(English)
I stayed in Varanasi.
|
|
朝11時からレッスン。で、オイラの前の時間にレッスンを受けているヤスさんが、聞いたことがないリズムを叩いていた。むむ?オイラ、このリズムは習っていないぞ、と師匠に言うと「ゴメン、これ、教えてなかった」とのこと。
そして、その後、師匠はさらに、「右手でリズムを刻み、左手でメロディを奏でるのがタブラなのだ」と、タブラの真髄的な話をしはじめるじゃないですか。むむ、そんな話も、聞いたことないんですけど。あれっ?オイラは、教えられてないことばかり?
いや、オイラはオイラで、頭がオーバーヒートするくらい、いろんなことを習っている。それだけ、タブラは教えられることがたくさんあるってことだ。習っても習っても果てしないってことなのだ。
さて、今日のオイラのレッスンは、キメ的なフレーズへ。よくライブでサンディがやっているキメフレーズがあって、あれはどうやって叩いているんだろう?と思っていたのですが、今日その謎が解明。<ガディゲナダー>っていうフレーズだった。
そう、今までは師匠が教えてくれる16小節まるごとを覚えていたのだが、実はその中に、細かいフレーズがたくさん詰まっている。16小節は、一つの文章のようなもの。文章の中にはたくさんの言葉が入っているように、太鼓の長いフレーズも、実は、<言葉>のような短いフレーズの組み合わせなのだ。
<ガディゲナダー>も、その言葉の一つ。もっと短く区切れば<ガディ>だけでも言葉と言えるのだが、一応<ガディゲナダ―>で覚えたほうが、使い勝手がいい。で、この<ガディゲナダ―>を複数回使ったり、<ディンディンナナナナ>とかの他の言葉と組み合わせることで、一つの文章が出来てくる。演奏というのは、こうして作られていくものなのだ。
この感覚、もちろん、バンドでドラムを叩いていた時から分かってはいたんだけど、今回、ひたすら、カイダと呼ばれる16小節フレーズを覚えさせられた結果、この意識がより鮮明になった。リズムの言葉を暗記することで、リズムが自分のものになったってワケなのだ。
そう、リズムがようやく自分に馴染んできた。
<言葉>とそれをつなげる仕組みが分かってきたから、自分で新しいリズム文章を作ることもできる。単語と文法を覚えれば、それなりに会話ができるようになるのと同じこと。師匠が「とにかく覚えろ」と言っていたのは、この効果を狙ってのことだったんだな。
実は、英語やスペイン語など、言語を覚える時も同じだったのだ。ただ、暗記が苦手なオイラは、覚えるということを極力避けてきてしまった。これが間違った勉強法だったのだ。理解できずとも、まずはとにかく覚える。それと並行して、仕組みを学んでいけば、ある日突然、それらが繋がって見えてくるものなのだ。
さて、一応、ヤスさんが教わっていた3連のフレーズも教えてもらうことに。ええ、貪欲に。知りえるものはなんでも吸収しておかなきゃ。
昼飯をごちそうになって、しばらく練習をした後、今日はタブラファクトリーに行ってみることに。タブラが重すぎるので、この先の旅でタブラを持ち歩くのは諦めていたのだが、タブラがどんどん叩けるようになってきて、この先もやっぱり持ち歩いてやり続けたくなってきてしまったのだ。そこで、軽いタブラができないか、の相談。今あるタブラは、前回作ってもらったもので、タブラだけで3.7kg。バヤンが1.5kg。合わせて5kg強あるのだ。半分の重さでも重いくらいなのだが、せめて半分にしたい、と言ったら、タブラは1.5kg、バヤンは1kgに出来るという。おお、合わせて2.5kg、半分じゃないですか。ただし、軽くすると、タブラは音が低くなり、サスティーンが伸びなくなる。バヤンは、安定せず叩いているとグラグラ揺れるようになる、とのこと。バヤンが軽いとそうなるのは、初代バヤンで体験済み。重い方がいいってのは十分わかっている。でも、持ち運びを考えると、重いとダメなのだ。ここは、叩き具合よりも運びやすさを優先させなきゃ。ただし、最初から、軽くて小さいタブラセットをチョイスするのは止めておいたほうがいいと思う。最初にタブラを買う時、オイラの「軽くして小さいものにください」という要求に反して、師匠がタブラは意外と重いもの、そしてバヤンは軽いけど大きめのものをチョイスしてくれちゃったんだけど、これは、やはり正しいチョイスだったんだと思う。やはり最初はそれなりのものでやらないと、変な癖がついちゃうのだ。実は、バヤンももっと重めのものにするべきだったくらい。軽くてぶれるから、思いっきり叩けず、左手に変な癖がついちゃって、それを矯正するのがちょっと大変だった。
ちゃんと型が身についたら、どんなタブラを使ってもいいと思う。だから持ち運び用に、と思ったのだが、しかし、ミニマムで2.5kgかぁ・・・実際運ぶとなると、まだ重いんだよねぇ・・・即決では買えないや。ちと悩もう。
|
|

|