(English)
I stayed in Brasov.
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宿に引篭もり生活中なので、当然、飯は、自炊ばかり。最初は外で食べることが多かったルーマニア名物の<ミティティ>も、今や、スーパーで挽肉状態なのを買ってきて、宿でフライパンで焼いて食うっていうのが普通になってきた。
で、このミティティ、フライパンで焼いていると、肉からめっちゃ脂がもれてしまうのですよ。なるべく脂を中に閉じ込めるべく、フライパンを十分に熱してから焼くのを試みたり、外側をカリカリに焼いてから弱火にして蒸し焼いてみたり、肉の周りに小麦粉をまぶして焼くのを試みてみたりしたんだけど、どれもイマイチ。
そうか、漏れてしまうのなら、包み込んでしまえばいいんじゃん、ということで、最終手段として、餃子のように、<皮>で包んで焼くことにしてみたのですよ。まずは、餃子を作る要領で、小麦粉を練って皮を作る。で、どうせならと、ミティティの挽肉に、白菜と葱をみじん切りしたものを混ぜて、さらに、胡麻油を隠し味としてたらして、混ぜ込んで、タネも餃子っぽくアレンジ。
で、出来上がったミティティ餃子。タレは、醤油+酢+ラー油ではなく、ミティティのタレであるマスタードで食べてみたところ・・・これが、かなり美味かった!マスタードと羊の味を感じるってことで、ミティティらしさは残っているため、ただの餃子の味ではなく、これは、まさに<ミティティ餃子>なオリジナルのお味。ちなみに、ミティティって、基本的には、羊と牛の合いびき肉で、羊(マトン)特有の臭みがあるんですよ。が、その臭みも、白菜と葱を練りこむことで、まろやかになり、ほどよい癖のアクセントに落着いて、非常に食べやすくなっちゃった。そして、そもそもの問題だった肉汁対策も、そりゃもうばっちり。あふれ出た肉汁をガードすべくたっぷり吸い込んだ皮が、こりゃまた絶妙な味になってまして。
カレーと餃子は世界一(を目指して)なんて言っておきながら、自炊する時に、あまり作ってこなかった餃子。ただ煮込むだけでいい、お手軽なカレーと違って、皮を捏ねて作らなきゃいけなかったり、食材をみじん切ってタネを作らなきゃいけなかったりと、結構手間がかかるんで、心理的に避けてきてしまった餃子作り。ただ、これは、これまで<大人数の時に作るパーティ飯>という位置づけで餃子を作ってきちゃったからなんだ、と気づいた。一度に50個とか100個とか作ってたから、そりゃ大変で。そうじゃなくて、自分で食べる分10個くらい作るのなら、実はそんなに手間ではない・・・ということが、ここ2,3日ミティティ餃子を連続して作ってみて分かったんですよ。
それにしても、各国の地元の郷土料理を、今回みたいに餃子にアレンジしてみたりするのって、やってみたらかなり面白い。最近、瓶詰め煮込みも、カレー作りの時に使うスパイスを加えたりして、カレー風にアレンジしているし。<世界の味>をカレーと餃子にアレンジ・・・これ、最近のマイブーム。カレーと餃子は世界一(を目指して)が、こういう方向に進化していくとは、我ながら思ってもみなかったんだけど・・・うん、この方向性は、アリな気がする。
世界の味を味わえる餃子屋さん、もしくは、世界の味を味わえるカレー屋さん・・・もしあったら、入って食べてみたくなりません?
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