The answer is Best for Physics
揺るぎないものを基準にすると/タブラ修行122日目

2015.12.29 / India(Varanasi) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→師匠宅でカレーランチ 夕飯→から揚げ定食 / 宿→Joti Cafe(ダブル300ルピー)

(English)
I stayed in Varanasi.



 今日も11時からレッスン。昨日、パランというフレーズがどういうものなのかを師匠に聞いたところ「パランは難しいから、次にインドに来た時に教える」と言われてたんですよ。ふ~、修行はまだまだ長いぜ、なんて思ったところだったのだが、なんと、今日そのパランを師匠が教えてくれた。パランとは基本的に16分のビートで構成されているフレーズ中に32分のダブルスピードのフレーズを組み込んだフレーズのことだった。確かに16分のビートだけで、手がおっつかないと悪戦している今のオイラにとって、さらに速い32分のビートが入ったフレーズはキツイ。が、頑張れば叩けないワケでもない。というか、ちょっと前のオイラだったら確実に叩けなかっただろう。が、今、覚醒して、速く叩くには速く叩く叩き方があって、しかも、それを力を抜いて叩けばいい、ということを頭ではなく、体で理解しつつあるオイラには、いい課題となった。

 そう、この世で唯一揺るぎないものは、自分の肉体の感覚だけ。頭で考えるから、迷うのだ。肉体にとってベストなことだけが答えなのだ。

 それが最近ようやく分かってきた。で、それを念頭に置きながら、個人練習では、今まで習った他のフレーズを復習したところ・・・今日、自分で新たな修正ポイントを発見することができた。デラデラパターンは、速く叩く時、今まで、適当にやっていて、だから音がちゃんと鳴らすことが出来なかったのだが、それをゆっくり叩く時と同じように、ちゃんと打面に垂直に手のひらをぶつけるようにしたのだ。ただし、全部それをやると速さがおっつけないので、とりあえず一拍目だけ。これで全然変わった。そう、結局、速いからといって、特別な叩き方をするワケじゃない。いや、一応、ベーシックな叩き方と、速く叩く用のアドバンスな叩き方があるのだが、アドバンスのやり方を過大評価して、本質じゃないところをこねくりまわすと、おかしなことになってしまうのだ。ナや、テテテテの時もそうだったのだが、オイラ特有の頭でこねくりまわすモードに入り込んで、変なことになってしまっていた。

 が、これまでの経験があるから、今回のデラデラは、脱出が早かった。そう、大きく道を踏み外す前に、自分で気づけて、引き返せればいいのだ。これまでは、自分で気づけなかった。なぜなら、自分の中に基準がなかったから。頭で考えているだけだと、どれも正解ではないのだ。そこへいくと、今は、やっと、自分の肉体という唯一の揺るぎないものを基準にすればいいのだ、ということが分かった。これはデカい。

 そうか、この段階に到達して、ようやく独り立ちが出来るってことなのかも。こうならないと自己修正できないからさ。もちろん、まだまだ完璧な自己修正なんてできないから、師匠はいてもらわなきゃ困るんだけど。

 自分勝手にやってた頃は、師匠なんて必要だとは思わなかった。でも、自分を変身させるには、師匠が必要だってことにようやく気づけた。そして、師匠に対する時は、師匠が絶対だ。そこには逆に自分を入れるのは厳禁だ。プライドとかこれまでのやり方とか、そういったものは一切捨てなきゃいけなかった。で、それを経て、再び自分で試行錯誤する段階へと来れた。しかし、このレベルが、それぞれレベル1でありレベル2でありレベル3なのだ。やっとレベル3程度なのだ。

 それにしても・・・レベル3に突入したばかりだから、このレベルの大変さはまだ分からないのだが、レベル2はホント大変だった。で、ここから出られたのは、前にも書いたけど、ヴィパサナがあったから。レベル2を凝縮したような内容のヴィパサナ。あれは、レベル3への架け橋だったのだ。

 さて、個人練習をやり続けてたらあっという間に17時。と、その前に、師匠がやってきて「この練習をやるといい」と速いフレーズを叩くためのトレーニングフレーズを教えてくれた。師匠が教えてくれるのは体系だっていると思っていたが、実は結構気分で教えてくれる部分も多い。まぁ、120日も習えば、それでも結局大事なことは全て教えてもらえることになるのだが。

 そして、今日は18時からシタール修行をしているヒロタさんとスパイシーバイツで一緒に夕飯。お互い、修行生活について語りあい、盛り上がる。

 そんなヒロタさんと一緒に、師匠宅で開催されているコンサートへ。今日はなんと、ヒロタさんの師匠がプレイするとのこと。この人のプレイは以前見たことがあったのだが、ヒロタさんの師匠という目でみると、また違った感慨がある。

 









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