Budapest Tour with local people
ブダペスト満喫デー

2014.2.12 / Hungary(Budapest) 本日 自転車0km走行 : Total 50203km走行
天気:雨 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→スープ 夕飯→ホットサンド / 宿→アンダンテ(通常ドミ泊10泊以上10EUR)

(English)
Today I could see so many things about Hungary with local people.


 相棒がいなくなっていた最中に「自転車のことばかり考えてても気分が滅入るだけでしょ。もしよかったらブダペストを案内してあげるわ」と、一人のハンガリー人女性から励ましメールをもらっていた。

 ありがたい申し出だったんですが、さすがに相棒が失踪しちゃっている間は、気分転換どころではなかったので、曖昧な返事をして断るでもなく、かといって申し出を受けるわけでもない状態をキープしてたんです。

 女の人からの誘いをキープするなんて、いやぁ、オイラも天狗になったもんだ・・・って、いや、状況が状況だったんで。それは相手も分かってくれてたし。

 で、相棒が戻ってきたので、改めて連絡。「ハッピーエンディングになってホントによかったわ。やっぱり街はいい気分で歩いたほうがいいしね」と返事がきて、ブダペストを案内してもらうことに。

 ということで、本日、ハンガリー女性クリスティーナさんとデート。

 英雄広場で待ち合わせして、その後、ハンガリー市内の隠れスポットをいろいろ案内してもらった。といっても、オイラが食べ物に猛烈に反応する食いしん坊ってことで、劇場のカフェに行ってはケーキを食べ、歩いてる最中に偶然出会い、全然知らない人だったのにクリスティーナさんが話し込み始めちゃった地元っ子が食べていたランゴスっていうパンをおすそ分けしてもらったり、クリスティーナさん行きつけのスープ屋さんに行って、ハンガリー名物という内臓スープを飲ませてもらったり・・・ひたすら食べ物を食べまくる食い倒れツアーみたいになっちゃったんだけど。

 しかし、まぁ、ハンガリーの魅力は食べ物だけじゃないってことで、本日の締めは、クリスティーナさんの友人で東洋美術専攻の大学教授ベアトリックさんを紹介してくれ、ベアトリックさんの案内で、国立博物館を巡ることに。いやぁ、美術専門の方に博物館を案内してもらえるとは、なんたる贅沢。

 さてさて、この美術館、興味深いものはたくさんあったのだが・・・一角に、ハンガリーの近代科学を紹介しているコーナーがありまして。で、ココに、ハンガリーでノーベル賞をとった人たちが紹介されていたのですよ。ハンガリーって、ノーベル賞受賞者が結構多いのでびっくり。そんな驚いているオイラに、ハンガリー人が優秀なのは、教育制度がちゃんとしているからだって、クリスティーナさんとベアトリックさんが力説してくれた。ハンガリーには素晴らしい絵本作家とかも多いみたいで、幼児期からいい情操教育がなされているらしい。なるほど、やっぱり教育が大事なんですなぁ。

 と、そんなこんなで、クリスティーナさんとのデートは国立博物館巡りを終えたところで終了。めっちゃ楽しかったです。ホントありがとうございました。いやぁ、やっぱり勝手知ったる地元の人とする街歩きって、自分一人では気づけないいろんなモノが垣間見れて楽しいな。

 さて、本日は、これで終わりじゃなかった。実は相棒失踪中にWEBニュースにしてくれるために取材にきてくれたジェラートさんから、「ヨシは音楽に興味があるって言ってたよね。僕の男友達にハンガリーのフォークダンスをやっているヤツがいるんだけど、もしよかったら、そいつを紹介するからダンスホールに行ってみない?」と誘われてまして。男かぁ、男と一緒にダンスホールに行ってもなぁ、と一瞬思ったのだが、こういうのは縁。チャリ盗難事件で結びついた縁は、断らないことに決めたオイラなので、そのハンガリーのフォークダンスをやっているというジョージを紹介してもらい、彼が通い詰めているというダンスホールFonóへ行くことに。

 で、ダンスホールでは、見てるだけのつもりだったのだが・・・ジョージの友人だということでこれまた紹介の紹介で紹介してもらったアンディちゃんが、なんとめっちゃ美人だった。ほらやっぱり、縁はつなげるべきなのだ。そんな彼女から「一緒に踊らない?」と言われちゃったからには、そりゃ断れないでしょ、ということで、アンディちゃんに手ほどきをしてもらいながら、ハンガリーのフォークダンスを習うオイラ。

 はぁ、楽しすぎる・・・

 と、天にも昇るような気持ちでテンションが上がってたのは、最初のうちだけだった。いやぁ、結構難しいんですよ、ハンガリーのフォークダンス。基本的に男性が女性をリードしていかなきゃいけない感じで。まぁ、いくつかの基本パターンの組み合わせではあるので、その基本パターンさえ覚えてしまえば、なんとかなるのだが・・・その基本パターンを覚えるだけで精一杯で、曲に合わせてそれを組み合わせるなんていうのはとても一晩では無理。

 楽しかったけど疲れ果て、ホールの片隅に座り込んで皆さんが躍るのを見ていたら・・・カップルで踊る時間が終わり、一人一人が舞台の中央でソロダンスを披露するというステージタイムに突入。

 で、このソロダンスがまた、凄かったんですわ。いやぁ、ハンガリーのダンスがここまで激しいものとは。もともとアジアの騎馬民族だったというハンガリー人の祖先。その流れからか、中央アジアやコーカサスのダンスを彷彿とさせるような踊りを披露してくれまして。いやぁ、いいもん見れましたわ。

 昼間の街歩きといい、夜のダンスホールといい、自分ひとりだったら、見れないハンガリーを垣間見ることができた。相棒チャリの盗難は、まったく災難だったけれども、そのおかげで、ハンガリー人の知り合いが出来、彼らを通じてハンガリーを知ることができるようになったのは、災い転じて福となすの言葉通り、素晴らしい福体験となっている。

 ピンチはチャンス。そう、普通では考えられない災難に遭ったときは、普通では体験できないことを体験できるチャンスでもあるのだ。と、まぁ、こんなことを言えるのは、相棒チャリが無事に戻ってきたハッピーエンディングだったからなんですけどね。もし、相棒が戻ってこなかったら・・・ハンガリーのこんなにも素晴らしい面を見る心の余裕なんてできなかっただろうし、ハンガリーのことを嫌いになったまま去ることになってたんだろうなぁ。

 いやぁ、ホント、相棒が戻ってきてよかったよ、うんうん。





































































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