(English)
I run on Poland road.
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昨日、日暮れ前に到着した町には、一軒だけホテルがあった。レセプションのおじさんに、通じない英語と、ロベルトから習ったカタコトのポーランド語を駆使して、一泊の値段を聞いてみると、90ズウォテ(約2700円)とのこと。高い。その値段じゃ泊まれないんで、諦めます、と出て行こうとしたところ「キミは自転車旅なのかい?特別に60ズウォテ(1800円)にしてあげよう」と言ってくれた。60ズウォテでも高いのだが、まぁ、せっかくまけてくれたので、泊まることにして、60ズウォテを50ズウォテ札と10ズウォテ札で払おうとしたら、「やっぱり、50ズウォテ(1500円)でいいや」と、50ズウォテ札だけ受け取ってチェックインさせてくれた。そして、さらに、「明日の朝食、キミはタダにしておくから、食べてから旅立ちなさい」と言ってくれまして。
で、荷物を持って入った部屋は、清潔でラグジュアリーなダブルルーム。うむむ、朝食つきで、この部屋ならば、1500円は安すぎる。
朝飯も、思った以上に豪華なものだった。オーナーのおじさん、ジェンクイエ(ありがと~)、とお礼を言って宿を出発。町を抜け、しばらく走っていたら・・・なんと、先ほど別れたはずの、宿のオーナーが、道脇に立って、手を振っているじゃないですか。
ナニゴトデスカ?
「これ、部屋に忘れただろ」と、オーナーは、オイラが昨日買ったカメラの空き箱を渡してきた。え~っと、それはゴミのつもりで、部屋に置いてきたんですケド・・・オーナーは、箱の中に充電器とか解説書が入っていたため、必要なものと思って、わざわざ車に乗って、オイラを追いかけてきてくれたのだ。そんな親切なオーナーに、充電器も、解説書も同じものを持っているからいらなかったんで・・・とは、言えなかった。「わざわざ、ありがとうございます!」と、にこやかな顔で、オーナーから箱を受け取る、オトナなオイラ。
いやぁ、しかし、この箱、捨てづらくなっちゃったな。あのオーナーがわざわざ届けてくれたっていうプレミアがついちゃったよ。
ということで、いらない箱ではあったのだが、バックに詰め込み、再び走り始めるオイラであった。
さて、そんな素敵なオジサマとの出会いはあったものの、相変わらず、求めている美女との出会いはない。さらに、今日は走るにつれ、道はどんどん山の中に入っていき・・・美女どころか、人にすら会わない場所を走ることになってしまった。
う~む、多分、明日にはポーランドを抜けることになっちゃうんだけど・・・結局ポーランド美女とはお知り合いになれないまま終わっちゃうのか・・・
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