(English)
I went to Praha to meet my friend's friends. I stayed in their house. They were very friendly so I had happy time in Praha.
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昨日到着して以来、ずっと雲がはりっぱなしだったチェスキークロムロフの空だったのだが、朝からチェコ名産のピルスナービールを飲みながらの朝食をすませ、レストランから出たら、すっかり青空になっていた。青空の下でのチェスキークロムロフの町は、さらにメルヘンチック度合いが上がってしまった。うむむ、やっぱりココは、男一人旅で来る町じゃないですわ。
ここに長居してたら、ただ切なくなるだけだ、ということで、ここも一泊だけで、次のプラハへ向かうことに。チェスキークロムロフからプラハまでは、直通のバスが出ていて、料金は200コルナ。
乗ってしまえばあっという間に到着してしまったプラハ。ここも、街並み自体は、ウィーンと同じく<もはや見飽きてしまったヨーロッパ的な街>だった。う~ん、やっぱりあまり心がワクワクしない・・・そう、実は、この東欧三都のショートトリップ、ただ、街を巡るっていうだけだったら、行くつもりはなかったんです。自分の心がこうなるであろうことは、予想できてたんで。
じゃぁ、なんで行くことにしたのかというと・・・ブダペストでオルガさんとバラージュさんが温泉に連れて行ってくれた時、「もし、ヨシがプラハに行くのなら、頼みたいことがあるんだけど」とオルガさんに言われまして。お世話になっている人の頼みなら、なんでもござれと、聞いてみたところ、プラハに友人が居て、その友人に届けてもらいたいものがあるとのこと。で、行くのであれば、たぶん、その友人宅に泊めてもらえることになるだろうとのことで。
ただ街を見に行くのは、気が進まなかったんだけど、人に会いに行くのであればモチベーションも上がるかな、ってことで、友人のジャンさん宅に荷物を届けに行くというミッションをこなすのを大目的があって、東欧三都ショートトリップをスタートさせたのですよ。
プラハのバスターミナルでバスを降り、普段ならここからチャリでサクッと向かうところなのだが・・・今回は相棒がいないため、歩いてジャンさん宅へ向かうことに。いや、ジャンさんに連絡をとったところ、バスで来いとは言われていたんですが、2回も乗り継がなきゃいけなかったのがめんどくさくて・・・それならGoogleMapを頼りに歩いていった方が確実だ、ということで、歩いていくことに。
しかし、意外と遠くて・・・ジャンさん宅に到着する頃には、すっかり日が暮れてしまった。で、ジャンさん宅の門でベルを鳴らすと・・・「ウェルカム!ヨシ!」とフレンドリーに出迎えてくれたジャンさん。彼も、旅好きな人なので、オイラのような人を受け入れるのは慣れている様子。いやぁ、人に会うのは楽しみではあるんだけど、いつも会うまでは不安でドキドキなんですよねぇ。一度旅の途中で会っている人に再会しに行くのならまだしも、人に紹介されて、初めて会う人のお宅を訪問する時なんて特に。
まぁ、でも、こういう紹介によって訪れるところは、大抵、ウェルカムな人が多いから。行ってみたら、あんなに心配することなんてなかったよ、と拍子抜けするくらいリラックスさせてくれる人ばかりだったりするものなのだ。
ジャンさんとエヴァさんに暖かく迎えてもらい・・・早速、ミッションだったオルガさん&バラージュさんから預かってきた荷物を手渡し。中身はというと・・・エヴァさんが、消しゴム判子職人でして。で、彼女が欲しかった判子用の消しゴム板だった。
エヴァさんの作る判子は、キュートで味のあるものばかり。「こういう手作りのものが好きなの」というエヴァさん。そして、「俺もなんでも自分で作っちゃうぞ」と言って、工房へと案内してくれたジャン。そのままオイラのことはほったらかしで、なにやら作り始めまして・・・客人をほったらかしかい、って、ええ、まぁ、こういう気のつかわない感じが心地いいんです。日本人って、お客さんを招いたりすると、あれこれ気を使うじゃないですか。その気を使われている光線って、意外とお客さんにとって、プレッシャーになったりするんですよねぇ。その点、ヨーロピアンで、客を招きなれている人たちって、「ここがヨシの寝床で、あっちがトイレとシャワー。キッチンのものは何でも食べていいし、使っていいから。あ、とりあえず、コーヒー飲む?」と、必要最低限のことだけ伝えてくれた後は、基本ほったらかし。
自分達が好きなことをはじめちゃうから・・・最初は、オイラ自身がどう振舞えばいいのか分からず、戸惑ったりしちゃってたんだけど、最近はこのほったらかし感が心地いい。もちろん、関係がそっけないということではない。興味があれば、それに対して喜んで応えてくれるワケなのだから。
工房で作業を続けるジャンといろいろ話をしてる中で、「チェコについて何か知っていることある?」と聞かれた。実は、オイラ、一時期チェコのあるものにハマッた時期がありまして。そのあるものとは・・・チェコアニメーション。映像を勉強していた頃、当然実写だけでなく、アニメに関してもいろいろ調べてて。その中で、海外のアニメの中で一番面白かったのがチェコアニメだったんですよ。
言論統制がキビシイ時代があったチェコでは、アーティストの表現も規制されていたとのこと。その中で、子供向けアニメは比較的規制がゆるかったため、優秀なアーティストがアニメ分野へ集結することになり、結果的に、チェコのアニメのクオリティーが高いものになったんだという。
その中で特にヤン・シュヴァンクマイエルという映像作家には、ホント、ドハマリした。彼の作品はホント素晴らしい。唯一無二の世界観。映像って、比較的スタイルを真似しやすいため、オリジナル性ってなかなか出しにくいんだけど、彼の映像作品は、まさに彼にしか作れない独特のもの。一見するだけで、あ、これはヤン・シュヴァンクマイエルだと分かってしまうほど、個性の強い作品ばかりつくる人なのだ。
ということで、「チェコといえばアニメでしょ」とジャンに答えたところ「なに!?ヨシはチェコアニメ好きか!?」と、食いついてきたジャン。「じゃぁ、一緒に見よう」と、工房での作業を切り上げ、居間に戻ってテレビでチェコアニメ鑑賞会がスタート。
ヤン・シュヴァンクマイエルはもちろん、オイラの知らなかったチェコアニメの作家やら、今子供たちに流行っているアニメなどなど、知りたかったチェコアニメ情報をいろいろ聞くことが出来て、大興奮。
いやぁ、東欧三都ショートトリップはずっとテンション低めだったんだけど、ここで一気にテンションが上がったよ。やっぱり、旅は人に出逢ってナンボだ。人に会う旅が面白い。
そして、自分の興味ってやつは、なるべくおおっぴらにした方がいい。こういうのは、知ってもらうことで情報が集まってくるものなのだ。
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