with Lahara
応用編突入/タブラ修行77日目

2015.10.29 / India(Varanasi) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:曇時々雨 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→ウッタパム 夕飯→ポテトカレー / 宿→Joti Cafe(ダブル300ルピー)

(English)
I stayed in Varanasi.



 今日はちょいと早めの朝9時からレッスン。行ったら師匠がお祈りをしていた。インドの人は朝は皆さんメディテーションをしている。素敵な習慣だ。

 さて、いよいよ今日からLaharaを取り入れた練習法へ突入。応用編だ。ついに誰かと合わせて演奏するための秘伝を教わることに。

 いやぁ、ここまで来るのは長かったな。というか、これから先がさらに長いんだけど。まだ普通に演奏できるまで最低でも5年はかかる・・・あ~、7年も世界をブラブラするくらいなら、インドで5年タブラー修行していたほうが有意義だったのでは、と思ったりもする今日この頃。

 さて、今日教わったのはティンタルという16ビート。これ自体は基本なので、以前の基礎編でもフレーズ自体は教わっていた。で、応用編では何が違うのかというと・・・バリエーションの作り方、というか、フレーズの崩し方っていうか、よりインプロビゼーション的な叩き方ができるようなフレーズ組み立ての仕方を習いはじめたのだ。

 ちなみに速い時は今まで習ったパターンとなるのだが、問題はユックリ叩く時。この時にいかに変化をつけられるかってのが今回の応用編の最初のポイントってワケなのだ。

 今までは決まったフレーズを延々叩く叩き方をやっていた。これはこれで、叩き方を習得するためには必要な練習方法だ。が、音楽的ではない。やっているほうはいいが、聞いているほうは飽きてくる。それに変化をつけて、飽きの来ない音楽的なフレーズの叩き方を教わるのが応用編ってワケだ。

 といっても、最初から変幻自在に叩けるようになるわけではない。一応、これまでと同じように、定型フレーズなるものをノートに書いてもらって、そこから始めるのだが・・・書いてあるフレーズをあえて叩かなかったり、一音付け加えてみたり、と同じように叩かないのが、コツ。これ、意外に難しい。というか、これは、逆に定型フレーズがちゃんと叩けるようにならないと出来ない。

 ということで、結局練習としては今までと同じ。定型フレーズを覚えるまで延々同じフレーズを繰り返し叩くという・・・ま、意識がこれまでとは変わった。あえて崩して音楽的に叩くよう心の中で思えるようになったのは、大きな変化。

 そして、夜、コンサートがあるので見に来た。今まで見に来ても上手すぎるからもはや参考にならなかったんだけど・・・今日教わった合奏時の演奏は、定型フレーズとその変化のバリエーションであり、基本的には同じことを繰り返しているだけなんだ、ってことを踏まえてみたら、何をやっているかが一気に見えるようになった。そして、それが分かったからこそ、崩し方を楽しめる見方ができるようになったっていうか・・・ようやく、インドの演奏の楽しみ方が分かってきた気がする。なるほど、インド音楽って、ジャズと同じで、<定型>を知ってないと楽しめない音楽なのかもしれない。

 











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