Arrive at Spice Garden
到着したスパイスガーデンにて

2015.7.13 / Sri Lanka(Sigiriya~Matale付近) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:曇のち晴
朝飯→なし 昼飯→スリランカカレー 夕飯→スリランカカレー / 宿→マルズークさん宅に居候

(English)
I moved to Matale by bus.



 いよいよシギリアを出発。バスに乗ってマータレー方向へ向かう。ただし、マータレー方向に向かうことは決めているのだが、どこで降りるかは決めていない。次の目的地はスパイスガーデンなのだが、どこのスパイスガーデンがいいか、という情報を仕入れることができなかったので、来る時に通り沿いにたくさん見かけたスパイスガーデンのどれかに行ってみるか、くらいの気持ちで出発したのだ。いくつか巡って気に入ったところがあればいいかくらいの軽い気持ちで。

 オイラも旅慣れてきちゃってますからね。これくらい適当な気持ちで向かっても、なんとかなるって思っている。例え間違ったところで降りちゃったとしても、大通りなワケだし、またバスに乗ればいいだけの話。スリランカはバス代安いし。

 まぁ、一応来る時に、バスの車窓から見てて、この辺が面白そうっていうあてはつけてきてた。ということで、マータレーから16kmくらい手前のところで、降りて、その近くのスパイスガーデンを巡ることに。

 ただ、バスに乗ってみている分には、スパイスガーデンが狭い間隔で存在しているような感じだったのだが・・・自分の足で歩いてみると、結構な距離がある。しかも、重い荷物を持っているし。ああ、やっぱりココは、自転車で走りたかった。そして、気に入るスパイスガーデンが見つかるまで歩き続けるのは、結構大変だなぁなんて思い始め・・・

 と、ここで、ようやく一番近いスパイスガーデンに到着。で、早速中を見させてもらおうと思ったら、なんと1000ルピーもお金がいるとのこと。ええ?ネットではスパイスガーデンは見るだけならタダって書いてあったのに。どうやら、ヘッドマッサージとかがついていて、それと合わせて1000ルピーということらしい。オイラが興味があるのはスパイスだけなので、マッサージとかはいらない。マッサージなしでタダで見れません?と聞いたのだが、セットになっているから無理とのこと。

 しょうがないので、隣のスパイスガーデンへ。ここでは、フリーと言われまして。では、手始めにココから見て行こうということで、ガイドで自称ドクターというマルズークさんの案内で、ガーデンを見てみることに。と、オイラは、料理で使われるカルダモンとかクローブとかシナモンとかのスパイスに興味がある。が、マルズークさんが説明してくれるのは、オイラが名前を聞いたこともないようなスパイスばかり。このハーブから抽出したオイルを使えば痛みが取れるとか、ほくろが綺麗に消えるとか、痛みもなく脱毛できるとか、そういう用途のスパイス&ハーブばかりなのだ。そう、オイラはスパイスといえば、料理用としか認識していなかったのだが、実は、スパイス&ハーブというのは、もっとさまざまなジャンルで利用されている。薬や美容品などなど・・・虫除けとかもそうだ。最初は、料理用のスパイスの説明だけしてくれればいいから、などと思っていたのだが・・・

 塗ってくれた脱毛クリームで見事に毛が抜けてビックリ。さらに、精力剤だといって食べさせてもらったボンボンとかいうのが、ガンジャと同じように軽い酩酊効果が起こり、これまたビックリ。こうした体験を経て、俄然、料理以外のスパイス&ハーブの世界に興味が沸いてきちゃいまして。

 いや、こういうのは、体感すると一発でハマる。

 オイラが知らない奥義がここにあるのではないかと錯覚するのだ。

 新興宗教に騙されるのも、キッカケはこういうことだと聞いたことがある。ちょっとした超常現象的なものを目の当たりにすると、人間はコロッとなびいてしまうものなのだ。

 今回のオイラの心替わりは、まさにそのパターンだった。

 先ほどまでは、ヘッドマッサージとかいらないから、と思っていたのに、なるほど、それは是非に体験しておきたいですね、とヘッドマッサージどころか、全身マッサージを体験することに。まさに、スパイスガーデンの商売マジックにどっぷりハマっているし・・・

