(English)
I stayed in Varanasi.
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昨日から右手の薬指&小指を独立させて動かすため、ずっと動かし続けている。そう、最近、指や腕を動かしてばかりいるのだ。太鼓をやるには、結局、体が動くようになることが重要。フレーズを沢山知っているっていうこと以上に、これが大事。なのに、ここを全く強化してこなかったのが、オイラの人生の敗因。
ホント、頭で生きてきたんですよねぇ。知れば出来るようになると勘違いしていた。実際は知るだけで暗記とかも苦手でやってこなかったから、知るコトすら不十分だったんだけども・・・でも、とにかく、カラダとかは、完全に視野の外だった。っていうか、体は、無意識に勝手に動くもんだと思っていたのだ。そうではなく、体をコントロールすることってのが、大事なんだ、とこのタブラ修行では教え続けられている。結局ヨガとかも、そうなのだ。瞑想うんぬん以前に、ヨガは、実は、体をコントローラブルにするということがメイン。そうすることで、生きることが相当楽になれる。その際に生じる意識の解放が、瞑想につながるのだ。
体に意識が行くようになり、自分の体がどうやって動いているのか理解するようになって、ようやく、長年悩んでいた左手が動かない問題も、解決の方向へ動いている。今は特に、親指周りの筋肉が動かすよう意識している。ここを集中的にトレーニングするだけで、だいぶ変わってきた。さらに、背中で手がつかないのも、上からの手が曲げられないからだと思っていたのだが、そうではなく、下から手があげられないんだということも判明。下から手を上げるストレッチを全然やっていなかったからね。やはり、やっていない動きはできないのだ。
朝、ヨガをやるのが習慣になって、そういうことも見えてきた。ちなみに、ヨガは太鼓を叩く体にするのを目的にやっている。指、手首、腕、肩のストレッチがメインだ。そして、肩周りが相当柔らかくなってきた。やはり、続けて長くやると効果が出てくる。これまでは、すぐに効果を求めていたから、ダメだったんですわ。せっかち体質も改善したら、いろいろいい方向に、物事が進むようになってきた。
さて、レッスンは10時から。今日は師匠のバヤンを叩かせてもらったところ・・・オイラのバヤンと鳴りが違うことに気づいた。師匠は、オイラのバヤンのほうがいいバヤンだっていうけど、いや、オイラのバヤンは全然こんなふうに鳴らないんですけど。ということで、一旦宿に戻って、マイバヤンを持って来て、師匠に見てもらった。すると、「皮が緩くなっている」とのこと。そう、タブラってしばらく経つと、皮が伸びてきてゆるくなるんですよ。だから締め直す必要があるのだ。ということで、今日、練習が終わってからファクトリーに行って締め直してもらうことに。
レッスンは昨日の続き。ダラゲナパターンの高速指使いバージョンだ。昨日から薬指&小指独立動き練習をやりつづけているが、1日で出来るようになるもんじゃない。が、最近は、習ったフレーズを2日ほどかければ、なんとかできるようになってきた。前までは、半年くらいかかると思っていたが、ある程度、基礎が出来てきたら、短い時間で体の動きをコントロールできるようになってきたのだ。この辺も成果か。
しかし、叩き方がまた間違っていた。師匠に訂正されて修正。が、この辺の修正も早く出来るようになってきた。以前なら、この修正だけで一か月くらいかかったところなんだけれども(笑)
まぁ、フレーズ的には、これを応用したフレーズを3つほどやり、終了。今日は、これだけで、十分満腹。
さて、師匠が言うには、今日習ったダラゲナの高速指使いバージョンフレーズは、バーントというフレーズらしい。ソロを叩く時に、叩き始めに使われるフレーズとのこと。で、この後、レーラという高速フレーズに移り、その後、ガットと呼ばれるいろんなフレーズが複雑に組み合わさったものになるらしい。という説明をされ、目の前でその流れを実践してもらった。ふおお、これこれ、これをやりたかったんですよ、と思ったのだが、今のオイラは、これがいかに難しいかが分かる。今までのオイラは、難しさが分からないがゆえに、それを出来る自分を想定していた。やり方さえ教えてもらえれば、自分でできると勘違いしていた。基礎がなってないとできやしないのに。
ようやく基礎を積み重ねて、このソロフレーズを教えてもらえる段階に辿り着いたのだ。確かに、これまで教えてもらっていたフレーズたちが、ちょくちょく登場する。バーントも、以前一つだけ教えてもらっていたし、ガットフレーズも、一つだけやったことがあった。その時は、これらが、何を意味するのか分からず、ただ、練習フレーズとしてやらされていただけだったのだが・・・これらがようやくつながってきた。面白い。
明日はレーラを教えてくれるという。それにしても、やっぱりココまでが基礎編だったのだ。師匠が言うにも、「世間でタブラは世界一難しい楽器だ、と言われているケド、実は簡単なんだ・・・っていうのは、これまでのタブラ。ここからが、世界一難しい打楽器と言われているゾーンに突入するぞ」とのこと。薬指&小指を独立して使うように、普通の打楽器はそんな指の動きはしない。この辺をコントロールさせていくフレーズになるのが、難しさの山なのだ。
最近、テンションが急に落ちがちだったのは、このせいもあるかも。これまで緩やかで心地よかった丘陵山が、急にロッククライミングばりの急斜面山登りになってきたからだったのだ。
このまま急斜面を登り始めるってのもいいのだが、はやる気持ちと裏腹に不安もある。一旦基礎編をガッツリ固めるという意味でも、ヴィパサナで10日ほど小休止するのはいいチョイスだったかも(明後日から、10日間の瞑想修行へ行くことにした)。
しかし、あと一か月で、なんとかなるもんなのか?という不安もある。東インドは断念して、バラナシで、またギリギリまでやっていくか、なんて考えたりもし始めているが、いや、師匠が言うには、ガットを自在に叩けるようになるには、それこそ5年6年はかかるとのこと。まぁ、先は長いってことだ。あと一か月どうのこうのって話ではない。あと一か月やり続けることは大事だが、それが1週間延びたところで、どうにでもなる話ではないのだ。
さて、ファクトリーに行ったら、やっぱりオイラのニュータブラはまだ出来ていなかった。が、バヤンはすぐに直してもらえた。ニュータブラは明日できるらしい。ヴィパサナ瞑想修行を行うサールナートに持って行って、ヴィパサナ中も夜とか空いた時間に練習したいんだよねぇ、と考えているのだが、果たして間に合うのか?
そして、夜、コンサート。今日の1つめのタブラ奏者の人は、音が綺麗で、心地よいビートを奏でる人だった。手で叩く楽器って、その辺がストレートに出るんですよね。いつもサンディーの演奏ばかりを見ていると、それが全てみたいな感じになっちゃいがちなんだけど、たまに、他の人のプレイを見ると、ハッとさせられることが多い。
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