(English)
We could find losing bicycle!!! I could get back my bicycle again.
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昨日のことがあったから、もう二度と相棒は見つからないかも、って思って起きた今朝・・・
起きたらすぐ、トミから電話がかかってきた。
「ヨシさん、今日もフリマに売り出されてたって!そして、今日は、ちゃんと警察が確保してくれてるよ」
ということで、トミと一緒にフリマへ。昨日の今日だから、普通の感覚だと出さないと思ったのに・・・売り手が間抜けでよかったよ。今日は昨日のフリマよりも遠い、ブダペスト郊外にあるフリマに出してたそうなのだが・・・それでバレないとでも思ったのだろうか?
まぁ、ホント、売り手が間抜けでよかった。
ということで、向かった郊外のフリーマーケット、ボカンチュフリーマーケット。フリマに入ってすぐのところに、人だかりができていた。そして、その先に・・・懐かしの姿が。
相棒がそこにいた。
相棒がいなくなったあの時は、相棒がいなくなったことが信じられなかったのだが、今度は、相棒がいることが、なんだか信じられないことだった。
協力してくれていたブダペスト・バイク・マフィアのみんなが、オイラと相棒を囲んでくれた。喜びのあまり、相棒を抱えるオイラ。そんなオイラたちを、周囲を囲むハンガリーの人たちが祝福してくれる。
犯人がどうであれ、とにかく、相棒が戻ってきたことが嬉しい。
ちなみに、今日はどうやって発見されたのかというと・・・発見者はマーティンという自転車とカメラが好きなハンガリーの青年だったとのこと。掘り出し物を探しに、ボカンチュフリーマーケットを訪れたマーティンの目に一台の自転車が入った。その自転車が、ブダペスト・バイク・マフィアのホームページに掲載されてたのを見て覚えていた自転車に違いない、と思ったマーティンは、ブダペスト・バイク・マフィアのメンバーに連絡。その日も、朝早くからフリマに捜索に出てくれていたブダペスト・バイク・マフィアのメンバーが駆けつけてくれ、すぐに警察に連絡。そして、警察が、今度こそ、自転車を押さえてくれた、という流れだったらしい。
ハッピーエンディング。
その後、近くの警察署へ。ここで、テレビ局や新聞社の記者を呼んで記者会見をやってくれるという。どうやら、警察ががんばりました、というアピール会見をやりたいらしいんだけど・・・実際にがんばってくれたのは、ブダペスト市民の皆さんなんだけどな。まぁ、しょうがない。こういうところは、顔をたてておくべし、と、ニコニコ顔でドヤ顔のポリスマンの方々と握手。そこをマスコミの皆さんがビデオや写真に撮っていく。世の中の建前ってこうやってつくられていくのだ。まぁ、真実は真実で、真実を知っているオイラ自身が伝えていけばいい。オイラ自身が、本当にがんばってくれた人たちに、お礼をすればいい。
さて、記者会見の後に、別の警察署を移動することになった。会見をした警察署は、発見されたフリマ近くの警察署だったのだが、事情聴取報告書を作成するのに、盗まれた当初、最初に取り調べしてくれた管轄の警察署に行って、事件の経過を話さねばならないという。取調べした時には適当だった気がするのに・・・話題になった事件だから、ちゃんとした報告書を作らなきゃいけないのって・・・まぁ、いいか。世の中ってこうやって動いているもんだ。
と、経過を話すのはよかったのだが・・・発見された相棒を、すぐには引き渡せないというのには、納得いかなかった。オイラ以外にも、数名関係者から事情聴取して、その結果をまとめた報告書が出来上がるまで、相棒を警察が預かるというのだ。え?いつ返してもらえるんですか?と聞いたら、早くて今日の夜。遅かったら明日になっちゃうかもとのこと。
もう、相棒とは離れたくないのに・・・しばらく離れなきゃいかんのかい。まぁ、いいか、世の中って・・・と、これに関しては思えないや。なんだよ警察・・・
ちなみに、ハンガリーでは、警察で取調べや、報告書のためのヒアリングでは、オイラ自身の名前以外に、母親の名前が聞かれる。なんでこんな時に母の名前を聴くねん、何の関係があるねん、と思っていたのだが・・・同姓同名が多いハンガリーでは、母親の名前によって、個人を特定するらしい。公式書類には必ず母親の名前を書く項目があるみたいだから、聞かれるのだ。
確かに、ハンガリーでは、男性の名前でアンドラーシュさんっていう人にめっちゃ遭遇した。
さて、そんな事情聴取は、思っていた以上に時間がかかりまして。朝8時にフリマに駆けつけて相棒と再会してからバタバタして・・・事情聴取が終わったのは、昼の2時過ぎ。
ふぃ~、疲れた。
それにしても・・・ホントの意味で助けてくれたのは、ブダペストの市民の皆さん。だから、警察で時間を使うより、協力してくれた人たちに早く、お礼の報告をしたいのに・・・特に、ブダペスト・バイク・マフィアの皆さんが、実働してくれたおかげで、相棒が手元に戻ってきたといっても過言ではないからさ。
そんなブダペスト・バイク・マフィアのメンバーの皆さんが、夜、相棒取り戻しを祝って、パーティーを開いてくれることになった。ということで、夜は、アンダンテのオーナーヨシさんを含め、アンダンテメンバー総出で、パーティーに参加。
ハンガリーのお酒パリンカがショットに注がれ・・・乾杯。
と、パーティーが盛り上がり始めたタイミングで、警察から、「調書が出来上がったので、自転車を渡せるよ」との連絡が入ったので、トミと共に、警察に取りに行く。で、相棒を片手に、パーティーに再登場。その後は、とにかくみんなに相棒と共にお礼参り。お世話になった人たちに、笑顔で相棒が戻ってきた喜びを伝えられるのがなによりも嬉しかった。
さてさて、店内は、さすが、自転車好きなブダペスト・バイク・マフィアの人たち行きつけの店だけあって、店の一角では、自転車レースが展開されていたりしてまして。刺青大男のダニーさんに引っ張り出され、オイラも飛び入り参加することに。で、オイラの相手は、ブダペストのトップ・メッセンジャーとのこと。一日に自転車で300kmも走る走りのプロの彼に、当然オイラは勝てるはずはなかったのだが・・・お情けで勝たせてもらったりしちゃって。
とにかく、最高にハッピーな一夜だった。
オイラの相棒が見つかったことを、みんなが、まるで自分のことのように喜んでくれている。
そんな空間に身を委ねているのが、たまらなく心地よかった。
今まで見たどんな映画にも描かれていない、ハッピーなエピローグ。
この晩のことは、もはや、言葉でなんて表せませぬ。どれだけ嬉しい夜だったか・・・写真のオイラの表情から推測してくだされ。
そんなハッピーなパーティーが終わって宿に戻ってきて・・・連れて帰ってきた相棒は、折りたたんで部屋の中にいれてもらうことに。もちろん、相棒は、ベッドの脇で、添い寝です、ハイ。
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