 そう、案内してもらうだけならタダなのだが、マッサージしてもらうと料金が発生するのがスパイスガーデンの商売の仕組み。さらに、このまま、ショップに案内され、薬やエステ用品を紹介される。散々植物パワーを見せつけられた後なので、なるほど、効果があるんだろうな、と思い込んでいるため、当初は買うつもりはなかったのに、ついつい買ってしまうのだ。しかも、値段はかなり高め。いやぁ、上手い商売だ。

 と、ここまではゆっくりまわって1時間半くらい。ええ、1時間半もあればマッサージ付きでガーデンを周れちゃうんですわ。ただ、スリランカの一番の目的地を1時間半で終わらせていいのかという想いがオイラに湧いてきまして。いろいろ教えてもらったスパイス&ハーブがオイラの中で未消化だし。つーか、もっともっと勉強したくなってきたんですわ。

 そんなオイラの想いを察してか、ガイドのマルズークさんが、「ココには宿泊施設はないけど、よければウチに泊まる?近くに部屋を借りて通っているからさ」と言ってくれまして。そりゃ、ありがたいご提案。ということで、二つ返事で泊めていただくことに。

 そうと決まれば、あとはノンビリしていってと、スタッフルームに案内され、昼飯をご馳走になることに。で、この昼飯に出されたカレーがめっちゃ美味い。聞くと、オーナーのお母さんと奥さんがスタッフのために作ったまかない飯とのこと。

 こ、これはチャンス。スパイスガーデンにしばらくご厄介になるついでに、カレーつくりも習いたい。っていうか、むしろこのカレーの作り方を習うために、ここに留まりたいって思いまして。お願いして、明日から作り方を教えてもらうことに。

 いやぁ、こういうのって、お願いすると結構実現できちゃうもんなんですよね。みんなやらないのは、やれないって思っているから。やってみたら、意外と出来ちゃうのに。

 さて、夕刻、仕事が終わってマルズークさんが、夕飯は妹の家で食べようということで、まずは、マータレーに行くことに。マータレーでお寺巡りや買い物をした後、妹さんの家へ。

 と、夕刻のバスはめちゃ混み。降りる場所になったので、降りようとしたのだが、うまく降りれずモタモタしてたら、バスが動き出してしまった。早く降りなきゃと飛び降りたのだが、その時すでに、バスは猛スピード。その勢いで、降りた途端にコケてしまい、傷だらけになってしまったオイラ。マルズークさんはビックリ。相当派手に転んだので、バスの人たちも気づいて、バスを止めて謝りに降りてきた。まったく・・・降りる人を確認せずに、猛スピードで走り始めるってどういうことだよ。クレイジードライバーって、マルズークさんはなじってくれてたけど、まぁ、もたもたしていたオイラもちょっと悪いんで・・・

 ちゃんと謝ってくれたし、まぁ、いいや。幸い擦り傷程度で終わったし・・・と思っていたのはこの時だけで、実は左の肋骨にひびが入っていた可能性が、後から判明。交通事故は、あなどるなかれ・・・

 とりあえず、マルズークさんが病院に連れて行ってくれて、治療代を出してくれて消毒治療。ガーナで傷口をほおっておいたら大変なことになってしまった一件があるために、結構この辺はオイラもナーバスになって、ちゃんと消毒してもらうよう、ガッツリお願いする。

 その後、妹さん宅へ。妹さんは結婚されていて、旦那さんにあたる人が、チキンカレーを作ってくれるというので、作るところを見せてもらうことに。スリランカ料理教室第四弾ですわ。

 ちなみに、マルズークさんも結婚していたとのこと。子供もいるのだが・・・離婚してしまい今は一人住まい。

 飯の後、マルズークさん宅に戻ってベッドを一つ使わせてもらいながら、ずっと、元嫁さんの愚痴ばかりを聞かされることに・・・それが、今夜の子守唄。


































































































































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