Back half step go one step
一歩進んで半歩戻る/タブラ修行112日目

2015.12.19 / India(Varanasi) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→師匠宅でカレーランチ 夕飯→から揚げ定食&スパニッシュオムレツ / 宿→Joti Cafe(ダブル300ルピー)

(English)
I stayed in Varanasi.



 昨日は、第一回目で習ったゲラナガパターンをもう一度1から復習しなおして終わった。一日、それにかけたのだから、ゲラナガパターンはもう完璧・・・かと思いきや、そうはいかない。その中に含まれているディンネタカというフレーズのネの音が、出来ていないと指摘され、今日はひたすらその直し。一応、そのネの音が多用される練習フレーズを新たに教えてもらったので、本日、進歩はゼロってことはないのだが・・・半歩しか進めていない感じがする。一歩踏み込んだが、半歩戻って、結果的に半歩しか進めてない感じだ。

 いや、でも、実はこれくらいの歩調がいいような気もする。今までが急ぎ過ぎていたのだ。今までは、1歩どころか3歩くらい進もうとしてしまっていた。そうではなく、1歩進んでも、その1歩がちゃんと歩めているのか、確かめるために、常に半歩戻る、これが前に進むためには重要なんだって、最近ようやく分かるようになってきた。

 ケシャヴ師匠が飯の時によく言っている。「結局スローライフが一番だ」、と。生き急いでもしょうがない。やれることをゆっくり時間をかけてやるのがいい生き方なんだと。オイラも今はそう思えるようになった。

 だから、一日に教わる新たなフレーズが練習フレーズ一つだったとしてもいい。以前の欲しがり君だったオイラだったら、え~、今日はこれだけですか?って思ってたけど。新しいことを次々とやるよりも、今日与えられた課題をやりつくす。やりつくしたと自分で思っても、大抵が出来てなんていないから、次の日またダメだしをくらって、もう一度やり直す。この繰り返しで半歩づつ歩んでいくしか、上達の山は登れないのだ。

 ちなみに、そうやって半歩ずつ確実に登っていっても、時に道から転げ落ち、再び1合目まで転落して戻されてしまうことがある。今日、「テテの音の叩き方がなってない」と師匠にダメだしをくらった。これは、ヴィパサナ修行から戻った日に指摘されたテテ奏法ではなく・・・なんと、第一回目の初日の最初に教わったテテ奏法。基本中の基本だ。それがまだ出来ていないってことで、ホントに1合目に舞い戻らされてしまった。さすがに、これはちと凹んだ。今まで一体何をやってきたんだろう、って。

 こんな時には、大好きなマンガ宇宙兄弟の台詞を思い起こし、心を癒す。

 「本気でやった場合に限る。本気の失敗には価値がある」

 今、オイラはタブラに本気。だからこそ、1合目から再び歩むことになっても、登り続ける。失敗したら、もう登らないのでは、その失敗には価値がない。二度目の登りでは、同じ失敗はしない。そこに、失敗の価値があるってことだ。

 ・・・って言いながら、何度転げ落ちているのだろう。オイラ的には、何度も同じところから転げ落ちている気がしてならないのだが。

 で、そうそう、今日、力の抜き方がようやく分かった。手首が問題だったのだ。宿で自己練習する時、音を小さく叩く癖がついちゃって、妙に手首に力を入れて勢いを殺す癖がついちゃっていたのだ。今まで無意識だったのだが、テンションを観察するようになって、気づいた。手首に力が入ると、肩にも力が入っちゃうのだ。そして、師匠が「体に力が入りすぎている」という意味も、ようやく分かったよ、ふー・・・








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