(English)
I left from Udaipur.
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朝起きて、ヨガをして、日記を書いて、絵を描いて、料理を習って、太鼓練習をする。これに映像編集作業を加えれば、オイラが理想としていた旅の日常となる。そんな旅の日常に、ようやく近づけるようになってきた。映像編集以外は習慣化して、毎日取り組めるようになってきたのだ。
ふ~、7年かかってようやく辿り着いたか・・・日記と映像は旅当初からやっていたのだが、これは、日本にいる時からやってたことだったからだった。この二つは日本にいる時からやることが日常化していたのだ。それに対して、絵と料理と太鼓は、やりたい、やらねばと思いはあり、幾度となくやるようにトライを試みたのだが、続かなかった。
これはなんでだったのかというと・・・やり続けなきゃと思わされる環境ではなかったってのも大きいのだが、根本は、基本が出来ていなかったのだ。いや、本人は出来ていると思っていたところがまたこの病の深いところでして。要は意識高い系だったんですよ。出来ないのに、俺って、こういうのもやるんだぜ、っていうことを吹聴していたっていうか。そういう自分に寄っていたっていうか。出来ないのに自分は出来るって思っていたから、やれないことにモヤモヤしながらも、それは単にやっていないだけ、俺はやればできるんだから、と、思ってたんです。
出来ないのに。
で、<俺はやればできるってのは幻想で、実は出来ない>ってことを猛烈に意識させてくれたのが、タブラ修行だったんですわ。実はタブラ修行で一番の成果は、この<実は出来ない>ってことを実感させられたこと。同じことを何度も繰り返させられることで、出来ない自分を意識せざるをえなくなってきたんですよ。
小さい頃は、ちょっとできると「凄いね~」って褒めるじゃないですか。オイラは自分で褒められると伸びる性格だと思ってたので、褒めて褒めてって感じだったんだけど・・・それがいけなかったんですわ。褒められると、それでいいって思っちゃうのだ。そして、自分は出来るって勘違いしちゃうのだ。
もちろん、ちゃんと出来たら、スゴイね、と褒めるべきだとは思うが、ちゃんと出来てもいないのに、褒めるのは、教育上よくない。
ケシャヴ師匠がはちゃんとできるまで、出来たな、とは言わない。教えるとは、そういうことなのだろう。
ケシャヴ師匠のおかげで、ようやくオイラは、自分が出来ないんだっていうことを意識出来たんですよ。
出来ないから、やらなくちゃいけない、ということで、今までとは違ったモチベーションが沸いてきたというか、正しいモチベーションが沸いてきたというか。お遊びでやるんじゃなくて、プライドを捨て、基礎の基礎からやるようになったんです。そしたら、できるようになってきまして。できるようになったから、やっと続けられるようになってきまして。それで、今に至る、と。
ただ、そう思えるようになってきたのは、最近。実はアーメダバードで風邪を治しながら、ただダラダラしている時に、そんなことを考えて、少しづつやり始めたんですわ。それが、ここへきて、実を結び始めている感じ。そう考えると、アーメダバードでダラダラしていたのも、意味があったってワケだ。
さて、音楽とお絵かきはそんな感じで、徹底的に基礎をやり直したんですが、料理は、基礎からやりなおすほどのことじゃない。一応、旅中に何度も自炊をして、基礎的なことは、ちゃんと実践で掴んでいるからね。料理に足りないのは、モチベーションと、慣れ。料理こそ、日常的に作る習慣さえつけてしまえば、やれると思うんですよ。これは意識高い系ではなく、ホントにやれるはず。
そういう意味で、10日間に及んだ、グッディおばさんところでの料理修行は重要なターニングポイントになったと思う。料理を作る時って、特別なメニューを考えがちなんだけど、毎日料理を作るとなったら、そうは言ってられないのだ。残り物を上手く使ったり、今ある食材をなんとかしたり。そういうところも含めて勉強になった。
料理を習う時、1日とか2日で終えちゃうことが多いんだけど、ホントに料理を習慣としてやりたいのであれば、10日くらい連続して教わるといい。そうすることで、日常習慣としての料理ってのが、初めて見えてくると思うのだ。
そんなグッディおばさんの料理教室も、今日で最後。最後の料理もめっちゃ美味かったです。同じような作り方なんだけど、毎回、飽きの来ない料理を作ってくれるグッディおばさん。ホント、最後まで勉強になりました。
さて、ということで、本日がウダイプル最後。夜出発のバスで、ジャイプールへと向かうことに。本当は、途中にあるプシュカルというところに寄りたかったのだが、ウダイプルで時間を使い過ぎたので、今回はすっとばすことに。
で、22時発ということで、指定された場所に行ったのだが・・・たらいまわしされ、違うトラベル会社のバスに乗ることに。プライベートバスの場合、人数調整で別のバスに乗せられることが多いんですわ。ま、なんとか乗れて、狭い寝台に横たわり、うとうとと眠りにつくのであった。
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