Detox Ⅱ
お腹がこんな風に:タブラ修行26日目

2015.3.16 / India(Varanasi) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:晴時々雨 ネット:1
朝飯→ダリア(ポリッジ) 昼飯→茄子ポテトカレー 夕飯→おかゆ+蕎麦 / 宿→Baba Guest House(シングル250インドルピー)

(English)
I stayed in Varanasi.



 シャットカルマデトックスの二日目。今日も鼻洗浄から始まった。その後またあのキツイ胃腸洗浄をやるのかと思いきや・・・今日は胃腸洗浄はナシ。やはり胃腸洗浄は胃腸にかなりの負担をかけるらしく、やるとしても1か月後からとのこと。そんなに多くの頻度で行わなくてもいいらしい。

 さて、今日は胃腸洗浄の代わりに、胃腸のマッサージ方法を教わった。まずは座って大きく息を吸い込んで腹をへこます。これを何度か繰り返す。これは簡単だったのだが、次の立って大きく息を吸い込んでへこませた腹から腸だけ浮かび上がらせるというマッサージ技が難しかった。これは少々コツがいる。先生は簡単そうにやっているのに・・・どうやらそのコツを意識しながら2週間くらいやり続けていると、できるようになってくるらしい。

 そして、その後は、ロウソクの光を使った瞑想に。体を柔らかくするのと同様、体や意識をサッパリするのは瞑想に入りやすくする効果があるようで、次に意識を綺麗にする浄化法として、ロウソクを使って意識を集中させる方法を教わった。トラタク瞑想という、これもハタヨガの浄化法の一つとのこと。

 ロウソクの光はずっと見続けるのではなく、ちょっと見て残像を頭に残した後は目を閉じてその残像を見るような形で意識を集中させていく。残像が消えてしまったら、また薄目を開けて、再び残像を目に焼き付け、目を閉じて集中。

 そして、その後、屍ポーズで脱力。

 以上で本日のデトックスは終了。

 で、一旦宿に戻って、日記書き作業などをやった後、タブラ修行に。いや、バラナシ生活は忙しいぜ。

 今日のタブラレッスンは、16ビートのフレーズ。16小節フレーズではなく20小節+2という奇妙なフレーズを教わった。これを3回繰り返し、3回目だけ+2のフレーズをやらなければ、合計で64小節となり、16小節を4回繰り返したのと同じになる。つまり、16ビートで普通に演奏しているシタールなどと合わせると、タブラーだけスリップビートした感じになり、面白い効果が得られるのだ。インドの音楽フレーズは非常に数学的に考えられており、なかなか面白い。

 そして、今日も師匠宅でお昼ご飯をご馳走に。

 そして、夜、秋月さんと一緒にいつものようにしゃん亭で、夕飯。しかし今日もオイラはおかゆしか食べれない。目の前では秋月さんがカツ丼を美味しそうに食っているというのに・・・(涙)

 さすがに、おかゆだけではちょっと足らないので、ラッシーを飲みにいくことに。で、実は、バラナシにはバンラッシー(バンクラッシー)と呼ばれる裏メニューなラッシーがありまして。これは、麻の実をラッシーに混ぜて飲む飲み物なんですわ。

 ドラッグ系の薬草にあまりハマろうとは思っていないのだが、しかし、一応スパイスマニアとしては、こういうモノが、体にどういう影響を及ぼすかについては、非常に興味がありまして。南米に居る時に何度かスモーキングで試したのですが、その時は、ちょっとだけぼーっとしてきたかな、程度でほとんど体的には何にも起こらなかったんですわ。ハマる人はとことんハマっているけど、こんなもんなのか?これならよっぽど酒の方が酩酊できるじゃん。もしくは、オイラはこっち系は影響されにくい体なのか?なんて思って、それ以来は全然試すことなかったんです。

 しかし、ココに来て、通りを歩くたびに、「ガンジャ、チョコ、葉っぱあるよ」なんて声をかけられ、まぁ、そういう人たちから買う気はなかったんですが、バンラッシーなるものを知ってからは、ちょっと試してみたくなっちゃったんですわ。

 ということで、秋月さんと共に、ラッシー屋へ行きバンラッシーを注文(一応、バラナシは合法なのだ)。が、今ちょうど実が切れているということで、替わりに、ガンジャクッキーを出してくれた。これとラッシーを一緒に食べれば同じ効果が得られるらしい。中がすりつぶされたガンジャの実で濃い緑になっているクッキーをかじりつつ、ラッシーを飲む。まぁ、普通に抹茶フレーバーのするクッキーと、美味しいラッシーって感じだ。すぐには何も起こらない。

 食べ終わった後、秋月さんと別れ、宿へ。早い人は1時間後くらいから効果が表れるとのことなのだが、1時間たっても2時間経っても、まったく何も起こらない。3時間経ったところで、ああ、やっぱりオイラはそれ系には反応しない体なんだ、と諦めて寝てしまった。

 と、夜中の3時半。突然目が覚めた。目が覚めたのだが、なんか夢の中にいるようで、体が重い。金縛りとはこういうことなのか?っていう感じ。無理やり体を起こしてみたものの、世界がグルグル回っている。酒での酩酊状態とはちと違う。空間が歪んでいる感じ。

 ああ、なるほど、これが<キマる>という状態なのか、と分かった。

 麻は、麻酔に使われるものですから。体にはそれと同じような効果が表れるんですわ。全身にゆるーく麻酔をかけられたようになる。ただ、意識ははっきりしているので、相対的に、いつもより、意識とか感覚が研ぎ澄まされたようになる。

 「キマッた時に、星が異様に綺麗に見えるようになるよ」
 「キマッた時に聞く音楽はヤバい」

 などなど、効果のほどをいろいろ耳にはしていて、耳年増にはなっていたものの、実際オイラ自身が経験をしていないので、イマイチ具体的にはどんな感覚に襲われるものなのか分からず、ちょっと悶々としていたんです。

 悶々としているのが一番嫌いなオイラですから。ようやくこの状態を実感することができてスッキリした。

 星が綺麗に見えるというのは、オイラの場合は、写真でいうクロスフィルターのようなものがかかったようになった。光を見ると、その光が強調されて見える感じっていうか。

 そして、オイラ的には一番気になっていた、キマッた時に音楽がヤバく聞こえるってやつなんですが・・・確かに、同じ音楽なのに、いつも聞く感じとは違って聞こえた。感覚が鋭敏になっているせいか、一つ一つの楽器の音がクリアに聞こえるし、普段は耳に残らない隠し音的な音も、意識して聞こえてくる。そして、なによりも面白かったのは、そういった音が、見えない透明な包みみたいなのに包まれ、それが聴覚感覚周辺をふわふわ浮かんでいるような感覚になったのだ。

 ちなみに、このキマッた感じは、目を開けている時より、閉じている時の方がくる。瞑想の時や、音楽であっちの世界に行けた時とはまた違った感じで、あっちの世界へ誘われた感じになる。

 そのほかにも、気になっていた実験を一通りしてみた。あはは、こんな状態になっても、いろいろ試したくなっちゃう、この探求心は、研究者だった頃の癖が、全然抜けてないや。

 まぁ、なるほど、いろいろ分かった。確かに、これは、面白い世界が見れる。ハマる人はハマるのも分かる気がする。ただ、思った以上に体がだるくなるんだな。やる気は結構減退してしまう。ダウナー系でまったりした状態で多幸感を味わえるのはいいのだが、この状態で気力を起こすのは難しいぞ。この辺が、禁止される要因なのかなぁ。














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