(English)
I stayed in Varanasi.
|
|
人間の能力は普段は30%程度しか使っていない、という話があるじゃないですか。ずっと、もったいない、もっと使いたいもんだ、って思っていたんですよ。
で、ここ最近インドでやっている太鼓修行やヨガ修行。これらによって、思いっきり身体性を意識させられることで、これまでいかに自分の体を使ってこなかったかってことを嫌と言うほど実感させられていまして。
30%どころか、10%も使っていなかったのではなかったのか、と凹んでいるところなんですが、逆にいうと、タブラやヨガの修行は、30%以上の能力を引き出すための引き金になるのではないか、と思い始めたんです。そもそも、修行とは、それまで眠っていた能力を覚醒させるためにやるもの。つまり、オイラが旅で修行にこだわるのは、昔からオイラの中で抱いていた<人間の能力30%の限界を突破させたい>という願望がそう思わせているのではないか、と思ったんです。
実際、今日もタブラを叩いていて、それを感じる瞬間があった。今やっているデリー流の<テ>の叩き方は、オイラが自然に叩く叩き方とは相いれない動きをさせられる。なので、意識しないとどんどん、自分流に型が崩れ、<いつもの>オイラの音しかだせない。そんな感じで型が崩れると、師匠がすぐに、「違う」と言って、正しい型を意識するよう、指摘してくれる。それを繰り返すことで、次第に正しい型を身につけることになるのだが、正しい型を身につけると、叩くのが楽になるし、いい音が出せるようになるのだ。つまりこれは、これまでの体の使い方ではない使い方をすることで、よりよい結果を導き出すという、身体性の拡張を行っているのと同義。
自転車で世界を走ることも身体的な行為ではあるのだが、これは今までの自分の能力を突破するものではない。太鼓修行やヨガは、自転車とは違った次元で、自分の能力を突破させてくれる可能性を秘めている。だから面白いのだ。
|
|

|