(English)
I stayed in Chennai.
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朝は、近くのスタンドで、サモサとチャイ。今まで知っている典型的なインドの朝食だ。しかし、調べてみたら、インドの朝食スタイルはこれだけではないらしい。ようし、これから長くなるであろう、インド旅で、もっといろいろ体験して、幅を広げていくことにしよう。
さて、昼飯は、地球の歩き方に載っている<アマラーヴァティ>という南インド料理レストランへ行ってみることに。ちょっと遠いのだが、散歩がてら歩いて向かう。
さて、到着したアマラーヴァティ。思っていた以上に高級感のあるレストランで、ちょっと尻込みしたのだが、メニューを見たら、そんなにビックリするような値段ではなくてホッとした。しかし、この店では値段ではなく、別のことにビックリさせられることになる。メニューに載っている料理の多さにビックリさせられたのだ。
アマラーヴァティのメニューは、定食であるミールスの他に、実に様々な料理が載っていたのだ。まぁ、もちろん、これらの料理は、定食の付け合わせで出てくる肉料理やポリヤル(野菜の炒め煮)を単品で載せているだけとも考えられるのだが。
しかし、これだけあると、片っ端から食べてみたくなるのが、カレー研究家としての探求心。でも、こんだけ食べきるとなると、時間がいくらあっても足りない。とりあえず、選択しなければならないのだが・・・迷う迷う。
いろいろ迷った結果、町の食堂のミールスと食べ比べるために、ここのスペシャルミールスと、名前が面白かったチキン65というのを頼んでみることに。
まず、ミールスであるが、町の食堂と違って、ちゃんと器に盛られてきた。ただし、いくつかは、バナナの葉っぱに直接乗せられる。これが、南インド式なのだ。
器に入れられてきたのが、チキンのグレイビーと、魚のグレイビー。これらは、それぞれチキンカレーと魚カレーを作った時にできたスパイスだし汁だ。身そのものは入っていないのだが、旨みが出ているので、ご飯にかけて食うと美味い。さらに、ダヒーと呼ばれるヨーグルト、ラッサンというスープ、そして、サンバルという野菜スープがついてきた。
葉っぱに盛られたのが、チャトニーというなめモノと、緑の植物とダルのポリヤル、丸いウリのポリヤル、そしてキャベツのポリヤルだった。
それに、ライスとパパルと呼ばれるパリパリのせんべいみたいなのがつく。まぁ、これらそれぞれは、レストランだからといってそんなに味が変わるワケではない。町の食堂で食べている味とほぼ同じ。見た目が綺麗なのと、具材の種類が違うくらいか。
これらを、ご飯と混ぜ混ぜしながら食べる。最近はもう、スプーンとか使っていない。手で食べる方が断然美味い。混ぜもの系の食べ物に関していうと、手で混ぜたほうが、ちゃんと混ざるんで、味の深さが全く変わるのだ。
さて、昨日ミールスを食べて思ったのと同じように、スリランカ料理と大して変わらないなぁというのがミールスの印象だった。が、チキンのグレイビーを食べた時に、あれっ?なんか違う、と。スリランカでもチキンのグレイビーはあったのだが、これに関していうと、インドの方が断然美味いのだ。
その秘密は、夕飯時に明らかになった。夕飯は、宿近くに戻って、駅前の適当なレストランに入って食べることにしまして。で、ここのメニューも盛りだくさんだった。どれを頼もうかまた迷うことになったのだが、そういえば、昼間に食べたチキングレイビーの味が気になったので、チキンカレーを頼んでみるか、と。が、実はチキン料理に関しても、いろんな種類があるのがインド料理のメニュー。チキンマサラっていうのを頼んでみることにした。
このチキンマサラを食って、スリランカ料理との違いが分かったんですよ。チキンマサラは玉ねぎをちゃんと炒めて甘みを出していたんです(たぶん)。それに対して、スリランカ料理は、いくつかチキンカレーを作っているところを見せてもらったのだが、玉ねぎはさっと炒めるだけだった。この違いがクッキリと味の違いとしてでていたのだ(たぶん)。さらに、この店のチキンマサラにはココナッツミルクがほんのり入っている感じだった。ココナッツミルクを多用するスリランカでも、チキンカレーには、ココナッツミルクを入れているところは全くなかったのに。
なので、インドで食べたチキンマサラは、非常にマイルド。一方、スリランカで食べていたチキンカレーは、味が非常にとんがっていたのだ。
野菜系の味付けに関しては、スリランカカレーが世界一だと思うが、チキンに関しては、インドのこのカレーの方が、美味しいかも。
まぁ、オイラは今回のチキンマサラの方が美味しい、って感じちゃったんだけど、これは、今のテンションの問題であり、好みの問題な気がするけどね。冷静になって考えれば、スリランカのチキンカレーもめっちゃ好きな味ではあるので、甲乙つけがたいのだ。
そう、実は、一つの具材に対しても、いろんな味付け方法があるのだ。例えばチキンに関しても、メニューにはいろいろ書かれている。チキンマサラとかチキンカレーとか。これらは、同じように見えるが実は違う料理。インド料理は、食材と料理方法が名前になっている。中華と同じだ。なので、チキンマサラっていうのは、チキンを使ったマサラ流料理ってこと。このマサラっていうのは、サラサラスープではなく、どちらかというとドロッとさせる料理方法の意味らしい。ここでは、玉ねぎを炒めることによって、トロミを出していた。そういう料理方法なのだ。
スリランカでも、ひょっとしたら、そういう料理方法でのチキンが食べれたのかも。ただ、大衆的ではなかったので、あまり出会わなかっただけかも。スリランカでは、カリー&ライスと言われる定食ばかりを食べてきたし、そればかりを研究してきちゃったからね。訪問したところで食べれるのがカレー&ライスばかりだったんで。ゴールで行ったホテルのレストランには、いろんなメニューが載ってたけど、それらの料理にはあまりスリランカっぽさを感じなかった。が、それは知らなかっただけなのかも。実はスリランカ料理ってのは、もっと奥があったのかも、と、思ったりして。
まぁ、いい。定食以外の個別のカレー的な料理に関しては、インドでみっちり研究していくことにしよう。インドに来ても、スリランカの続きのようなカレー修行だったら、さすがに飽きてくるよなぁ、と思っていたところだったし。うっし、インドはインドで別アプローチでカレー修行ができそうだ。気合を入れ直してがんばるぞ。
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