Least developed country
欧州最貧国だって、ホント?

2013.10.24 / Moldova(Chişinău) 本日 自転車0km走行 : Total 49744km走行
天気:曇のち晴 ネット:1
朝飯→シチュー 昼飯→パン 夕飯→シチュー / 宿→Hotel Tourist(シングル350モルドバレイ)

(English)
 I stayed at Chişinău.



 結局、自分説得工作に押し倒され・・・豪華さを考慮すれば安いようにも思えるけれども、よくよく考えるとやっぱり高い宿代を支払い、延泊。

 さて、モルドバは、調べてみると、欧州最貧国って言われているらしい。が、実際訪れて受ける印象は、とても、最貧国っていう感じはない。モルドバでは、スーパーに入れば、品物は豊富にそろっているし、ウクライナの方が、チョイスできる品数が少なかったような気がして、どちらかというと、ウクライナの方が、貧しかったのでは、という印象さえある。郊外を走ると、ウクライナの方が、道路がガタガタだったし。

 欧州最貧国ってことで、物価が安いのかな、って期待したりもしてたのに、モルドバでは、モノの値段はそんなに安いワケじゃない。そして、宿はむしろ・・・高い。

 GDP(国民総生産)という数値によって貼られるレッテル。そして、そのレッテルによって勝手に付与されるイメージ。

 それは、ホンの一部の側面しか語っていないことを認識しなくちゃいけない。

 ちなみに、モルドバは、国内事情がちと複雑。もともとルーマニアだった土地が、ソ連領になったという歴史的経緯は前回の日記に書きましたが、独立後、ルーマニアに戻りたい勢力と、ロシアにすがっていたい勢力とが、対立。今、モルドバには、ロシアにすがっていたい勢力が勝手に独立宣言をした<沿ドニエストル共和国(国連非承認国家)>という領域が出来てしまっているのだ。ここは、独自通貨を使っており、この領域に足を踏み入れるにはパスポートも必要。事実上、国内が二つの国のように分かれてしまっている。

 一見平穏に見える、モルドバだが、こういう国内事情も抱えている。世界はいろいろ複雑だ。そして、知れば知るほど、その複雑さの大半は、大国と呼ばれている国々の<エゴ>によって、もたらされたものばかりだということに、気づく。




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