(English)
I stayed in Kumily.
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クミリーに来て、まず念願の南インド料理の作り方が習えた。ということで、お次は、クミリー第二の目的である、スパイスガーデン見学。スリランカで訪れたスパイスガーデンがめっちゃ楽しかったですから。クミリーでも、スパイスガーデン訪問を楽しみにして来たんですわ。
宿の近くの旅行代理店みたいなところに<スパイス・スタディ・ツアー>なる文字が書かれていたので、これに行きたいんですケド、と言ったら、すぐに、ガイドさんに連絡してくれた。5分後にやってきたガイドさんのスクーターに乗って、スパイスガーデンへ。
結構立派なスパイスガーデンに連れてこられ、うむむ、ココではスリランカみたいなフレンドリー体験はできないかぁ、なんて思っていたのだが、ここではそれ以上のモノが得られまして。
というのも、ガイドさんの話がめっちゃためになったんですよ。スリランカのOld Villageでは、ゆるいというか、ガイドの話もちょっといい加減な感じだったんです。そこへいくと、ここのガイドの話は、勉強になりまくり。ガーデンで栽培されている各種のスパイスやハーブを一つ一つ丁寧に解説してくれまして。原産地とか、属性や同種類にはどんなものがあるかとか、料理やコスメにどう使うかとか、どんな効果があるかとか・・・スパイス辞典にも書いていないような細かい話を次々と展開してくれまして。面白い。また、スパイスがひと段階好きになりましたわ。それにしても、以前は草を見てテンションをあがるなんてことなかったのに。興味ってのは、知ることによって湧いてくるものなんですな。
さて、一応クミリーでやろうと思っていたことは、これで終了したのだが・・・実はケララ州に来たら見たいものがありまして。それはカタカリダンス。この後行くコーチンで見れるとのことなので、コーチンに行ってから見ようと思っていたのですが、オオサカさん情報によると、ここクミリーでも見れるってな話でして。
なので、ガーデンからの帰りに、その会場へ連れて行ってもらったんですよ。カタカリダンスの上演は、17時からとのことなので、とりあえず、チケットを購入。で、そのカタカリダンスの会場の隣にはもう一つ体育館みたいなのがありまして。ここで、カタカリダンスが終わってから、マーシャルアーツの演武が行われるとのこと。そういえば、オオサカさんは、カタカリダンスよりマーシャルアーツを推していたな、と思い出しまして。で、このガイドさんも、なぜか妙にマーシャルアーツを推してくる。インドと武術ってのが結びつくイメージがなかったオイラ、とりあえずカタカリダンスだけでいいんで・・・とその場を後にして宿に戻ったのだが・・・
調べてみたら、インドには古代からカラリパヤットというケララ発祥の武術があって、伝説によると、南インド出身の禅僧達磨が中国へと渡ったときに、少林寺に禅と拳法を伝えたとされているらしい、なんてネットに書いてあるじゃないですか。
ふおお、少林寺拳法のオリジナルが、ここのマーシャルアーツだったの?
子供の頃リー・リンチェイに憧れて以来の少林寺拳法ファンのオイラとしては、見ないわけにはいかないでしょ、ということで、カタカリダンスの後、このマーシャルアーツの演武も見ることに。
さて、カタカリダンスなのですが、17時の開演前に行くと、化粧しているところが見れるということなので、行ってみることに。しかし、なんか、見てはいけないものを見せられているような・・・いや、見てもいいとは言われているんですケド、なんか勝手にこっちが遠慮しちゃいます。
そして、衣装の着付けもそのまま見せてもらったのだが、これがまた面白かった。もこもこの衣装の下には、いろんなものが詰められているのが判明しまして。
そして、17時になったので、開演。が、まず、デモンストレーションを行うという。デモンストレーションってなんじゃらほいと思ったところ、女形の役者が出てきて、舞台上で、顔芸を始めたのだ。セリフがなく、全てをパフォーマンスだけで見せるカタカリダンス。表情や手の微妙な動きで、心情を表現するんですわ。で、デモンストレーションとは、その表現のパフォーマンスを、感情ごとに分けて見せてくれまして。これが、非常に分かりやすかった。そして、惹きつけられた。これぞ、芸って感じのものを見せつけられた。
その後、本編が繰り広げられたのだが、正直本編はストーリーが分からなかったので、イマイチ入り込めず。断片だけを切り出して見せてくれたデモンストレーションの方が感動できた。
いやぁ、それにしてもいいモノが見れたよ、と興奮冷めやらぬまま、隣の体育館へ。
で、ケララ州のマーシャルアーツなんて、オイラは知らなかったのだが、巷ではカタカリダンスよりも有名なようで、カタカリダンスはちょっとしか人が入っていなかったのに、マーシャルアーツは席がほぼ満席になっていた。
で、始まった演武・・・いや、これはまさに少林寺じゃないですか。
ふおお、まさか、少林寺拳法の起源が南インドの武術だったとは・・・
インドってどんだけ起源の国やねんってことですよ。
インドに来たら、インドかぶれする旅人が多いと聞いて、いや、そういうのはなんかなぁ、と思っていたんですケド、実際インドに来て、次々と、深いモノを見せつけられると、そりゃ、インドスゲェってな気持ちになっちゃうもんですわ。なるほど、インドかぶれしてしまう人たちの気持ちがよ~く、わかってきましたわ。
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