(English)
I stayed in Varanasi.
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朝起きたら、喉の調子に違和感が。これは風邪の前兆。風邪レーダーは敏感になってきてますから。こういうのは、すぐわかる。ただ、これまでは風邪をひく時は鼻からきたものなのだが・・・今回はいきなり喉から。う~む、ヨガの呼吸法が効いているから鼻は大丈夫なのかも。これからは、喉対策もやってみるか。風邪知らずの体になれるかもしんないぞ。まぁ、いずれにせよ、体の抵抗力が落ちてきたのが原因。ここんところ、よく眠れない日が続いたので、そろそろヤバいかなとは自覚していたんですよ。やはり健康体はよい睡眠が一番。よい睡眠がとれなくなると、体の抵抗力が落ちるものなのだ。
しかし、今はタブラ修行に対して気合が入りすぎているためか、全然眠くならないんですわ。これが問題。
今日も11時からのレッスン。昨日の続きでLaharaとの合奏かと思いきや、いきなり新しいフレーズから始まった。せっかく持ってきたパソコン、今日は使わないようだ。
さてさて、今日のフレーズは、師匠の刻むリズムのスピードが上がった。第二回目の修行に突入して、合奏方法論に突入してから、ずっとやっていたのは、一番ユックリなスピードであるヴィランビットだった。メトロノームでいうと30~40くらいの超ユックリスピードだ。インドの古典音楽の演奏は、まずはこれくらいのスピードから始まるのだ。そして、次第にスピードが上がっていく。そこで、次のノーマルなスピードとなるのが、今日やるマディヤのスピードなのだ。
このスピードはこのスピードで、同じティンタルの16ビートパターンでも、ノリが変わってしまう。なので、フレーズも変わる。ということで、新しいフレーズを習う。
フレーズ自体はこれまで習ってきたことの組み合わせだったりする。しかし、新しい組み合わせになると、途端に叩けなくなる。今まで体に馴染ませてきた叩く順番ってのがあり、新しい順番になかなか指が馴染まないのだ。「それは歌えていないからだ」と師匠。歌えば、体がそっちに反応するはずだ、と。
さて、フレーズ的は分かったのだが、相変わらず直されるのは叩き方。今日も左手のスライド時の叩き方を直された。毎度言われている「スライドの時は手首をちゃんと反らせ」ということだ。で、今日も同じことを言われ、その時は直したのだが、なぜ直さねばならないかが、イマイチ分かっていないから、すぐ元のやりやすいカタチに戻ってしまう。が、後半、自己練習している時、スライドの時、なぜ手首を反らさないといけないのか、ということが突然分かった。分かったら、直った。逆に言うと、結局、分かるまで直らないのだ。そして、分からないというのは、オイラ自身の受信能力が低いということ。今までは相当低かった。最近、師匠の言っていることが次々分かるようになってきているといのは、受信能力が上がってきているということなのだろう。
タブラに限らず、オイラの受信能力ってやつは、これまで壊滅的に低かった。人の言うことを聞かないってやつだ。聞いているつもりだったりするのだが、それは表面的だったり、自分勝手に解釈したもの。それではダメだったのだ。
何度も何度も繰り返す。そして、言ってくれている人と同化する。そうすることで、ようやく深いレベルで聞けるようになる。つまり、これが受信能力が上がるということ。<自分自分>で生きていたら、いつまでたっても、受信能力は上がらない。<自分>を捨てなきゃいけなかったのだ。もっと早くにこの域に達したかったなぁと思ったりしたが、自意識過剰な若い頃には、なかなかこの域には辿り着けないのかも。自分というものが消えつつあるこの歳だから、この域に達せれたのかも、と思ってみたりする。
さてさて、テンポが上がって、師匠もテンションがあがったんでしょう。教えてくれたフレーズ以外にも、面白そうなフレーズを次々と披露してくれた。ティラキタパターンのバリエーションで、ある程度のスピードで叩くと、めっちゃ派手に聞こえるパターンだ。オイラが、ずっと叩きたいと思っている、ザッツ・タブラなフレーズ。以前は、何をやっているか、全然分からなかったのだが、今は分かるようになってきた。ただ、手が速く動かないから、まだ師匠のようには叩けないけど。手の動き自体は、習ったことの組み合わせでしかないのだ。「あとは、手を速く動かせるようにすることだけだな」と師匠。ええ、高速で叩くための叩き方は教わったが、それでも、まだ安定して速く叩けるようにはならない。
「安定して叩けるようになるにはあと2年かかる」と師匠。ええ、最近、ようやく、その言葉の意味も分かるようになってきました。以前は「あと5年」とか言われて、「え~、ホントですか?ネタでしょ」なんて思っていたのだが、ちゃんと叩けるまで長い年月が必要なのは実感として分かってきたのだ。いや、フレーズをとりあえず叩けるようになるには、そんなにかからない。新しいフレーズを習っても、とりあえずならその日に叩けるようにはなる。が、それが安定して音楽的に叩けているかというと、そうじゃない。そうなるまでに、毎日練習して2年かかるのだ。以前師匠と1時間合わせる練習をやっていたが、あれの意味や効果も、ようやく今になって分かってきた。あの時は、全然分からず、ただ、やらされていただけだったので、今になって思うと、効果は全然なかったと思うのだが・・・あ、いや、これくらいジックリ取り組まねばならないのだ、という急ぐ心をジックリ心に入れ替えてくれた、という精神的な意味は、あの修行にはあったと思う。
それと、昨日デラデラパターンの練習のしすぎで、手の汗をタブラのスヤヒが吸ってしまったらしく、タブラの音が鳴らなくなってしまっていた。チューニングで直るのかな、と思っていたが、それはチューニングでは直らない。電球でこすって摩擦熱で水分を飛ばすしかないらしい。そうか、師匠がやっていた電球こすりはそういう意味があったのか。いやぁ、日々勉強。意味が見えるようになってきたから、いろいろ面白い。以前と見えている風景は同じなのにね。
さて、宿に戻ってから、ちょっと練習して、今日は早めに寝ることに。が、やっぱり、なんだかうまく寝付けない。あ~、寝ればすぐに治るんだけどなぁ、この喉風邪。ちょっと長引くかも。
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