Why are there bad man in the city?
ようやく最初の恩人に直接ご挨拶

2014.2.11 / Hungary(Budapest) 本日 自転車0km走行 : Total 50203km走行
天気:雨 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→ホイコーロー風 夕飯→あぶら味噌 / 宿→アンダンテ(通常ドミ泊10泊以上10EUR)

(English)
I met a man who help me first when my bicycle was stolen.


 相棒が居なくなって深い闇の中を彷徨っている時、一番最初に一筋の光を照らしてくれたのが、Bikemagという雑誌の編集長のアンドラーシュさんだった。トミのツテでネットに情報をあげたらすぐに協力するよ、と連絡をくれたのだ。

 そんなアンドラーシュさんには、相棒が見つかった後、すぐに連絡をして、できればお会いしてお礼が言いたいのですが、と申し出ていたのだが、なにせ相手は雑誌の編集長。忙しい方で、なかなか時間の調整ができずに、ずっと会えなかったんですよ。

 そんなアンドラーシュさんが、「ヨシ、今日、ようやく時間がとれたから、ぜひ会おう」と連絡をくれまして。ということで、近くの喫茶店で会うことに。

 いやぁ、ホントにありがとうございました。あの精神的に一番まいっていた時に、ひょっとしたらなんとかなるかも、と思わせてくれる助け舟をだしていただけたのが、ホント、救われた。

 そんなアンドラーシュさんから、ブダペストの自転車盗難事情などを聞きまして・・・ブダペストでは自転車盗難は日常茶飯事。盗られることが日常のことのようになっているらしい。それはそれで、恥ずべきことなんだけど、なかなか盗難がなくなる方向には持って行くのは難しいとのこと。オイラの相棒も登録してもらったBikeSafeというネットサービスとかも立ち上げたりして、努力はしているのだが、現実問題として、自転車盗難はなくならない。

 「これは、ブダペストに住む皆の意識の問題なんだ」、とアンドラーシュさんは言う。「そういう意味で、ヨシの自転車が盗られたことが話題になり、そしてそれが戻ってきたということがさらに話題になったのは、ブダペストの人たちの意識を自転車盗難に対して向けたということで、糧になる可能性もある。これから変わるといいんだがな」、なんてことを話してくれた。

 自転車は盗まれてもしょうがない・・・そんな感覚で生活している人たちがいる。しかも、ヨーロッパに、ってのは、意外であり、信じられないかもしれない。でも、実は、ヨーロッパだからこそ、なのだ。人が多く集まる場所には、いろんな人たちが集まる。富める者貧しい者、様々な人たちが、だ。都会には格差がある。この格差が、妬みや羨みを生み、この負の感情が、悪い人を生む。みんなが同じような経済状態で暮らしている田舎では、みんなが同じため、ノンビリ暮らしていけるのに。

 もちろんいい人たちも多いのだが、こうして、人が集まる場所ってのは、確率的に悪い人たちが増える。そして、それが近代的な場所であればあるほど、犯罪が組織化され、より巧妙なものになっていく。

 世界は愛で包まれている・・・っていうのは、本当のことだ。ただ、ほんの一部、悪意を持った人たちがいるっていうのも事実。特に都会には、上で述べたような理由で、ある確率でそういう輩は発生してしまうもの。この国は田舎がノンビリして安全だから、大丈夫だろうなんて気分で都会に入ると、食いつかれてしまうのだ。

 都会に来たら、気を引き締めなおせ。

 これが、ヨーロッパで二度目も大型盗難に会ったオイラの旅の教訓です、ハイ。



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