(English)
I stayed in Varanasi.
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さて、今日は10時からレッスン。のはずだったのに、10時に行っても師匠はおらず。自己練習していたら11時頃、師匠が現れた。師匠が遅刻・・・いや、それとも10時からは自己練習に励めってことだったんですかね?
まぁ、とにかく11時から始まった本日のレッスンは・・・昨日習ったペシュカルの叩き方が間違っていたので、まずはそれを修正。アクセントのポイントが違う、と。う~む、叩き方ではなく、アクセントとか演奏の表情付けを指摘されるようになるとは。オイラも成長したってことかな。
それから、中指が人差し指と一緒に動きていないのも指摘された。力が抜けていれば中指も動くはずだ、ということ。それから、叩く時、つい口をとがらせてしまったりすることがあるのだが、それもNGとのこと。そこに力が入っちゃっているということなのだ。余分な力は全て抜く。それがタブラの叩き方なのだ。
そして次に、ダラゲナパターン。これは前からやっているから・・・と思ったのだが、今回教わったのは、高速時の叩き方。今までとは指の使い方が全く違い、ホントに指先だけで叩く叩き方なのだ。これが・・・今まで、単独で使うことなんてなかった薬指と小指を使う叩き方で。動かないんですわ、この二つの指が。中指と合わせて叩くのはよくあることなのだが、この二つの指だけで叩くのは初めて。で、この二つの指だけ独立させて動かすってことも、そうそうないので、びっくりするくらい動かせないんですよ。自分の体なのに。
ホント、タブラ修行は、アンコントローラブルな自分の体との戦い。今まで動かさずにきてしまった体を、なんとかして動くようにさせることに全神経を傾けている毎日。なるほどね。こういうのは子供の頃に身につけたほうがいいってのは、この部分なんですわ。子供は体が柔らかいから、こういうことをやらずに、すぐに技に入れる。逆に年をとってからやり始めると、こういうことに時間をかけなければならなくなるってワケなのだ。
が、これを意識的にやるのと無意識でできちゃうのとでは大きく違う気がする。年をとって、意識的にやらねばならないっていう状態は、これはこれで、いろいろ考えさせられることがあり、思考的には得るものが大きい。しかし、まぁ、不満足なまま叩いてきたドラム人生のことを考えると、子供の頃からこの体になっていたらどんなに楽しいドラム人生が送れたことかってのはあるのだが。
さて、こういう<動かなくなった体を動かす>作業をやっていると、体の内部が痛くなってくる。関節や筋肉をギリギリまで伸ばしたり、ほぐしたりしているためだ。これまで太鼓修行というと、手にまめができたり、それが潰れたり、表面がうっ血したりと、とにかく、表面が痛くなることが多かったのだが、今回は、内部が痛くなる。まぁ、そもそも、タブラは、太鼓にしては音が小さい楽器。力まかせに叩くような楽器でもないからなのだろう。
と、こんなことを考えながら、出来ないダラゲナパターンをひたすら練習。それと合わせて、左手の表情のつけ方も、徐々に師匠が教えてくれ始めたので、それも練習。
ある程度、自分が出来ること、出来ないことが見えてきたせいか、がむしゃらに時間を使うことはなくなった。気づいたら16時なんてのは、音が鳴らないので、ひたすら叩いていたちょっと前のオイラ。フレーズ重視の練習になってから、14時くらいで、一旦集中力が切れるようになってきた。頭を使っているからだろう。
さて、チャイを飲んで休憩し、宿に戻った後、タブラファクトリーへ。今日、ニュータブラが出来ているとのことだったのだが・・・やっぱりまだ出来ておらず、今日も型だけ見せてもらった。が、持ってみたところ、結構軽くなっている。これはと思ったが、軽量すると1.7kgあった。1.5kgになるって言ってたのに・・・結局前回の2kgから300gしか軽くなっていないのか。しかし、これが限界だという。これ以上削ると、壊れやすくなってしまうというのだ。まぁ、本職が言うのでしょうがない。無茶言って、練習したくなくなるものが出来上がったら、本末転倒だからな。
そして、夜。またライブへ。今日は、パカワジというインド特有の打楽器の演奏者が演奏していた。パカワジの低音側にはスヤヒがついていなかったので、ふ~ん、ないんだと思っていたら、なんと粘土みたいなものをその場でつけて、スヤヒを即席作成していた。パカワジって楽器は、毎回練り物を皮に張り付けるんすか!?う~む、面白い。そして、ひょっとしたら、これがタブラのスヤヒの原型なのかもと、思ったんですわ。タブラのスヤヒもこうやって付くようになったのかも、と。ある時、捏ねていたチャパティを楽器の皮の上に落としてしまった。で、これで叩いてみたことろ、面白い音がする。これはアリだ、ということになって定着したんだろう。意外と、失敗から始まっていたりするんすよね、こういうのって。考えられてやられたものではない。
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