Spice Garden Life
怒涛のカレー修行

2015.7.14 / Sri Lanka(Matale付近) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:曇のち晴
朝飯→スリランカカレー 昼飯→スリランカカレー 夕飯→フライドライス / 宿→マルズークさん宅に居候

(English)
I stayed in Spice Garden at Matale.



 マルズークさん宅に泊めてもらった朝、意外とぐっすり眠れた。民泊も慣れたもので、ずうずうしくなったっていうか、こういう状況でもガッツリ眠れるオイラ。マルズークさんのほうが、どちらかというと寝不足らしい。

 さて、この辺には特に何もないので、起きてシャワーを浴びたら、即そのままスパイスガーデンへ。スパイスガーデンで昨日の残りを使って作ってもらった朝飯をいただく。ありがたい。その後は、時間が空いたので、ガーデン内をウロウロ。少しでも多くのスパイスを覚えておこうと思いまして。

 といっても結構手持無沙汰がある。スパイスに囲まれた生活を送るのはいいのだが、何もしないでブラブラしているだけっていうのも、なんだ。と、そういえば、ここの商品を説明した英語の解説書があるではないですか。これを読み込んでいて・・・たまに訪れる日本人旅行者のために、日本語解説書があるといいのではないか、と思いまして。バリ島で日本語解説書をもらって結構嬉しかったからね。

 ということで、スパイス勉強がてら、日本語解説書を作ることに。で、翻訳作業をしていたら、禿げ頭のガイドさんがやってきて、これ、一つ一つ日本語でどういうか教えてくれと言ってきた。いや、まだ訳している段階で、こちらもひーこら言っている状況なんで、ちょっと待ってくださいと言ったのだが、いいからとにかく教えてくれと引き下がらない。スリランカ人はちょっと強引なところがある。

 さて、そうこうしているうちに、昼時になりまして。そろそろ昼飯の準備にとりかかるということで、作り方を見せてもらうことに。今日の献立は、パンの実のカレー、干し魚の辛み和え、青菜のムッルン。パンの実カレーは、前に作り方を教えてもらったのだが、パトマさんのつくるパンの実カレーは一味違った。ホウレンソウが一緒に入っているのだ。やはり、スリランカカレーは2つくらいの素材を合わせたものが美味い。パンの実カレーは、パンの実単体だけだと、もっさりとした味になってしまうのだが、ホウレンソウを入れることで締まった味になる。

 それにしても、ココのキッチンは、釜土で火を炊く、昔ながらのスタイル。香辛料をすり潰すのも石臼とか使っているし、いわゆる現代的な便利キッチン用品は何もない(一応ガスコンロはあるのだが、ほとんど使われていなかった)。切ったりすりつぶしたりするのは、電気的なキッチン用品を使った方が、手速い。でも・・・それだと味気ない気がするんですよねぇ・・・手でやると、アナログ的な微調整が出来るじゃないですか。機械にはそれがない。ただ、パトマさんたちが、キッチン仕事にものすごく時間を取られているっていうのは事実。機械に頼れば、空き時間ができるはず。まぁ、それが、いわゆる先進国では当たり前で、女性の社会進出の根本的な要因となったものなのだが・・・それと引き換えに失ってしまったものがいっぱいあるような気がしちゃったんですよね、このキッチンを見ていたら。

 さて、デザートにガーデンのスタッフのお兄さんが、パパイヤジュースを作ってくれた。オイラパパイヤってそのままだとあまり好きではないのだが・・・このパパイヤジュースは絶品で。パイナップルがミックスされていたんですよ。なるほど、パパイヤはパイナップルとかライムとか柑橘系の果物と合わせて食べるとめっちゃ美味くなるのか、と新発見。

 そして、仕事終わりに、マルズークさんが、知り合いがやっているというヤシの実工房に連れて行ってくれた。ヤシの実からココナッツミルクを作るアレですか?それなら、キッチンでさんざん見ているんですケド・・・と思い、あまりテンション上げずに行ったのだが、行ってビックリ、ヤシの実って、ココナッツミルクを取るだけじゃなく、生活のあらゆるとことに関連しているってことを見せつけられまして。

 ヤシの皮を削り、繊維質を取り出してほうきを作る。屑は堆肥に使う。繊維質はこよることで紐になる。紐をさらにこよることでロープになる。また、ココナッツの実は、お酒にもなる。リキュールだけど。さらに、ココナッツの花からは蜜を取る、と、ココナッツには捨てるところがないというくらいの使いつくし。いやぁ、勉強になりましたわ。

 その後、スリランカのど真ん中という地点に連れて行ってもらった。ココには寺院が建てられていて、地元の人がお参りにきていた。観光客はゼロ。そして、その後、木彫り工房へ。スリランカは雑貨も有名なんですわ。お面とか木彫りのアンティークがよく作られている。シギリアで歩いていたら作っている風景が見れたりしたので、知ってはいたのですが、ちゃんと案内してもらうと、また違った。色をつけるのに、とある木を削ったものを使っているとのことなのだが、これが不思議で、レモンを入れたら色が変わったりする、リトマス試験紙みたいなものなのだ。これで欲しい色を作り出し、塗るとのことなのだが・・・しかし、これって、酸性・アルカリ性で色が変化しちゃうんだったら、のちのち環境が変わって変色しちゃうんじゃないの?と疑問が沸いたのだが、その辺はちゃんと色素定着剤などを使っているんだろうな。

 その後、お茶。スリランカ流のお茶の飲み方は、砂糖を入れるのではなく、黒砂糖を横に置いて、それをかじりながら飲むスタイル。

 さて、夜は、マータレーに行って、マルズークさんの知り合いがやっているというフライドライス屋へ。これまた全然期待しないで行ったのですが・・・このおじさんが作るフライドライスがめっちゃ美味くて。これは作り方を習わねばと、慌てて厨房へ。と、美味しさの秘密は、味の素だった。なるほどねぇ、そりゃ美味いはずですわ。いや、ホント美味しかったです、ここのフライドライス。しかも、カレーっぽく、ちゃんと付け合わせまでついてきて。白米じゃなくて、フライドしたライスにカレー的なものを添えるってのも、アリなんだな。そんな添えられたカレー的なものの中で、付け合わせのサンボルが絶品だった。もちろん、このサンボルの作り方もバッチリ聞きまして。スリランカ料理については、全てを吸収しなくちゃ、気がすまないからな。

 さてさて、マータレーからの帰り道、また夜のバスに乗ることになったのだが・・・昨日の事件の二の舞はごめんだということで、マルズークさんがめっちゃ気を使ってくれまして。今日は、降りる時にちゃんと止まったのを確認してから、降りまして。

 いやぁ、今日も、濃ゆい一日でしたわ。それにしても・・・こんなスリランカ旅をしたいって思ってた旅になってきたぞ。スパイスガーデンライフ、めっちゃ楽しい。






















































































































































最新日記に戻る