I want to know how to cook
レシピだけではワカリマセン

2015.8.3 / India(Chennai(Madras)) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→ドーサ 昼飯→マトンカレー 夕飯→街角のスタンドで軽食 / 宿→Palace Lodge(350インドルピー)

(English)
I stayed in Chennai.



 昨日の<サザンスパイス>で食べたフィッシュカレーは、ホントに美味しかったなぁ、とブログの原稿を書きながら思い返していたら・・・究極のカレーに近づこうと修行している身なのに、あの、現在一番究極に近いフィッシュカレーの作り方が分からないままでいるのは、ダメでしょ、っていう気が起こってきてしまいまして。

 一度こんな風に思っちゃったら、止められなくなるのが、オイラのやっかいな性格。猪突猛進なイノシシ年に生まれてしまった定めです。

 ということで、今日、もう一度<サザンスパイス>へ行って、料理教室的なものがあるのか、聞いて来ようと。まぁ、無いなら無いで諦めがつくし、こういうのは、行動せずに諦めてしまうってのが、一番よくない。

 で、サザンスパイスに行ったら、受付のガッツリスーツを着たおじさんが、オイラのことを覚えていてくれて、挨拶しにきてくれた。そのおじさんに「昨日食べたフィッシュカレーがあまりにも美味しかったので、どうしても作り方を知りたくて、また来ちゃいました」と伝えたところ、「それなら、すぐにシェフを呼んできますよ」なんて言ってくれまして。おお、やっぱり行動してみるもんだな。こういうところは、作り方は秘伝ですから、って門前払いされるのかもと思っていたのに、思っていたよりオープンマインドじゃないですか。

 さて、出てきてくれたシェフがこれまためっちゃ優しい人で。にこやかに、レシピを教えてくれた。ふおお、ありがたい。これで、オイラも、あの究極のフィッシュカレーが再現できるようになる、と必死にシェフが言うレシピをメモしていたのだが・・・

 材料といい、作り方といい、いたって普通。香辛料も特別なものを使っているワケじゃないし、作り方も、特別なことをやっているワケじゃない。

 「同じような材料を使って同じように作っている町の食堂と、このレストランの味は全く違う。その秘密が知りたいんですケド」

 って聞いたら、

 「レシピ通りだよ。簡単」

 って言う答え。

 いやいや、簡単だったら、町の食堂の味は、ぜんぶサザンスパイスの味になっているはずでしょ。そうじゃないのは、やっぱり何か秘密があるんじゃないですか?

 と食い下がったところ、

 「まぁ、経験とセンスかな」

 と。う~ん、そりゃそうです。そこはなかなかレシピには表しにくいところ。だから、直接シェフが料理しているところを見たいのだが・・・さすがに、高級レストランでは、勝手に部外者をキッチンに入れるワケにはいかないとのこと。

 残念。

 しかし、まぁ、熱心なオイラの熱意に負けてか、少しだけコツを教えてくれた。火加減と食材を入れる順番。これに神経を使いながら調理してください、とのこと。

 これは、オイラ自身でレシピを元に、いろいろ試しながら正解を探っていくしかないな。まぁ、ここまでヒントをもらえたのでも、大きな収穫。シェフ、お忙しい中、メンドクサイ客を相手してくれて、ありがとうございました。

 いやぁ、あまりにも丁寧に対応してくれたので、このまま帰るのも悪い気がしてきまして。料理の値段が高いからココで食べるのは一回だけと思っていたのだが、今日も、ランチはココで食べることに。

 で、今日頼んだのは、ラム肉のシチュー。これがまた激ウマでして。ラム肉って煮込むとまろやかになるんすよね。牛や豚はそれに比べると、ちょっと筋張った感がどうしても残る。

 いやはや、このラム肉シチューも、作り方が気になっちゃったんで・・・またシェフに聞いちゃった。シェフは嫌な顔せず、これまた親切にレシピを教えてくれまして。

 あ~、二回にわたるサザンスパイスでのランチは、普通の食堂だったら、ランチカレーが20回食えるくらいの出費だったんだけど・・・それだけの価値がある経験ができましたわ。

 いやぁ、サザンスパイスを満喫できかたから、チェンナイはそろそろいいかな。明日あたりに、食い倒れの町と噂のマドゥライへ移動することにしよう。




























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