The effect of Yoga
ヨガの効果/タブラ修行103日目

2015.11.29 / India(Varanasi) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→師匠宅でカレーランチ 夕飯→ポリッジ / 宿→Joti Cafe(ダブル300ルピー)

(English)
I stayed in Varanasi.



 最近また左手を強化している。で、これまでの左手の叩き方が違っていたことに、やっとまた気づいた。ここんところずっと、オイラは手首だけで叩いていたのだが、右手と同様左手も指も使って叩く必要があったのだ。とりあえず音が出ていたからなのか、師匠はこれまで、あまり左手に関しては指摘してくれなかった。いや、たまに、「左手の角度が違う」と指摘されていたのだが・・・今思うと、あれが、指を使わないからそういう角度になっちゃうんだ、という指摘だったのかも。そう、師匠は間違っていることは間違っていると指摘してくれるが、なぜ間違っているかまでは教えてくれない。正しい型をいろんなカタチで見せてくれるが、なぜそれが正しいのかまでは教えてくれない。これは、師匠自身も言語化していないからなのか・・・それとも、それは自分で考えなきゃならないってことなのか・・・

 とにかく、左手の修正ポイントは自分で気づいたんですよ。手首だけでは細かいフレーズが叩けない。速いフレーズに対応するには、左手も指が自在に動くようにならなきゃいけない、と。で、以前から日記に書いているとおり、オイラの左手は、ビックリするくらい動かないんですわ。ドラムをやっていた時、右手ばっかり鍛えていたから、左右の動きの具合の違いが違い過ぎるのだ。そんな左手。どうやったら動くようになるのか、まったく分からなかったので、今まで放っておいたのだが・・・最近、動かない体を動かせるようになるコツが分かってきた。それはヨガを始めたからだ。

 今までカチコチに固まっていた肩がやっと柔らかく動くようになってきた。これは骨格や筋肉を意識してストレッチをやり続けたから。そう、骨格や筋肉を意識して体を動かせば、ちゃんと動くようになるのだ。ただ、これは、簡単そうで難しい。いや、やること自体は難しくないのだが、骨格や筋肉を意識するのをまず普段やらないし、結構効果が見えにくい地道な努力なので、途中でやめちゃう可能性が大なのだ。何か他で効果を実感していないと、自分だけではやり続けにくい。オイラの場合、ヨガをやり続けたおかげで、体を動かすことの効果を実感できる自分になっていた。なので、ようやく、太鼓カラダを作るための心の準備ができたのだ。そう、ヨガの効果が意外なところで発揮されたんですわ。いや、意外じゃないか。こういう効果を狙って、ヨガを始めたんだった。

 最近、太鼓がメキメキ上達しているのは、実は、この体のコントロールを意識してやるようになったから。太鼓自体の練習より、こちらの効果がデカい。というか、これが出来るようになってきたら、太鼓練習が面白くなってきたってのが正確か。

 最初にタブラに出会っていたら・・・と、もしも旅を考えることが、最近多いのだが、たぶん、最初にタブラに出会っていても、こんなふうにはなれなかったと思う。いろんなところで失敗し、挫折し、太鼓以外のいろんなことも経験したからこそ、今の吸収力があるのだ。

 さて、今日は日曜日だが、昨日休みだった分の振り替えレッスン。ペシュカルの続きだ。基本リズムに展開していくバリエーションパターンを習う。これらを組み合わせることによって、複雑化していくのだ。

 あと、インドのリズムは、基本パターンでも、飽きがこないように作られている。左手が入る部分と休む部分が単調ではないのだ。そうそう、タブラは実は左手が重要なのだ。リズムを刻むのは右手で、メロディを奏でるのが左手。右手がずっと同じことをやっていても、左手で踊ることによって、単なるリズムマシーンではなく、<音楽>となるのだ。これが、タブラという打楽器の、他の打楽器にはない魅力。

 さて、練習後、ひだすら左手の指曲げ練習。太鼓がなくても、練習できる。そして、ようやく左手が正しい型になってきた。といっても、これも、師匠に、まだなっていないって指摘され続けるんだろうけど。

 まぁ、右手も左手も、ようやく、それなりの型になれたよ。今度こそ、叩き方基礎編の終わりだと思う。長かったなぁ・・・前回から合わせて、ほぼ3か月かかったよ。やっぱり、基礎が出来ていない人は、それくらいの時間をかけて<基礎>を作るべきなんですよ。が、問題なのは、自分が<基礎が出来ている>と勘違いしちゃっている人。オイラ自身がそうだったのだが、基礎が出来てもいないのに、出来ていると勘違いしているから、修行は2週間で十分だ、なんて思い違いをしちゃうんですよ。確かに、基礎が出来ている人なら、2週間でも掴めるものはある。が、基礎が出来ていない人は、2週間では、出来るようにならないのだ。

 さて、今日も、夜はコンサート。今日は、もう、完全に、演奏の流れを掴みながら見ることができた。タブラがどのタイミングで、どう振る舞うのか、流れが分かってきたのだ。それを分かったうえで、弦奏者とどういうふうに合わせるのか、っていうことを見るのが面白い。以前とは違った視点で、演奏を楽しめるようになってきた。インド音楽、長いだけで、面白くない、アフリカ音楽の方がいいよ、なんて思っていたのだが、ようやくインド音楽が面白くなってきた。お約束を知るって重要だな。う~む、ジャズとかも、こういうふうに楽しめばいいのか。いや、オペラとかもそうなのかも。一見退屈のようなのだが、通の人たちに親しまれている娯楽ってやつは、そうやって楽しむものなのかも。












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