Holiday notice
いろいろ気づくぞ、休日に

2015.11.22 / India(Varanasi) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→から揚げ定食 夕飯→タリー / 宿→Joti Cafe(ダブル300ルピー)

(English)
I stayed in Varanasi.



 第二回タブラ修行を始めて、もう4回目の日曜日。ほぼ一か月経ってしまったってワケだ。いやぁ、速い。集中していると時間があっという間に過ぎていく。それでも、この1カ月は相当、成果があったので、速かったのだが、充実していた。今が人生で一番面白い時間だ。

 これまで、オイラは、困難なコトに出会ったら、ただ、逃げていたんですよ。っていうか、逃げるのが最適な道だと思ってた。それがこれまでのオイラの処世術だった。逃げたら面倒なことにならないし、なんとかなるし。なんでも、そうだった。狡賢いっていうか、それでもうまく立ち回れる性格だったのだ。

 でもね、それではいつまでたっても、モヤモヤした影は追い求めてくるんですよ。ゲド戦記ですわ。この影とはいつか対峙しなきゃいけなかったんです。ただ、それを後回しにしてきただけだったんですよ。で、気づいたら44歳。ようやくここで、逃げないで立ち向かうことに。

 立ち向かうには、立ち向かうための方法ってのがあったんですわ。これまでのオイラは、これを知らなかった。そりゃ、逃げてばかりだったからね。逃げる方法ばかりを身につけてきた。で、この立ち向かうための方法、ってやつを知ると、生きていくのが、俄然楽になった。ああ、これは若い頃に身につけたかった。

 そして、これを身につけたからこそ、モヤモヤしていた影が消え、自分だけでなく、周囲に気が配れるようになった。これは、解放の鍵でもあったワケだ。っていうか、こういうのが通過儀礼なんだろう。やはり通過儀礼は、若いうちに済ませておくべきだ。

 さてさて、今日は、朝から総復習。まず、準備運動がてら手の動かしかたから。ブラバンの太鼓隊における、スティックコントロール練習ですわ。これの重要性が分かったのが、今回、第二回タブラ修行での一番の成果かも。手の動かしかたについて、今回、いろいろ気づきがありすぎる。タブラは、いろんな手の動かし方をするのだ。それが、世界一難しい打楽器と言われる由縁でもある、と気づいた。他の打楽器は、ここまで手の動きを要求しない(たぶん)。

 このことに、何度も直されることによって、ようやく気づいたのだ。そして、気づいたら、一気に手の形がよくなり、叩くのが楽になった。先々週末くらいから、それが分かり、先週は、ひたすら、型を定着させるべく、がんばった。それで辿り着いたのが、手の動かし方練習。そして、この練習の重要性。

 そして、次に、習ったフレーズの馴染ませ練習。叩いた数だけ、フレーズはよくなっていく。上手く叩けないのは、叩く数が足りてないから。ということで、ひたすら習ったフレーズを叩く復習練習。ただし、これは、正しい型を身につけたからこそ、やって意味があること。正しい型を身につける前にやっても、あまり有効ではない。前回、1時間ぶっ通し練習をやったけど、叩けるようにはならなかったもんな。

 そして、その次に高速練習。師匠に「あとは、速く叩けるようになるように」と言われていまして。速く叩けるようになるには、速く叩けるようになるための型を、スムーズに動けるようにする練習が必要。これはこれでちゃんと練習する必要がある。そうでないと、いつまでたっても、速く叩けるようにはならない。で、手首の回転を必要とする叩き方のうち、正回転方向への回転がちゃんとできないことが判明。これは、第一回の最初からやっていた技なのに・・・やっぱり、型ができる前に身につけちゃった技は、変な癖ができちゃっているな。ということで、これを矯正。

 最後に、合奏を想定してのフレーズ複合練習。今まで、フレーズを単体で練習してきたんですよ。で、そろそろ、それらを複合する練習を始めてみようかな、と。一応、レッスンで、合奏を想定しながら習っているので、それに必要なフレーズを師匠は教えてくれている。でも、レッスン中や、その後のその日の復習練習では、結局、習ったフレーズを叩けるようになるだけの練習で精いっぱいなのだ。それをいろいろつなげてみる、みたいなところまで発展させる余裕がない。だから、休日の今日、やろうと思いまして。

 単体では出来るようになっているフレーズも、リズムの中に組み込んで叩くとまた、難しい。しかも、フレーズによって長さが違うので、フレーズを入れるタイミングが変わる。ケツを合わせるのがインド音楽の特徴なので、入りの位置で調節することになる。で、この入りの位置が分からなくなるのだ。これは、フレーズごとに、どこから入るってのを覚えておかねばならないんだな。いちいち計算していたら、リズムが先に流れて行ってしまう。

 さて、ここで、ティハーイと、トゥクラの違いがよく分からなくなった。同じようなフレーズがあったりするのだ。ティハーイは、リズムの後に叩くと聞いていたが、ティハーイを叩いてから、そのリズムに入るって方が、分かりやすいんでないかい?とか思ってみたり。組み合わせは、応用編。ここから先は自由・・・って思いたいけど、いや、これも、ちゃんと型がある。まだまだ型を学ばねば。自由に逃げると、これまでのオイラと同じになっちゃう。

 さて、最近、よるアサラトもちょこっと練習を始めている。これも先週くらいから大幅進歩。デンデンを集中的に練習するようになったら、なんか一気に見えてきたのだ。これまで「なにをどうやっているんだろ?」と不思議でならなかった、Youtubeで凄技を公開しているアサラトホリックさんのプレイとかが、実はデンデンの応用だったってことに、気づきまして。そして、アサラト自体も、手首や指が柔らかく強化されてきた効果で、めっちゃ叩きやすくなっている。いやぁ、やっぱり、手首や指は、どんな楽器をやるにも必要な、基礎中の基礎だったんすな。それを、スルーしていたというオイラはどんだけアホだったんだってことですねん。逃げてばかりじゃだめなんすわ。立ち向かうための方法を身につけなきゃ。

 旅もそうなのかもね。オイラは比較的緩い旅をしている。面倒そうなところには行かないとか、トラブルになりそうだったら、避けるとか。お金を使って、宿で快適に過ごしたり、楽な移動をしたりしている。これらは、結局逃げなのだ。<自転車だけで行く>とこだわって旅をしている人がいる。そういう人たちは、逃げていない、んだと思う。旅なんだから楽にいけばいいじゃん、そこまでこだわるのって意味があるの?って思っていたけど、意味はあるのだ。逃げないで、立ち向かう方法が身につくっていう、大事な意味が。






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