高そうな日本食レストランはもちろん、町の道端に屋台的に寿司が売っていたりもする。で、その屋台で・・・<Pizza&Susi>として、ピザと合わせてファーストフードとして売られていたのにちょっとビックリ。うむむ、寿司はピザと同列に考えられているほど、手軽な食べ物として浸透しているのか・・・ヨーロッパの寿司ブームってのをまざまざと感じた光景でしたよ、ハイ。


























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