(English)
We run on desert road.
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昨日の晩は、チャンくんの自転車がパンクして大変だったんだけど、今朝起きたらオイラのチャリもパンクしてた。ここんところ、またパンクの回数が増えている。道が悪いのかというと・・・実はそうではない。オイラの相棒のパンクが多発するのは、タイヤの擦り切れが限界にきちゃっているのが原因なのだ。これは、長年の経験から分かってきた。新品のタイヤに替えたら、パンクはまた起こらなくなる。だから慌てることはない。ということで、朝からタイヤ交換。
さて、パーキングエリアを出発して、10kmくらい走ったところで、一軒の食堂的な建物が見えてきた。といっても外見はボロボロで、とても食べ物屋には見えないんだけれども。で、たぶん、昨日の晩、おじさんが先にも店があるよ、と言っていたのは、ココのことだったに違いない。おじさんは3kmくらいって言ってたのに・・・やっぱり10kmは離れてんじゃん。昨日辿り着けなかったワケだよ。ホント、車で移動している人たちの距離感って、チャリダーの距離感とは全然違うからな。話半分で聞いておかないと痛い目に遭う。
さて、ここ、見た目は別にして、食べ物屋としての食堂としては、確かに、昨日のおじさんが「先に行った方がいい」と言ってただけあって、ちゃんとしたモノがあった。ピザ風パンや、卵。卵はお願いしたら、スクランブルエッグにして出してくれた。
いやぁ、ピザ風パンの片隅が、少々カビっぽく変色してても、まぁええですわ。そこだけ取り除いて食べるから。食べ物に虫が入っているとか、カビているとかね、ココでは当たり前のことなんですよ。それをどう食べるかは、自分で判断すりゃいい。ココでは、そんなことで騒ぎ立てても意味ないし。っていうか、そういうことで大騒ぎして、問題になったモノだけじゃなく、関連商品だからってことで食べれるモノも廃棄処分しちゃう日本の反応はちょっと過剰すぎる気がする。
ピザ風パンは美味かった。そして、運ばれてきたアツアツのスクランブルエッグ、これがほっぺた落ちるくらいに美味かった。
食べれるだけで、ありがたい。
さてさて、実は、店で朝食を食べているのはオイラと森くんの二人だけ。ノロノロ運転のチャンくんはまだ到着していない。そして、チャンくんのことだから、到着しても、ココでゆっくり飯なんて食わずに、オイラたちについていくために、先に進もうとするに違いない。「ゆっくり休んだ方が、結局効率的なんだよ」と言っても、聞くような男じゃない、むしろオイラたちに負担をかけないように頑張っちゃう男なんですよ、チャンくんって。
ということで、残したスクランブルエッグをアエーシに包み、卵サンドにして、チャンくんのために持ち帰りすることに。しばらくして、やってきたチャンくん。思った通り「さっきおやつのチョコバーを食べたから大丈夫。先に進んでるよ」と言って、そのまま走り抜けて行ってしまった。
やっぱりしょうがないなぁ、ということで、追いかけて卵サンドをチャンくんに渡す。次に満足できる食べ物が食べれるのはいつになるかわからないんだから、食べれるときに食べておかないと。体がばててから気づいても遅いんだよ。ばてる前に食え、これ、チャリ走りの鉄則でっせ、チャンくん。
でも、まぁ、そういうチャンくんの気持ちは、オイラも走り始めた頃はがむしゃらだったから、わからんでもない。っていうか、チャンくんもきっとイノシシ年なんですよ、きっと。
さて、その後、予想通りひたすら何もない砂漠世界をひた走り。と、途中、所々にある無人休憩所の一つに、一台のトラックが止まっているのが見えた。そして、そのトラックのおじさんが、手招きしてオイラたちを呼ぶじゃないですか。
近寄ってみると「チャイ飲むか、チャイ?」とお茶を勧めてくれた。ありがたいです~、ということでお言葉に甘えて、3人でチャイをご馳走になることに。さらに、おやつとして、タンムラ(デーツ)というナツメヤシを出してくれた。「この先のオアシス町のタンムラが最高に美味いんだ」と言って、そのオアシス町で買ってきたばかりだというデーツを一袋豪快にあけてくれまして。え~、いいんですか、なんか誰かのお土産用に買ったんじゃないんですか、と思いつつも、ありがたくいただくオイラたち。
むむむ、このタンムラ(デーツ)の味、どこかで食べたことがあるような・・・
味は日本の干し柿に近いっちゃぁ近かった。それよりも、南米で食べたことがあるような味だった。しかし、どこで食べたかは記憶に定かではない。
おちゃめで明るいおじさんワリーさんと、おじさんの息子と思われるアラビーくんは、砂漠走りに疲れたオイラたちの心を癒してくれた。
なにもない、ただ空虚で過酷な空間をひたすら走ることになる・・・
って思っていたのに、走ってみたら、実際いろんな人たちとの出会いが待っていた。そして、意外と、こういう過酷な場所の方が、人々が優しく接してくれる。過酷であるがゆえに、人は助け合わないと生きていけないってことが分かっている人たちだからなのかも。
エジプト人ってウザいって聞いてたのに、全然そんなことないじゃん。むしろめっちゃいい人達じゃないか。
後から知るコトになるのだが、ナイル川流域にいるエジプト人はホントウザい。
そう、砂漠で暮らすエジプトの人たちが優しいのだ。エジプト人ってひとくくりにして考えちゃいけない。そう、僕らはついつい、レッテルを張って分かったような気になりたがるけど、「エジプト人は」とか「アフリカ人は」とかいう大枠過ぎるレッテルは、曖昧過ぎて全然本質を指していない。そういうレッテルは、ただ、心が安心したいから張っているだけの話。
大枠なレッテルで世界を捉えているだけじゃ、いつまでたっても世界の本質なんて見えてこないのだ。
こういう大枠のレッテルではなく、地域ごとの特性がちゃんと見えてくるのはチャリ旅ならでは。
そう、世界を知りたいから旅をしているワケで。今まで身に着けてしまったぼんやりとした大枠なレッテルを剥がし取るには、チャリ旅が一番。
だから、チャリ旅なんです、ハイ。
さて、おじさんたちと別れ、その後も、砂漠道をひた走り。
途中、一人で砂漠道を走るフランス人チャリダーエイドリアンに出会った。オイラたちとはスピードが違い、一気に走り抜けていった。
さて、夕刻になったが、今日は、建物らしきものがある場所にはたどり着けず。砂漠のど真ん中にテントを張って、野宿。
で、本日は、手持ちの食材を使って、自炊。トマトソース和えのパスタを作ることに。が、このトマトソースが、めっちゃ酸っぱくて、味見したところ、とても食べれたもんじゃないものが出来上がってしまった。とりあえず、腹が空き過ぎているほど空いているので、食べるけれども・・・と、その時、森くんが「こういう時は砂糖を入れると、酸っぱさが和らぐはずですよ」と知恵袋ネタを披露。
とりあえず、砂糖をぶっこむ。ん、確かに、酸っぱさが和らいで、食べれるものになったぞ。いやぁ、誰かと一緒に旅をすると、こうやって、経験値が一気にあがるのがいい。一人だったら、まずいっていいながら、そのまま食べるところだったもんね。
って、それよりも、キャンプ地で誰かと一緒に自炊飯を食うっていうのがいいな。ワイワイしながら用意ができるし、食べた後も、星を見ておしゃべりしてノンビリできるのがいい。一人だったら、黙々と飯を作って(いや、メンドクサクテ作らないことも多々ある)、食べ終わったらさっさとテントに入って寝ちゃうだけだからな。
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