For the first time in 5 years
五年ぶりという師匠のライブプレイ

2015.11.28 / India(Varanasi) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→かき揚げ蕎麦 夕飯→ポリッジ / 宿→Joti Cafe(ダブル300ルピー)

(English)
I stayed in Varanasi.



 今日は土曜日だが、師匠の都合でレッスンは休み。代わりに日曜日である明日レッスンをやることに。

 さて、休日でもタブラ三昧のバラナシ滞在。今日も朝飯後に、早速自己練習開始。昨日始めたペシュカルのフレーズを重点的にやる。そんなこんなで気づいたら14時。時間が経つのがあっという間だ。昼飯を食べにしゃん亭に行くが、ご飯が出来るまでの待ち時間も、指のトレーニング。起きている間はずっとタブラ漬けなのだ。

 昼飯を食べ、昼寝をした後、またタブラ練習再開。高速フレーズの叩き方の練習。速く叩こうと指がスライドしがちになっていたが、そうではなく、ちゃんと叩き当てるように修正。ただし、音は少々ミュートして。このへんのバランスが難しい。

 さて、ずっと練習していると、手の汗や脂がタブラについてしまう。最近は練習中よく手を石鹸で洗うようにして、なるべく汗や脂がつかないように気をつけてはいるが、どうしてもついてしまうものなのだ。そこで登場するのが、擦るようの電球や石。これでスヤヒをこすることで、中に入ってしまった水や油が出てくる。それを拭い取ってやらねばならない。が、オイラの汗や脂が大量すぎるためか、擦っても擦っても出てくる。しかも、脂汚れは水だけでは落ちない。そこで、石鹸をちょっとだけ含ませた水をティッシュにつけ、表面を軽く拭く。が、これによって、石鹸系分がスヤヒの表面についてしまうからか、これまたなんか音が変になる。調整しはじめたら、なかなか音が戻らなくなった。たまにいい感じの音になったりするのだが、すぐに籠った音に戻ったりする。擦る位置が真ん中ばかりだったのが問題か?と端も擦るようにしたところ、よくなった。そうか端も擦る必要があったのか、と分かったつもりになったら、しばらくしたらやっぱりダメ。むむむ、何が要因なのか、パラメータがありすぎて、分からなくなってきた。迷路に迷い込んだ感じ。

 あまりやりすぎると、スヤヒを壊しかねないのだが・・・まぁ、一度、スヤヒを壊すようにことまでしないと、こういうのは自分のものにならないからね。少々無茶してでも、いろいろ試すことにしよう。と、擦りまくっていたら、なんとか音が戻った。う~む、擦り足りなかったってことなんだろうか?

 とにかく、最近は、音をちゃんと気にするようになった。というか、気になるようになってきた。ちゃんとした音が鳴らないと、気持ち悪いのだ。以前は、音は二の次でとにかく叩くってことだけに、全神経を使ってしまっていた。

 ちゃんとした音は、乾いた感じで伸びる。スヤヒに水分が多くなってしまったり、脂がついたりしてしまうと、この<音の伸び>がなくなる。音がまさに湿った感じになるのだ。なんとなく鳴る時もあるが、なんとなく鳴る音と、ちゃんと鳴る音は、違う。なんとなくでは納得いかず、石や電球でこすると、余計に籠った音になったりすることもあり・・・調整がホント難しい。デリケートすぎる楽器ですよ、タブラは。こんなの持って旅するなんて、ある意味無謀。調整いらずで、適当に扱っていてもいい音がなってくれるジャンベの方がどれだけいいか。

 さて、夜、今日からまたしばらく師匠のところのミュージックアシュラムでコンサート週間が始めるので、見に行くことに。一組めは、いつものように、サンディーがタブラを叩くシタールとの合奏。二組目もサンディーかな、と思っていたら・・・なんと、師匠が登場。今日は、師匠が叩くというのだ。ふおお、初めて見るよ、師匠がライブでプレイするところ。これは貴重ということで、いい位置でカメラを構え、撮影。いやぁ、サンディーのプレイは師匠のコピーかと思っていたんだけど、やっぱり全然違うんですな。師匠のプレイは師匠のプレイだった。そして、教えてもらっている時に、出る師匠の癖みたいなのが、よく出る。弟子であるオイラのプレイは師匠のコピー(の初期バージョン)なので、師匠のプレイが見ていると、いちいちシックリくる。入れているフレーズがなんとなく聞いたことがあるものであり、何をやっているか分かる。まぁ、たまに、知らない技をぶっこんできたりして、「師匠、そんな技ももっていたんですか」と驚くこともあったけど。

 そして・・・素晴らしい。

 安定感が違うというか・・・醸し出す音楽の空気感が違うというか。これが経験の差なんですかね?いつもはサンディーと叩いているヴィラのプレイヤーなのだが、師匠が叩くと彼のプレイもさらに素晴らしいものになっちゃうのだ。いや、サンディーがイマイチと言っているのではない。師匠が凄すぎるのだ。

 いやぁ、改めて、いい師匠についたなぁ、と思いまして。

 あ~、タブラ熱が、さらに上がってきたよ。

 やっぱり、タブラを持って旅するか。タブラ、これはちゃんと極めたいぞ。










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